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66.出会え!お目当ての生徒!

 俺は神の詳しい情報を知るため、オッヘル・オリヴァという生徒を訪ねることにした。その生徒の情報を聞いた翌日、早速学校で探す。


 「ヤシキくん?帰らないんですか?」

 

 放課後、俺を呼び止めたのはクロンスさんだった。彼女は何やら薄い紙を持っている。


 「うん。話したい人がいて。今から探しに行くんだ。」

 「成る程。……私も行きたいんですが……その、用事があって……。」


 憂鬱そうに目を伏せるクロンスさん。何やら用事とやらは、楽しいものではなさそうだ。どんな事情があるのか聞いてみる。


 「用事って?」

 「えっと……昨日、神託の力で屋上の床を崩してしまったので、その、反省文を…あと、直してもらうために事務員さんに話を…」

 「そ、そっか…。」


 そう言えば昨日、クロンスさんは研修医さんと屋上で戦っていた。恐らく、その時に床を崩したのだろう。

 俺達の通う学園は比較的自由なので怪我や建物の損壊も書類や報告ひとつでどうにかなる。中々自由だと思う。その反面、危機管理能力が育たないような気もしなくはないが。


 「じゃ、じゃあ頑張ってねクロンスさん。」

 「はい……。」


 クロンスさんは目に見えて項垂れながら歩いていった。健闘を祈る。もし彼女が無事だったら、今度美味しいご飯でも食べに行くことにしよう。


 そして、俺はオッヘル・オリヴァを探しに他の教室を覗きに行く。彼または彼女は1年らしいので同じ階にいるはず。

 他のクラスの生徒に聞き込みをしていると、後ろから声を掛けられた。


 「何してんのよヤシキ。」

 「あっ、エリーさん。実はオッヘル・オリヴァって人を探してるんだ。」


 声の主は友人のエリーさんだった。彼女は俺の答えを聞くと、やや目を開いて言う。


 「オッヘルを…?アイツのクラスならこっちよ。」

 「その人を知ってるの?」

 「えぇ。知ってるも何も、オッヘルはアタシの婚約者だもの。というか、ヤシキも会ったことあるじゃない。」

 「あの人だったんだ!」


 俺は驚く。まさか件のオッヘル・オリヴァがエリーさんの婚約者だとは思わなかった。しかし、心配事が出来てしまった。オッヘルさんには以前会ったことがあるものの、その時の彼はあまり仲良くなれるような性格ではなかったのだ。

 良いところの家だからか、言動が近寄りがたいと感じた。


 そんな懸念を感じ取ったのか、エリーさんは片目を閉じてある提案をする。


 「よし。ついて来なさいヤシキ。アイツのとこに案内するわ。」

 「いいの?」

 「勿論よ。そうと決まれば行くわよ。」

 「うん。ありがとう。」


 頼もしいエリーさんの背について行き、俺はオッヘル・オリヴァへ会うことになった。




 

 

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