死神+アサシンの選別話②
喉が焼けてるように痛い。熱は無いのに…
「始まるぜぇ!!!第二陣!!!レッツバトル!」
『まだ10分前ですよ。時計を見なさい』
「おおっと!?失礼失礼、もふうちょっと待っててくれぃ!!!」
「炭酸の抜けた炭酸飲料程不味い飲み物はないと思う。そう思わない?」
「個人的には炭酸?が抜けた後の方がただの甘い飲み物として飲めるので好きですね」
「ふーん、飲む?」
「良いんですか?では、頂きます」
暇すぎる、もう何か暇すぎる、何かハプニング起きないかな?こう、闘技場の地面に不発弾や踏まれなかった地雷が沢山あって、誰かがそれを踏み抜きまくるとか。
チューー、スコースコー
「ぷはぁ~、甘くて美味しいですよ。炭酸はどうにも駄目なんでしょうか?」
「さぁ?それよりも間接キッス~」
「ぇあ!?」
ボンッと音を立てるように真っ赤になるランシェ。からかうの楽しい。
「ううぅ…」
涙目いただきました~。
『第二陣スタートします。席に着いていない方は直ぐに席へ着いてください』
さてさて、メモりまくるぞ~!!!
「さぁ!やっと10分経ったぜ!!!皆は待ってたか?待っていたな、待ってたのか!!!そんなせっかちな奴のためだ!早く入ってきやがれ選手共ォッッッ!!!」
第一陣と同じように入り口から沢山のプレーヤー達が出てくる。しかし今回は見知ったプレーヤーがいた。
「オーイ!オーイ!アン!マコト!俺だ~!!!」
リア友のマコトとアンを見つけた。マコトは身長の半分程のハンマーを武器としていて、アンは軽装にレイピアを武器としている。
「オーイ!影!お前は何で出てない?」
「そうよ!ぼこぼこにしてやるから参加なさいよ!」
「悪い!ちょっとした事情でな!頑張れよ!」
大声で叫んだから目立ったが、皆目を直ぐに反らす。悲しいな…。
「主殿ォ…、あの女殺っても良いですか?良いですよねェ…、止めませんよねェ…」
横では何かものっそい黒いオーラを出すランシェが、武器として渡した反りのない刀の仕込まれた番傘に手を掛けている。
「やめろやめろ、あいつらは友達だ。殺ったらランシェと言えど口もききたく無くなるぞ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!もうそんなこと言いませんし、考えません!!!だから嫌わないで下さいぃ!!」
「ま、まぁ良いよ…」
スゲェ身の変わりよう、流石従者って所か?
「さぁ!レッツバトル!スタァァァァァァァァトォォォォォォォォ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
バサリと羽を広げアンは飛び立つ、マコトは地を蹴り滑るようにして、相手の懐に入り込みカチ上げる。カチ上げられたプレーヤーはHPが残っていても、飛んでいるアンがレイピアで突きまくる。
「パーティーでも組んでたのか?連携が初めてとは思えない程息が合っている」
そんな思いが浮かんだが、そうするならマコトは全部HPを少し残してカチ上げる気がする。実際はその通りで、カチ上げられたプレーヤーがたまたま近くにいたからとどめを刺しているだけのラッキープレーなのだ。
「魔法使いからどんどん殺られて行く。やはり遠距離攻撃は大きなアドバンテージになるから邪魔なんだろう」
そう考えながら見ていると直ぐに残り四人になっていた。感想を言うなら、『ゲームなのに魔法無しの肉弾戦って』だ。終始誰も魔法が放たれず、アーツも出ない、普通の戦闘だった。
「メモ……接近注意って書いとこ」
して、第三陣を待つことになった。
ラッ○ウィン○スの五月○蝿にドハマり中