PvPだそうです 2
カモメ~が飛ん~だ~カモメ~が飛ん~だ~♪
ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!ザシュッ!
「グハッ!ゴハッ!ゲハッ!ブハッ!」
「もげろ、切れろ、取れろ、外れろ」
只切られている、後ろを取られてから斬劇が続く。
「どうした?始めの勢いは?」
「口だけの奴か…幻滅だな」
返事をするわけがない。今はただ切り返しのチャンスを待つだけ、だが痛覚があるためかなり背中が痛い。
「?HPが全然減ってない?」
「火力が足りていない?いや、苦しんでいる…」
「でもまだ………斬る」
今まで切り続けていたプレーヤーが高く剣を掲げる。今がチャンスかな?
「スラッシュストライク」
打撃と斬撃をあわせ持つアーツ、溜めが多いが威力は初期剣術スキルの中でも攻撃力が高い。
「――――はっ!!」
放たれる―――――が影使いのスキルで頭を酷使しながらさんざんイメージを纏めた技を放つ。
「影針鼠!」
敵は回りに固まっている上に、全方位へと影の針が突き刺さろうと伸びるため跳ぶだけではかわせない。
「な!?」
ザシュッ……
刺さるだけじゃ倒せない、ならば
「開け!黒百合!」
名前の通り外へと反りながら五つに開き―――
「あああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ブチブチ…ブチィッ!
―――引きちぎる。
「クレア……許さない」
さっきのはクレアと言うらしいのか、そんなことよりも頭を酷使しすぎて頭痛が痛い。
「ハァァァァァッ!!」
名前の分からない男勝りな性格の女が愚直な突進をしてきたが、
「ビックリ箱」
闇魔法でできた縦横高さが10㎝の黒い箱を投げる。この魔法はランダムでランダムな攻撃を相手に与える魔法だ。今回は
「あばばばばば!!!」
電流が流れたらしい、漫画のような声をあげて足を縺れさせてこけた、その隙を逃す筈がない。
「ダークランス!影の鞭!」
黒い二メートル位の槍が闇魔法で現れ、それを影を使い鞭のようにしなりながら、敵へと向かう。
グサァァァッ!
「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「クリティカルヒット?」
「アリア……!?」
アイツはアリアって言うらしいな、そんなことよりもまだ頭痛が痛い……
「仇……!!!」
「なら俺は恨み!!!」
こいつにはさんざん切られたからな。
「影の枷!!!吊し上げッ!!」
「!?」
俺の影から黒い鎖を飛ばし拘束して吊し上げる。………………逆さまで
「さてと、一対一の始まりだ!」
俺は尖った牙を出しニヤリと笑った。
影使いのスキルをもっと詳しく書いてみた。
AS 影使い
スキル所持者の意のままに影を操る条件解放系のスキル。使い方次第では第2第3の手として使ったり、その物を武器として使ったり出来る。
操作はすべて所持者の頭が行うため頭痛が酷いときは控えることをお薦めする。