参考資料その1:登場人物紹介
※ご注意
ここから先は本編から独立したおまけとなります。
参考資料その1、主要な登場人物の紹介です。ほぼ本編に記されている内容そのままですが、一部人物の年齢など、本編中に書かれていない情報も少し含まれています。
読んでいて誰が誰だか分からなくなったので改めて確認したい、登場人物のイラストを描くために再確認したい(!)、などの用途でご活用いただければと思います。
なお若干のネタバレを含みますので、いきなりここから先に読み始めることはお勧めしません。
※本編内で登場した順(名前だけの登場も含む)に記載しています。
【アレス・デュランダル】
《概要》
王国聖剣士(王軍騎士としての立場も持つ)。男性。十九歳。
孤児院の出身で、用心棒や傭兵などで生計を立てていたが、昨年の王国捧武会で優勝したことにより、「剣聖」の称号と今の立場を手に入れた。
過去の経験からかなりの女性恐怖症となっており、女性(老婆や幼児、妹を除く)とまともに接することすら困難である。
《容姿》
端正な顔立ちながらも目つきは鋭い。
額から生える一房のみが白く、特に長くも短くもない黒髪の中で目立っているが、それ以外に特にこれといった特徴は見当たらない。戦士にしてはやや小柄。
旅の服装としては、擦り傷だらけの革鎧の下に濃緑色の厚手のシャツを着込んでいる。
【レイチェル】
《概要》
アレスの妹。王都のブルワージュ学園に通う三年一組の特待生で次席。女性。十三歳。
兄と同じ孤児院出身だが、彼が学費を出してくれたおかげで名門校で学ぶ機会を得た。しかし学園寮で何者かの襲撃を受け、兄と共に脱出したものの、それからも複数の勢力に追われ続けている。
《容姿》
透き通った青い瞳と白くきめ細かい肌、背中のあたりまで流れる銀髪。下手な人形よりも整った顔立ちをしているが表情は豊か。
体型は小柄で、全体的に薄くて細い。
白と黒を基調とした、フリルの多くついた服を好む。
【ヴィン(通称)】
《概要》
放浪の演奏家。モフトの街やその近隣で活動している。男性。二十歳。
弦楽器と笛を同時に扱う演奏スタイルから「二重奏のヴィン」とも呼ばれる。
この地域の事情通であり、なぜか武器事情にも詳しい。
《容姿》
亜麻色の長髪、長身で細身。美形だが軽薄そうな雰囲気。
【ルティア・ガンドリック】
《概要》
ティティスの村で、亡き父から継いだ工房を一人で営む。女性。十四歳。
武器職人として剣などを作るかたわら、鍛冶屋として日用品も手掛けている。
《容姿》
赤茶けた色の艶やかな髪を、普段は頭の後ろでまとめている。瞳の色も同じ。
顔立ちは可愛らしいながらも凛々しく、一見すると少年のように見えなくもない。
体型は、小柄ではあるが出るところは出ている。よく見ると結構筋肉質。
作業中や店番中は、作業着の上から店名の刺繍されたエプロンをしている。
【グレン】
《概要》
ティティスの村の自警団「八闘神」の一員(実質的リーダー)。男性。二十一歳。
霊剣を扱う霊剣士でもある。
《容姿》
小麦色の髪、長身でやや細身だが筋肉質。
自警団として動く時はそれなりに高級な革鎧を身に着け、腰に霊剣を下げている。
【チェイサー・アルンハイム】
《概要》
アレスの所属する聖剣士隊の隊長(名目上の上官)。男性。三十二歳。
功績、人気、実力ともに、王国聖剣士の中でもトップクラス。
アレスと同じく、王国捧武会の優勝経験があり「剣聖」の称号を持つ。
《容姿》
金色の長髪、体型は戦士としては平均的。
その美貌は二十代の頃と比べてもまるで翳りを見せることなく、むしろ日に日に深みを増している。
【宰相レンドンブルグ公】
《概要》
王国の国政の長であり、現時点で国王不在の王国の実権を掌握している。アルンハイムを含む王国聖剣士の大多数は、表向き彼を支持している。
【大将軍マクガイヤー】
《概要》
かつての国軍総帥であり、前国王亡き後、しばらくの間実権を掌握していた。一カ月ほど前の突如として姿を消したことにより、実権が宰相側に移ったとされるが、いまだに大将軍の息のかかった者が暗躍しているらしい。
【ティダー】
《概要》
レイチェルを追う者の一人であり、魔剣レベリオンを扱う魔剣士。男性。十九歳。
その魔剣の特性により、これまで多くの聖剣・霊剣・魔剣を砕いてきた。
《容姿》
毒々しい紫色に染めた髪と、明らかに堅気ではない雰囲気を放つ金色の瞳。
顔に火傷の跡がある。魔剣は禍々しい朱色の刀身を持つ。