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第五章:石壁の女王

【前回のあらすじ】


4人目の天守・伊予いよ 頼通よりみちは自身の分身を生成する能力を持っていた。恭子と力を合わせて頼通の試練を突破した2人。無事4つ目の天守核を入手できたが、テンシュリアの世界に少しずつ異変が現れ始めていた…

伊予頼通から託された四つ目の天守核は、海と太陽の輝きを宿しているかのようだった。その光とは裏腹に、和真の心には依然として晴れない靄がかかっている。テンシュリアに広がり始めた異変の影と、自分たちの旅の関係。そして「願い」の先に待ち受けるものへの漠然とした不安。


頼通の助言に従って二人は伊予の港から船に乗り、穏やかな内海を渡って讃岐・丸亀を目指した。数日間の船旅は比較的穏やかなものだったが、完全に平穏というわけではなかった。


船乗りたちの間で交わされる会話は、以前よりも明らかに不安の色を帯びていた。


「最近、妙な海流があってな、舵を取るのが難しい」

「沖合で見たこともないような巨大な魚の影を見たって話だぜ」

「夜になると気味の悪い霧が立ち込めることも増えた」


和真たちが直接危険な目に遭うことはなかったが、海の様子が普段とは違うことだけは確かだった。


「この海の異変も…俺たちのせいなんだろうか…?」


甲板で海を眺めながら和真はぽつりと呟いた。空は晴れているのに、海の底には何か得体の知れないものが蠢いているような、そんな気配を感じる。


「…分からない。」隣にいた恭子の返事はどこか歯切れが悪かった。


「でも考えすぎても仕方ないよ。私たちは、私たちのやるべきことをやるだけだ」


その口調は和真を励ますようでもあり…何かから目を逸らそうとしているようにも聞こえた。彼女が何かを知っているのではないか、という疑念が和真の頭をよぎるが確証はない。ただ、天守核を集めるごとに世界の何かが軋みを上げているような感覚だけが強まっていくのだった。


やがて船は目的地の丸亀港へと到着した。


伊予の華やかな港町とは対照的に、丸亀はどこか質実剛健で落ち着いた雰囲気を漂わせている。そして町の背後には、まるで天を衝くかのように壮大な石垣を持つ城がそびえ立っていた。


「あれが丸亀城…!」


和真はその石垣の美しさに息を呑んだ。高く急勾配でありながら寸分の狂いもなく積み上げられた石垣は、武骨でありながらも洗練された曲線を描き、見る者を圧倒する。それは単なる防御施設ではなく、一つの芸術作品のようでもあった。


「すごい石垣…伊予のお城とはまた全然違うね」恭子も感心したように呟く。


「ああ。頼通さんの話だと、ここの天守は土や石を操る名手らしい。この石垣も彼女の力で作られたのかもしれないな」


町で情報を集めると、丸亀城の天守・丸亀まるがめ けいについての様々な噂が聞こえてきた。


「京様は、まさに石の女神様よ。どんな硬い岩盤だって粘土みたいにこねて、あんな見事な石垣を築き上げちまうんだから」


「ただ、ちと気位が高すぎるのが玉にきずだな。完璧主義者で、自分の仕事には絶対の自信を持ってる。下手な口出しはできねえよ」


「最近この辺りでも妙な地鳴りがしたり、地面が少し沈んだりってことがあってな。京様もピリピリしてて、城の守りをさらに固めてるって話だぜ」


ここ丸亀でも異変の兆候は現れているらしい。しかも、土や石に関わる異変。それは京の能力と何か関係があるのだろうか? 和真の不安は募る。


翌日、和真と恭子は丸亀城へと向かった。麓から見上げる石垣は近づけば近づくほどその威容を増していく。「扇の勾配」と呼ばれる美しい曲線を描く石垣は、登ろうとする者を拒絶するかのように高く、滑らかにそそり立っていた。


城門へと続く坂道を登っていくと意外なことに、門の前には既に一人の女性が仁王立ちになって待っていた。年の頃は恭子と同じくらいに見えるが、その雰囲気は全く異なる。石工が着るような、動きやすいが質実な作業着風の装束を纏い、腰にはのみつちのような道具を差している。短く切り揃えられた髪は彼女の意志の強さを表しているかのようだ。鋭い眼光が寸分の隙もなく和真たちを捉えている。彼女が丸亀京であることは疑いようもなかった。


「…待ちかねたぞ。天守核を集めているという、犬山の娘と異邦の若造」


京は低い、しかしよく通る声で言った。その声には明確な敵意と侮蔑の色が籠っている。


「あなたが丸亀京さん…」


「いかにも。この丸亀城の天守、丸亀京だ」京は和真を一瞥したが、すぐにその視線を恭子へと移した。


「ふん、犬山の娘か。後堅固の城、などと持て囃されてはいるが所詮は付け焼き刃の守り。その程度の状況任せの防御で、よくぞここまで辿り着けたものだな。運が良かったと見える」


