キャラメイクだそうです
12/7日編集。
僕は家に帰ってきて速攻でゲームの電源をいれることにした。コードやネットワーク回線等の基本設定は登録済みなので後はキャラを作って始めるだけだ。
ちなみに僕は高層マンション一人暮らしで親が居ないから何も言われないぜミ☆
「キャラメイク始めますかな」
そう言って何処かSFチックな見た目のヘッドギアと科学のとき目を守る眼鏡が合体したような物を被る。これを被って電源をオンにし、登録された言葉を言うとゲームを始められる。
「ダイブ……イン!」
そう登録された言葉を言うと目が眩み強い眠気に襲われ意識を手放した。
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ようこそ『TMO』の世界へ、ここでは自分であるアバターを作ってゲームを楽しんで頂きます。また、性別を変えたり、あまりにも体型を変えすぎると違和感を感じられる場合があるのでご注意下さい。
―――――――アバターが未作成です。作成ページへと移行します。――――――
「んん…。ふぅ…ここは?」
そう言って何処か薄暗い部屋で目覚めた。この部屋はあまり広くなくて、椅子と姿見があるだけの部屋だ。
『ここは、アバター作成ページです。ここで『TMO』の世界で自分であるアバターを作成して頂きます。では、ごゆっくりどうぞ』
姿見には自分が写っている。これを使ってキャラメイクするらしい。僕は椅子に腰掛けてキャラメイクをすることにした。
「さてと、どこをどう弄ろうかな?」
弄れる場所は頭、身長、体つき、顔、髪色・髪型と表示されている。
アララ誰だこの女の子………僕だね分かってました。
僕ってこんな女顔だったっけ?まぁ別に気にしなくて良いか。
「そんなことよりまずは髪型と髪の色を弄ることにしよう、え~と……(思案中…)……これなら白色で髪の長さは変えずにしよう」
画面に触れ、画面の中のアバターが変わるのを確認する。短い髪タイプも試してみたが物凄くコレジャナイ感に襲われたために断念した。男っぽくしたらカクカクしたためこれも断念した。
………僕の顔は女顔だから男の顔に出来ないんですね。
「ん~…、後は身長を10㎝位増やして…と、後はどうしようかな?」
頭をひねって、まだ変えるべき所があるか考える、そして画面の中の自分の姿をしたアバターと目が合う。
「んん?白い髪に黒い目は合わないな………赤にしようっと。何だかアルビノの人か兎みたいだな~」
アバターと目を合わせたまま変わるのを見届けて、変わるのを確認する。……見れば見るほど女顔だなぁ…サービスしてくれたのって女だと思ったからかな…?
「良し終了!後はwikiや掲示板でも見て時間を潰してようかな?」
パン!と、音をたてながら手を合わせて達成感の余韻に浸り、そう言いながら自分が消えるのを感じた。
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むくりと自室のベッドから起き上がると、パソコンの置いてある所へと歩いていく。あまりパソコンを使ってなかったから上の方に埃が溜まっているのが見てとれる。
「さてと、見ますかな?」
埃を拭き取りながら一人言を呟く。一人暮らしをしていると、なぜか一人言が多くなるなぁ…。
「フフフ~ンフフ~ンフフ~ン♪」
どこかで聞いたような曲に、謎のリズムを加えた即興の鼻歌を口ずさみながらネットを立ち上げる。埃を取り払ったため、ツルツルとした表面が顔を出している。
「え~と、なになに?種族が人間、獣人(犬、猫、鳥等の多種族あり)、妖精(属性別で多種族あり)ランダムの四つ……か、あれだな隠しキャラはランダムで出るっぽいな、出るまでキャラ消して作ってっていうリセマラは出来ないらしいな。ちょっと残念」
さてと、大体の情報集めはこれでいいや。次はスレッドや掲示板でも除いておこうかな?
「デュン!デュデュデュン!」
またもや即興の鼻歌作り、口ずさみながら適当な掲示板を探して開く。
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【VRMMO『true memorys online』(以下TMO)】について考察を語り合うスレ
1 名無しさん
俺的には多分隠しキャラは大天使系統と神様だと思う。特に女神とか有りそう
2 名無しさん
天使とかって飛べんのかな?後俺は神様は出ないと予想。
3 名無しさん
飛べんじゃない?妖精飛べるらしいし。後俺は天使の羽根で布団作りたい。
1 名無しさん
3≫ちょwwやめたれww俺らからしたら髪の毛むしりとられてんのと一緒だぞ。
3 名無しさん
1≫マジか…じゃあやめよ。
まぁモンスターの羽で布団は作るがな!
4 名無しさん
それよりも他には何だと思う?
5 混沌邪神
邪神!
6 地獄の番犬の主
悪魔!
7 反転世界の支配者
魔神!
8 黄泉の門
閻魔!
9 海鮮さん
このスレ中二病患者多すぎwwww
10 名無しさん
10秒で4つ……だと!?
11 封じられた獄炎
七つの大罪メンバー!
12 名無しの一般人
フッ…遅いな、そんなんじゃ俺は止められないぜ…
13 名無しさん
いつの間にこのスレは中二病患者ホイホイに!?
14 名無しさん
まぁこれから語れば良いじゃん。後七つの大罪メンバー俺もありそうな気がする。
――――以下特に意味のない雑談が続く―――――
「ふぅ、まさか1まで中二病患者だったとは……ってそれよりももう今7時前じゃん!」
あわてて、何処か(以下略)ヘッドギアに科学で目(以下略)を付けて少し舌を噛みながら言った。
「ダ、ダイッ、ダイブ!!!」
そして僕は二度目の眠気に襲われた。