エレキ ep9-科学は不可能を可能にする!雷の星、反撃の始まり!-
壊された雷の心臓。崩壊する星。
絶望の中、少年と父は立ち上がる――科学の力で未来を取り戻すために。
そして、ネブラとの決戦は激化。
カロン、ユーリ、そしてシオン……全員の想いがぶつかる、運命の攻防が始まる!
「ちくしょう……どうすりゃいい……!」
マサキは髪をかきむしりながら、暴れる雷を見上げていた。
「マサキさん、お願い! 雷の心臓を、もう一度作って!」
シオンが叫ぶ。
「バカ野郎! あれを作るのに、俺が何年かかったと思ってる! 5年だぞ! 今すぐなんて、できるわけ――!」
「できる!!」
その声は、確信に満ちていた。
「……トモキがいる。二人でやれば、きっと作れる!」
「……!」
トモキが涙を拭いながら、大きな工具箱を両手で持ってくる。
カタン――その箱を、マサキの目の前に置いた。
「おれ、マクさんを殺したあいつを……ネブラを、絶対許せない」
「でも、おれには戦う力なんてない。でも……発明で、倒すんだ!」
「パパが言ってたじゃん! 科学は、不可能を可能にするって!!」
マサキは黙ったまま、自分の頬をパチンと叩いた。
「……そうだな。そうだったよ、トモキ……!」
キィッ――ゴーグルを下げるマサキ。
「よし、やるぞ! 今世紀最高の発明を、ここに始める!!」
一方――。
ズンッ!!
激しい衝撃とともに、ユーリとカロンがネブラと激突していた。
黒い雷のような重力攻撃、そして空間を歪めるショートワープ。
ネブラの攻撃は予測不能で、圧倒的だった。
「この……!」
カロンが右腕を展開し、倍速モードへ移行。
機体の限界まで稼働し、ネブラに連撃を与える。
「今デス、ユーリ!」
「逃がさない!!」
シュン――剣閃が走り、ネブラの身体が裂かれる!
バシュッ!!
「やった……か?」
しかし――。
ズズッ……!
裂けた身体が再構成され、再び立ち上がるネブラ。
「なっ……!? 回復した!?」
「くっ……エネルギーが……切れたデス……」
カロンが力尽き、膝をつく。
残されたユーリが、ネブラと一対一になる。
「所詮は人間……回復も遅い、命も脆い。いつか消える塵のような命だ。それならいっそ、今消してやる。」
剣を構え、ユーリに向かって放たれる一撃――。
――ズドォン!!
「ぐっ……!」
突如、ネブラの身体に雷撃が走る。
「……何!?」
その雷は、空からではなく、星そのものから放たれたものだった。
「聞こえた……星の声が」
「雷が……星が……怒ってる!」
シオンが、星とリンクしていた。
シオンの身体にほのかに光が灯り、空気が震える。
「この星を、誰が壊していいなんて、決めていいはずがない……!」
「おのれ……星詠み……!」
その隙を逃さなかった。
「はああああっ!!」
ズバァン!!
ユーリの一撃が、ネブラの身体を深く斬り裂いた。
「ぐっ……!」
致命傷――。
だがネブラは血を吐きながら、それでも立ち上がろうとする。
「くそっ……! このままでは……!」
そのまま、ネブラは空間を歪ませ――撤退していった。
その場に残されたのは、星の怒りと、希望の火種だった。
科学は、絶望を乗り越える光となるか。
そして、シオンが星と心を重ねて放った雷撃――まさに、星そのものの怒りでした。
ネブラを一度は退けたものの、戦いはまだ終わっていません。
次回、マサキとトモキの最後の発明、ついに完成!?
「雷の星」編、いよいよクライマックスへ!