いきなりの挑発だった。恭子の眉がピクリと動く。


「私の守りが…付け焼き刃ですって…!?」


「真の守りとは、わが城壁の如く寸分の隙もなく、如何なる状況にも揺るがぬ絶対的な強度と再生力を持つものだ。お前のような小手先の技で誤魔化すものではない」


「なっ…! あなたの守りはただ硬いだけじゃない! 頭も石みたいに固いのね!」


「口の減らぬ娘め…良いだろう。どちらの守りが優れているか、ここで決着をつけてやる!」


京は右手を地面にかざした。ゴゴゴゴ…!と地響きが起こり、城門前の広場が瞬く間に変貌する。地面が隆起して円形の闘技場のような空間が形成され、周囲は高く分厚い石壁で囲まれた。退路はない。


「わが攻撃が小娘に届けばわが勝ち。お前たちの攻撃がわが身に届けば…まあ万に一つも有り得んことだが、お前たちの勝ちとしてやろう。天守核もくれてやる。ただし、わが守りは完璧だ。この石壁を破ることすら貴様らには不可能だろうがな!」


京は闘技場の中央やや奥に立ち、絶対的な自信と共に宣言した。これは単なる試練ではない。二人の天守のプライドを賭けた「防御力比べ」の決闘だった。


「望むところよ! あなたのその石頭ごと打ち砕いてあげる!」


恭子も闘志を剥き出しにし、臨戦態勢をとる。


和真は二人の間に漂う険悪な空気に胃が痛くなりそうだったが、やるしかない。勝利条件は京に一撃を与えること、か。


「始め!」


京の号令と共に戦闘の火蓋が切られた。京の攻撃は、まさに圧倒的だった。


石礫せきれき驟雨しゅうう!」


京が両手を広げると周囲の石壁から無数の石つぶてが弾丸のように射出され、和真と恭子に襲いかかる。一つ一つの威力はそれほどでもないが、その数は尋常ではなく、回避は不可能に近い。


「させない!」


恭子は即座に反応し、自身と和真の周囲に半球状の防御結界を展開した。パチパチパチ!と激しい音を立てて石つぶてが結界に弾かれる。


「ふん、その程度は凌ぐか。だがこれはどうだ!」


京が手を振るうと地面が隆起し、巨大な石の拳が突き出してきた。壁からは鋭い石の槍が何本も射出される。石のゴーレムも複数体生成され、重い足音を響かせて迫ってくる。物理的な猛攻の嵐だ。


「くっ…!」


恭子は防御結界の形状を瞬時に変化させた。突き出す拳を受け流し、槍を弾き、ゴーレムの突進を側面からいなす。彼女の防御は京とは対照的に、硬さではなく「状況に応じた柔軟さ」に特化していた。攻撃に合わせて形を変え、衝撃を吸収・分散させる。まるで強風に煽られる柳のように、猛攻を受け止めながらも決して折れない。


「見事な反応速度と応用力だ…!」


和真は恭子の戦いぶりに感嘆しながらも【解析】で京の攻撃パターンと防御壁の情報を分析し続ける。


(京さんの攻撃は全て物理的なものばかりだ。だが、その生成速度と再生速度が異常に速い。そしてあの壁の硬度…並大抵の攻撃じゃ傷一つ付かない…!)


和真は【構築】スキルで地面に散らばる石片から簡易な盾を作り、恭子の結界から漏れた攻撃を防ぎつつ反撃の機会を窺う。だが京の防御は完璧に見えた。攻撃を仕掛けようにも、瞬時に新たな壁が出現して阻まれてしまう。


「どうした犬山の娘! 受け止めるだけで精一杯か? それが貴様の守りの限界か!」


京が嘲笑う。


「うるさい! 私の守りは始まったばかりよ!」


恭子は叫び返し、防御エネルギーを右手に集中させて光の矢を放った。それは壁の表面ではなく、壁と地面の接合部…構造的に力が集中する一点を正確に狙っていた。守りの要を突く犬山城の真骨頂だ。


ドッ!という鈍い衝撃音と共に、光の矢が当たった部分の石壁が僅かに揺らぐ。しかし、すぐに元通りに修復されてしまった。


「無駄だと言っている! わが城壁にそのような小細工は通用せん!」


京はさらに攻撃の手を強める。石のゴーレムが恭子の結界に連続で殴りかかり、結界の表面にミシミシと亀裂が走り始めた。


「キョウコさん!」

「まだ…! 大丈夫…!」


恭子は必死に耐えているが、その顔には疲労の色が見え始めている。耐久力ではやはり京の圧倒的な物量と再生力に分があるようだ。このままでは…!


