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史上最強のメジャーリーガーは引退後は二度目の異世界で自由なスローライフを送りたい  作者: 葵彗星


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第6話 巨大オーク出現!

 そういえばオークは最下級でも低ランクの冒険者が歯が立たないと言われている魔物だ、忘れていたな。


「Cランク冒険者でも手こずるオークを九体もあしらうだなんてな。しかも見たところ、一撃で倒している、お前さん……かなりの腕だね」

「職業は剣士なの? でも、持っているのは棒?」


 まずい、全員俺に興味津々じゃないか。

 あまりこっちの世界では出過ぎた真似はしたくない、というか目立ちたくない。目立ち過ぎると、ろくなことがないって二十年前に思い知ったからな。


 二度目の異世界は、ひっそりと静かに暮らしたいんだ。さっさとずらかろう。


「悪いが俺は急いでるんでね。仲間を増やしたいんなら他をあたって……」

「ひぃ!」


 突然後ろにいたセリナが叫んだ。フードの上から耳元を抑えて震えていた。


「おい、一体どうしたんだ!?」

「……来る」

「何が来るって?」


 ズシィイイイイイン!!


 突然大きな物音が響くやいなや、地面も大きく揺れ動いた。


「なんなの? 今のは!?」

「じ、地震じゃ……なさそうね」

「……でかいのが来るな」

「でかいのって、まさか!?」


 セリナが怯えている理由がわかった。俺でも嫌でも感じた。間違いなくヤバい奴がすぐそこまで来ていた。

 ズシン、ズシン、ズシンと音が近づいて来た。そしてそいつが目の前に現れた。


「ぶろぁあああああああああ!!」

「こいつは……!?」

「キングオーク!? Aランク級の魔物じゃねぇか!?」

「嘘でしょ? まさかこの近くにこいつらの住処があるの!?」


 出てきたのは巨大なオークだ。さっきまで戦った最下級のオークのよりも、何倍もデカい。恐らくさっき逃げた一体のオークが呼び寄せたんだな。

 身長だけで言ったら、七メートルくらいありそうだ。まさに巨人だな。いや、巨大豚と言うべきか。


 それだけじゃない、最下級の奴らと違って立派な鎧と盾まで装備している。頭部には角まで生えている。

 右手には金属製の巨大な棍棒を持っている。昔話の桃太郎に出てきた鬼が持っていた金棒にそっくりだ。


「逃げるぞ! 今の俺達じゃ歯が立ちそうにない!」


 斧使いのローガンが、先陣を切って逃げようとした。シモーヌも走り出した。

 だけど剣士のスネイルだけ逃げようとしない。逆に剣を構えた。


「おい、スネイル! 何してる!?」

「まさかあなた……」

「そのまさかだ。ここで逃げてどうするんだよ?」

「いや、本気なのかよ?」

「俺は本気だ! このチャンスを逃がしてどうする。キングオークを倒したら、俺達もめでたくAランクに昇格だぞ!」


 呆れた奴だ。出世ばかり目がくらんで、命が惜しくないのか。


「気持ちはわかるけどよ、あいつは強すぎるぜ。Aランクでも最強クラスなんだぞ!」

「まだ一度も戦ってねぇのに決めつけんな! シモーヌ、支援魔法を全力でかけろ!」


 シモーヌは聞く耳持たずだ。だけどあいつがリーダーっぽいから、ほかの二人も従うしかないようだな。


「……わかったわ。でも無理はしないで、スーパーエンハンス!」


 シモーヌが魔法をかけた。二人のパワーが上がっていくのが感じた。

 あの二人もかなりの手練れな戦士らしい、だけど相手が相手だけにどう転ぶやら。


「でやああああああああ!!」


 気合を込めてスネイルは突進した。キングオークの目の前で大ジャンプし、そのまま剣を全力で振り下ろした。

 かなりの動きの良さだ、瞬発力といい跳躍力といい申し分ない。


 そのままキングオークの頭を一刀両断、とはならなかった。


「げふぅっ!」

「スネイル!」


 スネイルがキングオークの盾であえなく吹っ飛ばされ、そのまま左に立っていた木の幹にぶつかった。


「きゃあ!」

「セリナ、見るんじゃない」


 咄嗟にセリナの目を抑えた。幼い少女が見ている前で、無茶しすぎだ。相手が悪すぎる。


「ゴーイチさん……」


 不安そうな様子でセリナがそっと声を掛ける。彼女を怖がらせるわけにはいかない。


「セリナは逃げていろ。ここは危ないぞ」

「いいえ、あの人達を助けないと……」

「気持ちはわかるが、自分の身の安全を優先しろ!」

「……ゴーイチさんは助けないんですか?」

「悪いが俺はそこまでお人好しじゃない。勝手に戦いを挑んだあいつが悪いんだ」

「でも……」

「くそぉ! この化け物め!」


 まだ突撃していなかったローガンだったが、意を決してキングオークの左脚めがけ突進した。

 そのまま大きな斧をキングオークのすねの部分に直撃させた。すねの部分は肌が剥き出しだ、これで少しはダメージが通るか。


「な……嘘だろ!?」


 すねの部分に確かに斧の刃がささっているが、キングオークはまるでビクともしない。血すら流していない。なんて頑丈さだ。


「ローガン、避けて!」

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