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星詠みのシオン  作者: ray a life
海の星 ステラ・マリス
6/36

ステラ・マリス ep6-搬出路を突き止めろ!鉱石倉庫への潜入作戦-

星の声に導かれ、出会った三人。

シオン、トモキ、カロンは、惑星ステラ・マリスを救うための第一歩を踏み出します。


今回の物語では、星を蝕む危機の源──「記憶の鉱石」の搬出を止めるべく、

敵の拠点に潜入するという一大ミッションがスタート!


そして、ついに姿を現す謎の組織《ヘリオス団》。

彼らの目的とは? 三人に迫る影とは?


ドキドキと緊張感が交錯する第6話。

どうぞお楽しみください──!


【第6話】搬出路を突き止めろ!鉱石倉庫への潜入作戦


 夜の草原に、ひっそりと焚き火が灯っている。


 「旧鉱山倉庫に、記憶の鉱石が……?」


 マサキの言葉に、シオンたちは顔を見合わせた。


 「そこから……ヘリオス団が搬出してるってこと?」


 「たぶん、もう始まってる。だが俺は、このケガじゃ動けねぇ……」


 傷を抱えたまま、マサキは苦々しく呟く。


 「――行くしかないね」


 シオンの言葉に、トモキが大きくうなずいた。


 「うん。ボク、発明持ってきたから! これがあれば、警備も……気配スルーくんver2.7!」


 「それ、ちゃんと動くの?」


 「ちょっと……バレることもあるけどぉ……!」


 「不安しかないデス……」


 カロンの機械音声が漏れたが、誰も止まらなかった。


* * *


 旧鉱山の裏手――森を抜けた先、鉱石倉庫の巨大な影が夜に浮かび上がる。


 「ここ……」


 倉庫の前には、無人ロボットの見回り隊と、黒服の男たち。


 その腕章には、奇妙な螺旋模様。


 「ヘリオス団か……!」


 トモキがごくりと息をのむ。


 3人は息を殺し、裏手の搬出路へと向かった。


 トモキが金具を開け、カロンが排気口を一時止める。


 「このまま中へ……!」


 通気口から中へ潜り込むと、そこには――


 大量の鉱石を運搬中のロボット、そして中央には、コンソールに立つ一人の男。


 赤い外套、片目にバイザーをつけたその男は、誰かと通信しているようだった。


 「……第7区画の搬出完了。次はコアに着手する」


 コア……?


 その言葉を聞いた瞬間、シオンの心にまた、あの“声”が届いた。


 (……まだ、ここに眠ってる。本当の心が……!)


 彼女は、鉱石ではない“何か”の存在を直感する。


 「戻ろう。今は、まだ……!」


 カロンの声にうなずき、シオンは搬出路を抜けて外へ出た。


 ……その瞬間、コンソールの男がわずかに振り返った。


 「……誰か、いたな」


* * *


 夜の帰り道。


 3人の足音だけが、静かに響いていた。


 作戦は、まだ始まったばかり――。

ヘリオス団の影、初めての“敵”の存在。


 そして、星の心が何かを訴えている――。


 次回、

 「目覚めのコアと揺らぐ信念」


 星の中枢に近づく3人が、真実と向き合う。


 少女の心は、導く光になれるのか。


 お楽しみに!


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