(何か…何か、あの完璧な壁を崩す方法は…!)


和真は焦りながらも思考を巡らせる。京の自信に満ちた態度、石への絶対的な信頼…。そこに何か見落としがあるのではないか?


和真は【解析】の対象を攻撃や壁そのものではなく、京が操る「石」の材質へと集中させた。


『対象:丸亀城構成岩石(主成分:花崗岩)』

『特性:高硬度、高耐久性。しかし、急激な高温に曝されると熱膨張により内部構造が破壊され、強度が著しく低下する傾向あり。特に水分を含んだ状態では破裂の危険性も…』


「花崗岩…熱に、弱い!?」


和真の脳裏に、日本で学んだ知識が閃光のように甦る。花崗岩は確かに硬いが、火事などで高温に熱せられると表面が剥がれたり、脆くなったりする性質がある。そして丸岡城の史実…藩邸の火災で櫓が焼失したという逸話も思い出した。


(これだ! 京さんの弱点は火…いや、高熱だ!)


だがどうやって火を起こす? この闘技場には燃えるようなものはない。スキル【構築】で火打石を作る? それでは威力が足りないだろう。京の防御の再生速度を上回るような、強力な熱源が必要だ。


その時、和真はある現象に気づいた。恭子が光の矢を放った箇所やゴーレムの拳が防御結界に激突した箇所で一瞬だけ、強い火花と共に石壁の表面が赤熱しているように見えたのだ。


(あれは…摩擦熱? いや、エネルギーの衝突による瞬間的な高温か?)


和真はすぐさま【解析】でその現象を分析する。


『現象解析:高密度防御エネルギーと高密度岩石の衝突・摩擦により、局所的に超高温が発生。対象の花崗岩は一時的に赤熱・軟化するが、京の再生能力により即座に修復されるため効果は限定的』


「キョウコさん!」和真は叫んだ。


「京さんの壁は熱に弱い! 君の光の矢が当たった時、一瞬だけ壁が赤くなってた! あの現象を利用すれば突破できるかもしれない!」


「えっ? 熱に弱いの? でもどうやって…?」


「俺が考える! キョウコさんはもう一度、京さんに向かってできるだけ強く、長く、光の矢を当て続けてくれ! 集中砲火だ!」


闘技場の奥に京が仁王立ちしているのだが、攻撃が近づくと瞬時に石壁が生成される。その壁を破壊できれば、京本体に攻撃が届く可能性がある。


「分かった! やってみる!」


恭子は和真の言葉を信じ、再び全エネルギーを右手に集中させる。今度は単発の矢ではなく、持続的にエネルギーを照射するような太い光の奔流ほうりゅうとなって京に向かって一点に撃ち込まれた。もちろん京も反応して石壁を生成する。


バチバチバチッ!!


激しい火花と熱が発生し、石壁の表面がみるみるうちに赤熱していく。京もそれに気づいて慌ててその部分の再生速度を上げようとするが、恭子のエネルギー照射がそれを上回っている。


「小癪な真似を…! だが、その程度でわが壁が破れるものか!」


京は叫び、ゴーレムたちに恭子への集中攻撃を命じる。


「カズマ、早く!」恭子の結界がゴーレムの猛攻で大きく軋む。


「今だ! 【構築】!」


和真は恭子が作り出した赤熱箇所めがけてスキルを発動。地面の石片やゴーレムの残骸から硬質な金属…例えばタングステンのような高融点・高硬度の物質をイメージして精製し、それを高速回転するドリルのような形状に【構築】した。そのドリルを赤熱箇所に押し付ける。


ギュルルルルルン!!!


和真が作り出した即席のドリルが赤熱して脆くなった石壁に押し付けられ、凄まじい摩擦熱を発生させながら回転する! 火花が激しく散り、石壁はさらに高温になり、溶岩のようにドロリと溶け始める!


「な…なんだそれは!? わが石が…溶けているだと!?」


京の信じられないといった悲鳴が聞こえる。彼女の絶対的な自信の源である石が熱によってその形を失っていく光景は、彼女にとって悪夢以外の何物でもなかっただろう。


「いっけええええ!!」


和真はドリルをさらに押し込む。ついに、分厚い石壁にわずかな穴が開いた! 穴の向こうには、驚愕と怒りに顔を歪ませた京の姿が見える!


「キョウコさん、今だ!」

「はぁぁぁっ!!」


恭子は最後の力を振り絞り、光の矢を開いた穴を通して京本体へと放った!


