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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜二年生〜

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ドラゴンのこと


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の二年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

ビスタ

 ユーフィリアスの長女で王女。

 ラウとナタリーの同級生。



その日の夕食。


セキトとビスタによると赤竜トラベルは

順風満帆ということだった。


ビスタがとても楽しそうに話すので

ラウはドラゴンの話題を出せずにいた。


やっと切り出すことが出来たのは

デザートのプリンを食べている時だった。


「ねぇセキト、ちょっとききたいんだけど」

「なんだい、ご主人様。」


「月と星の物語って知ってる?」

「なぁに?それ?」


全く知らない様子だ。

ラウはあらすじを説明した。

物語を聞いたセキトが言う。


「うーん。

 この間の竜がその闇だと?」

「ちがうのかな?」


「たしかにそう思える所もあるけど

 違うと思うところもあるな~。」

「両方教えてくれるか?」


「いいよ!」

 まず僕は多分ドラゴンとして若いのね。」

「多分?」


「うん。他のドラゴンあまり知らないから。」


そういえばセキトは

幼い頃に捕まったと言っていた。


「最初から話すね。

 

 僕はね、捕まる前は母さんと男兄弟と

 三人で暮らしてたの。

 で、母さんはよく寝かしつける時に

 話をしてくれたんだ。


 竜の鱗にはいろんな色があって

 それぞれが特徴を持っている事や

 ブレスの種類も違う事。


 僕たちが大きくなったら

 火のブレスを吐けるようになる事。


 黒い竜は悪の側につくことが多く

 とても強い事。


 竜の神と言われる

 古代神竜(エンシェントドラゴン)

 呼ばれる個体がいる事。


 そのドラゴンは白金に輝き

 世界に危機が訪れた時に

 現れるという伝説がある事。」


「それ光の竜の事では?」


「それは多分そう。

 僕たちはその話が好きで

 よく話してもらってた。

 

 竜の間の伝説では

 その竜は大人の竜の

 倍はあるんだって。」


「その竜がどこにいるか分かる?」


「分かるもなにも・・・」


キィーーーン。

突然金属が鳴る音がする。

デザートを食べたビスタが

片付けようとしてスプーンを

落としてしまったようだ。


「ごめんごめん。」


話を止めてしまったビスタが

照れくさそうに謝った。

セキトが話を続ける。


「話を戻すね。


 その伝説の竜の事はお母さんも

 知らないようだった。

 だから僕もあんまり分からない。


 で、僕はその時のお母さんの大きさに

 なってないの。

 火のブレスも吐けるように

 なったばかりだし。

 だから多分、僕はまだ若いのね。


 その僕がボロボロにされたとはいえ

 ある程度戦えた事を考えると

 古代神竜と戦った竜とは思えない。

 そんな竜ならもっともっと

 強いはずだと思うんだよね。」


確かにその通りかもしれない。

ただあの竜より強い竜がいるとなると

どれだけ強いか想像もつかない。

もしかしたら魔王より強い可能性もある。


セキトから得た情報で分かった事は

どうやら「月と星の物語」は

実話に基づいているだろうという事と

光の竜であろう古代神竜なる

竜がいる可能性は高いという事だった。


しかしどこにいるかの手掛かりはなかった。


そしてセキトがまだまだ強くなる、

という事も収穫だった。

他の竜に関しては分からないが

少なくともセキトは従属契約をしている

確実な味方だからだ。


ラウは気になっていた

もう一つの疑問をぶつけてみる。


「もう一つききたいんだけど」

「なぁに?」


「セキトって姿を変えたりしてるよね?

 それは魔法でやってるの?」

「そうだよ。

 だけど、ご主人様達が使ってる魔法と

 違うと思うよ。」


「それどこで覚えたの?」

「それなんだけど・・・

 教えてもらった訳じゃないんだ。

 なんか出来る様になってたっていうか。

 成長すると走れるようになるのと

 同じ感じなのかも。」


そうだとするとドラゴンは

成長すると変身呪文が使えるという事だ。


「上手く言えないけど

 僕も出来るっていうだけで

 仕組みが分かってるわけじゃないんだ。」


確かに人は教わらなくても

泣いたり笑ったりする。

どんな動物でも成長すれば

歩いたり走ったりする。

それは教わらなくても

仕組みが分からなくても出来る事だ。


「そうなんだね。

 変身魔法、教えて欲しかったんだけど」

「ごめんね、ご主人様。

 僕もどうやってるか表現できないよ。」


「いや、セキトのせいじゃないよ」


ラウはそういうとセキトに礼を言った。


「色々教えてくれてありがとう」

「お安い御用です、ご主人様。」


セキトは敢えて仰々しく応えた。



ラウは期待するほどの

情報が得られなかった事で

逆にやる事が見えてきた気がした。


まずは最初からの目標の転送魔法を覚える。


そして、今のままでは勝てないなら

強くなるだけだ。


こちらの目標は簡単だ。

シンの力を取り戻す。


成長しきっていないラウの身体では

バフで筋力を上げるのは負担が大きい。


魔力の操作を鍛え直し

筋力に頼らない戦闘方法を編み出す方が

今は効率的だろう。


それは筋力が上がった後にも

資産になるはずだ。


さらに魔法を学ぶ。


特に遠距離や敵が多い時は

魔法の方が強い事もある。

転生した目的でもある。


前衛でも最強、後衛でも有能。


最高ではないか。

ラウは床につきながら

やる事が見えた事にワクワクしていた。


今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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