消えたそうです
いまいち観覧人数が伸びない…9日前を思い出せ!!!
俺は肩に鎌をかけながら、目の前の無口な女を見据える。
「鎌で頭切り落として一撃でもいいんだけど…面白くないな…」
「……」
目の前の女は喋らない。面白く無い。そこで俺は思い付きアイテムボックスから拾った小刀を取り出す。それを逆手持ちで装備して。
「耐えてくれよ?」
いつだかの剣舞をそのスピード以上で放った。
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ…
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ…」
「アアアアアアア!!!アアアッ!ァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
切り刻む、防御の高いところを、何度も何度も執拗なまでに、切る斬る。
「さ よ う な ら」
トドメと言わんばかりに武器を鎌にかえ、大きくかまえ隙を見せる。だが動けない。
―――スパッ…
見たときには、殺られていたから。
『勝者 プレーヤー影 敗者プレーヤーアリア率いる3人』
そんなアナウンスが響いて、意識を失った。
――――――――――――――――――……………
「ウソ……だろ……!?」
「ウソじゃない、現実だ」
バーチャルリアリティー空間だから現実か、どうかは分からないが、俺は勝ったそれは事実だ。
「迷惑行為等の事とかでGMコール飛ばしといたからどうなるかな?」
「クソッ!!クソッ!!クソッ!!」
フェイルはもう綺麗なメッキを取り払い腰のレイピアを引き抜き。
「ァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
突き刺す………………が、そのレイピアは半透明になりすり抜ける。
『プレーヤー フェイルは迷惑行為等の規則を五つほど破られていましたので、現アカウントを破壊、後に別アカウントでプレイしていただきます』
「垢バンだって、ドンマイ」
「嘘だッ!!嘘だッ!!嘘だッ!!」
『3…2…1…0 破壊』
今日、ここでプレーヤーが一人消えた。
「はぁ~、何か人も多いし、空も8時位で暗いし、そろそろログオフかな?」
ゲームのなかの、月を見ながらそう呟く。
「明日は学校休みだし、明日の朝7時位からやろうかな?『ログオフ』」
そのあと、今日のPvPのことで掲示板は荒れた。
戦闘描写どうでした?分かりにくい、つまらない、ここはこうすべき等の指摘をお願いします。