「しまっ…!」


京は咄嗟に自身の前に新たな石壁を生成しようとしたが間に合わない。 光の矢は京の肩を掠め、背後の壁に突き刺さった。


「ぐっ…!」


京は僅かに呻き声を上げ、肩を押さえた。致命傷ではないが、確かに一撃は届いた。


その瞬間、闘技場を形成していた石壁や動き回っていたゴーレムたちがガラガラと音を立てて崩れ落ち、元の広場へと戻っていく。勝敗は決した。


静寂が戻った広場で、和真と恭子は荒い息をつきながらへたり込む。京は肩を押さえながらも、悔しさと、それ以上に信じられないといった表情で呆然と立ち尽くしている。


「…私の…完璧な守りが…破られた…だと…? それも…火、熱によって…?」


京は自身の弱点を突かれたことに愕然としているようだった。丸岡城の櫓が火災で焼失したという日本での史実が、この異世界でも彼女の能力に影響を与えていたのかもしれない。


京はゆっくりと二人に近づく。その足取りには、先ほどまでの絶対的な自信はもうない。


「…見事だ」京は和真と恭子の前に立つと静かに言った。


「まさか、わが石壁にそのような弱点があったとはな…完敗だ」


その声には悔しさよりも、自身の慢心を認め、相手の実力を称えるような響きがあった。


「だが、犬山の娘よ」京は恭子に向き直った。


「お前の守りも万能ではない。確かに柔軟で応用は利く。弱点も見当たらない。だが耐久力という点では、わが石壁には遠く及ばん。もしわが防御の弱点に気づくのが少しでも遅れれば、お前の方が先に力尽きていただろう」


「…それは、分かってるわ」


恭子は素直に頷いた。激しい戦いの中で彼女もまた、京の守りの圧倒的な強度を実感していたのだ。


「あなたの守りは本当に凄かった。硬くて、速くて…まるで揺るがない山のようだった」


意外な言葉に、京は少しだけ目を見開いた。


「ふん…まあな」京は少しだけ得意げに鼻を鳴らした。


「だがお前の光の矢…あれもなかなかのものだった。ただの力押しではない、守りの理を突くような厄介な技だ」


二人の天守の間には、激しくぶつかり合ったからこそ生まれた奇妙な相互理解のようなものが芽生え始めていた。


「…もしかしたら」和真は呟いた。


「京さんの『硬さ』とキョウコさんの『柔軟さ』…この二つの守りが合わされば、どんな攻撃も通さない『絶対防御』が生まれるのかもしれないね」


京と恭子が顔を見合わせる。恭子はハッとしたように顔を上げて「べ、別に、あんたのことを認めたわけじゃないんだからね!」とそっぽを向く。


「ふん、私もだ。犬山の娘よ。次に会う時までにもう少しマシな耐久力を身につけておくことだな」


京も鼻を鳴らす。二人のライバル関係はまだ続きそうだ。


「さて…」


京は気を取り直すように言うと、懐から硬質な石の輝きを持つ、灰色がかった天守核を取り出した。


「約束だ。持って行け」京は和真に天守核を差し出した。


「だが忠告しておくぞ。お前たちが集めているこの力は、あまりにも強大すぎる。異変が広がるこの状況でそれが何を引き起こすか…わしにも分からん。その力を使うならば、相応の覚悟と世界への責任を持て。道を誤れば全てを砕く」


その言葉は、これまでのどの天守の忠告よりも直接的で、強い警告の響きを持っていた。


「…はい。肝に銘じます」


和真は五つ目の天守核を、その重い忠告と共に受け取った。


「それで、この先はどうするつもりだ?」


京が腕を組みながら尋ねてきた。その口調にはもう敵意はなく、むしろ強い興味が感じられる。


「お前たちのその奇妙な力が他の天守…特に、わしとは性質の違う奴らにどう通用するか少し見ものだな」


「次は…まだ決まってなくて…」和真が答える。


「ならば一つだけ情報をくれてやろう。ここより南西に宇和島という場所がある。そこの天守…珠子たまこは水と戯れるのが好きな、捉えどころのない女だと聞く。わしのこの硬い石とはまさに水と油。海の力を操る相手というのもまた厄介だろうがな。せいぜい足元を掬われんように気をつけるがいい」


宇和島珠子。次なる天守の情報を得て、和真は礼を言った。


京はそれ以上何も言わず、背を向けて城の中へと戻っていく。その背中には敗北の影はなく、むしろ新たな目標を見つけたかのような、職人としての矜持が漂っていた。


和真と恭子は壮大な丸亀城を後にし、再び港へと向かった。京との激しい防御比べは和真に力の意味と責任を、そして恭子には自身の能力の可能性と限界を改めて考えさせるものとなった。


船に乗り、目指すは南西・宇和島。五つの天守核が、和真の持つ袋の中で互いに共鳴するかのように微かな光を放っている。集まる力、深まる謎、「願い」への葛藤。それでも旅は続く。和真は複雑な想いを抱えながら、次なる出会いが待つ紺碧の海原へと視線を向けた。

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