〜強権発動宣言〜
大男から非力のレッテルを貼られた、レギュラーメンバー4名を含む10名の部員に対する
実質、練習禁止という指令。
受け入れるには、是非とも説明を頂きたいものでございます。
ところが、部員の無言の後押しを受けて抗議を行ったキャプテンの頬に見舞われた
大男の豪快な張り手。
いやぁ、言葉より先に暴力というのは、昔ながらの典型的な体育会系ですなぁ。
最近は時々ニュースとかで、
何処ぞの高校野球部の監督が部員に暴力をふるって謹慎!とかいう話も聞きますが、
そんな話、全国の高校野球部をきっちり調査したら
今でもゴロゴロ出てくるのではないでしょうか。
でも、甲子園に出場する可能性のない弱小野球部の問題なんか
今も昔も高野連はとりあってくれないのでしょうねぇ、だってキリがないもん多分・・・。
で、いきなり殴られ当然の事ながら驚いた様子のキャプテン沼田さん。
その表情からは、かつての名作アニメ、機動戦士ガンダムの主人公・アムロが発した
「ぶったね! 親父にもぶたれたことないのに!」
という名セリフが聞こえてくるようでございました。
「レギュラーが参加せんと、実践練習が出来んじゃと?」
「はい・・・。」
返事をする沼田さんの声は、怒りと恐怖で多少震えておりました。
「そのレギュラーいうのは誰が決めたんじゃ?」
「それは、前監督の澤地先生と部員の間で・・・。」
すると、大男は部員全員に睨みをきかせるように見回しながら言いました。
「ええか、今の野球部の監督はワシじゃ。ワシが来る前の決まりごとは全部白紙やと思え。
レギュラーもワシが決める、1年生も3年生も関係ないわ。」
なんですとぉーーーー!?
それは、あまりにも力強い強権発動宣言でございました。