chapter2
「にゃっ!?」
あたしは体育館へいく階段の途中で滑り、こけかける。ここの学校は無駄に階段が長いので、こけると大惨事だ。気を付けなければ・・・。
「梓、大丈夫!?」
瑞希はあわててあたしに駆け寄る。
「大丈夫だよっ、滑っただけだし。」
「ごめんね、あたしのせ・・・」
瑞希は何かをいいかけ、ハッと我に帰った顔になる。
「瑞希・・・どした?」
あたしが顔を除きこむと瑞希は笑顔を作り、「何でもないよ」と答えた。
「んもーーっ、校長の話長すぎっ!耐えられるかーっ!」
蓮くんは下校中、背伸びをしながら言った。
「まあまあ」
瑞希は蓮くんをなだめるように言う。
「そういえばさっ、瑞希のお兄ちゃん、ここの学校だよね?」
「あ、うん・・・」
「たしか・・・悠紀くんだっけ?」
蓮くんが思いだし、言った。そうそう、瑞希のお兄ちゃんは村田悠紀くんだ。ちょっと変人で中二病でかなーり、Sな・・・。
「あ、もう先輩だった!」
「あはは、そんなのいいよ。」
あたしたちはこのあとも楽しい会話をしながら三人で帰った。
「うぉっ!?」
朝、下駄箱を開けるとそこにはよに言う・・・ラブレターというようなやつが入っていた。
「えっ、梓それって・・・!?」
瑞希が後ろから大きな声でいったので、ビックリして回りがビックリするほど大きな声で叫んでしまった。
「れ、蓮くんには言わないでっ!」
あたしはすぐさま瑞希を口止めする。瑞希は一瞬頭に?をつけた。
「なんで?」
「だって、絶対蓮くんひやかしてくるじゃんっ。目に見えるよ・・・。」
「あは、確かに・・・」
瑞希は納得した笑顔で笑った。
あたしはとりあえず、ラブレターらしき紙を見た。中には、「始めてみたときから君の事が気になっています。もしよければ、今日の放課後、裏庭まで来てください」と書かれていた。呼び出されてしまったので、今日は瑞希たちと帰れない。あとで、瑞希に言っておこう・・・。