ゲーム内での鍛冶に挑戦だそうです
昨日のを見てまだ残った人はつまり、SF好きか海鮮さんの同志って解釈しますね!
「取り敢えずランシェ(仮)のぶんは買ったけど他のはどうしようか?」
俺はまだ余っている結晶を見て呟く。
「性格にも難がありそうだし……」
ひとつは、天真爛漫、ヤンデレ。もうひとつは、ヤンデレ、狂信的。絶対に刺される自信がある。
「あぁ~、なんだこりゃ~!あぁ~、そうだ!鍛冶スキルあるし鍛冶しよう!」
思い立ったが吉日を建前に、当面の問題から目をそらすように鍛冶屋へ向かった。
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「すみませ~ん、場所を借りれますか?」
「ん?なんだ?良いんだがそんな細い腕でこのハンマーを振れるのか?」
そう疑問をぶつけてくるこの店のオーナーである武骨な巨漢が、俺の身長より少し低い位の鍛冶専用ハンマーを向ける。
「ちょっと振らせてくれ」
ブンッブンッ!
この分ならだいぶ楽に出来るだろうと、二回程ハンマーを振り結論を出す。
「材料は完全持ち込みになるが……持っているか?」
「あ!」
完全に忘れていた。作業部屋=材料置き場でもある家での癖が残っていたようだ。
急いで俺は店で買えるツルハシ片手に、鉱山へと走った。
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ガンガンガンガンガンガンガンガンッ!!!
連続してその石を叩くような音が続く。その音源は白い髪、赤い目、エルフのような長く尖った耳、その上に生えた金の角、そんな男のような女のような外見をしたプレーヤーの両手に持つ二本のツルハシだった。
「いや、まさかツルハシ二本同時に使うと双剣判定になるとはね……。おかげでアーツを使った高速での採掘が出来るから良いけど」
買ったツルハシと、鍛冶スキルが初期からある人用のツルハシ二本を両手に持って出来ないかな?と考えていたら出来たのはついさっきの話だ。
「浅く掘ってるから余り良い鉄が取れないな…深く深~く掘って鋼でも探そうか!」
そう言うと、バラバラに叩いていたのを一点に集中させ、だんだんと下へ掘っていく。
ズガガガガガガガガ…ガキッッ!!!
30m位掘り進めた所で一際硬い感触をツルハシ越しに感じる。
「鉄もこんなに硬く無かったし、もしかしたら鉄の上位金属とか?」
期待を抱きながら、削らないよう慎重に周りを削り取る。
―――――ゴトリ…
そうして硬い金属が落ちる。すぐさま拾い上げ、何なのか確認する。
HN《軽量鋼》
鋼と比べ、格段に軽く防具や武器として使える金属の中でも一番軽いもの。その上鋼よりは低いが鉄よりは硬い硬度を持っている。
「おぉ~、ラッキーだ!これをもう三、四個欲しいかな?」
そう言って、顔が汚れるのも気にせずに掘っていった。
あ!残りのボスAi結晶から出るNPCの名前、外見募集をします。………………送って下さいね?




