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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜二年生〜

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図書館にて


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の二年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

ビスタ

 ユーフィリアスの長女で王女。

 ラウとナタリーの同級生。



次の日。


朝食を終えるとそれぞれに分かれる。

ビスタとセキトは赤竜トラベル、

ラウとナタリーは図書館だ。


「今日もここに帰りますね。

 それではまた夜に。」


ビスタがセキトと

楽しそうに出かけて行った。

よほど仕事が気に入っているらしい。


「ビスタ楽しそうだね。」


楽しそうなビスタを見て

ナタリーも嬉しいようだ。


しかしラウは気が重かった。

何も情報が入ってこないからだ。


イリスを始め学園の方でも

ライスの行方について調べていた。

が、何も情報は掴めていない。


黒竜についても情報の更新は

全くと言っていいほどなかった。


ラウは密かにビスタに期待していた。

セキトは黒竜とは戦って知っているが

ライスの事は知らない。


どこかで姿を見ても

気が付くとは思えなかった。


ビスタがセキトと

色々な場所に行っているのであれば

ビスタならライスに気付く可能性がある。


とはいえそれは

とても小さな可能性だろう。



図書館についた二人は

禁書の棚を漁り始めた。


夏休み中、禁書を調べる許可を

担任のニフィー先生に貰っていた。


「私も知りたいと思っていました。

 成果が出ることを期待していますね。」


と、許可と引き換えに

なかなかのプレッシャーを

かけられていた。


黒竜について調べが進まない状況に

疲れてきたラウは

ふと暗黒魔法についての本を見つけた。


なんの気なしに手に取って見てみる。


様々な魔法が書いてある。

多くは悪魔と呼ばれる存在が

得意とするものが多い。

特に名のある悪魔は

それぞれ何かしらの得意魔法があると

書かれていた。


不思議とその本に惹きつけられたラウは

次々にページをめくってみる。


その中に、ライスが使った魔法と

同じ様な魔法を見つけた。


影に触れた者の動きを止める魔法。

悪魔サマエルが得意とする魔法だ。


「ナタリー、これ見て」


「何か見付けたの?」


ナタリーと二人でもう一度

その魔法について読み返す。


「影を伸ばしてその影に触れた者の

 動きを止める」


「あ、これライスが使った魔法?!」


「そうだと思う」


さらに読み進める。


「悪魔サマエルが得意とする魔法で

 長い間影に触れていると

 徐々に上半身まで

 蛇の様な影が伸びてきて

 さらに時間が経つとその影は

 対象を締め付けてくる、だって」


「まるでライスの魔法そのままね。」


「ライスが使ったのは

 この魔法なんじゃないかな?」


ラウはハッと気が付くと

ある本を探し始めた。


その本はすぐに見つかった。

ラウがペリエの店で買った本だった。


『魔界のすべて セントサイモン』


本を開き、目的の情報を探す。

はたしてそれはすぐ見つかった。


悪魔 サマエル

 上級悪魔。

 堕天使の一人で神の毒を用いる。

 赤い蛇の姿でも知られる。


たしかに影は蛇の形だった。


「これ・・・

 多分ライスはこいつに

 何らかの干渉を受けてるね」


「そうかも・・・

 ぴったりだもんね。」


憑依されているのか

操られているのかは分からないが

ライスがサマエルから

何らかの干渉を受けているのは確実だ。


そしてそれは、

サマエルがこの世界に

呼び出されているという事を

意味していた。


しかし・・・


「赤い蛇・・・

 黒竜じゃないみたいだね」


「そうね・・・」


相変わらず黒竜の情報は

何も手に入らなかったが

少し前に進んだ気がした。


「そろそろお腹空いたし

 お昼食べに行かない?」


「そうだね」


時刻はとっくに昼を過ぎていた。


「今日は女神亭に行こうか」

「いいね!」


ラウ達は図書館をあとにすると

女神亭に向かった。


女神亭の扉を入ると

元気なシルの声が響く。


「いらっしゃい!

 あら、おふたりさん!」


「こんにちは、シル!」


二人はそれぞれ料理を頼むと

食膳に出てきたアセードを飲む。


甘酸っぱい薄赤色のドリンクで

この宿屋の名物だ。


フレイの名人級の料理を楽しみながら

ラウは話し始めた。


「ナタリーって

 魔法を学んででやりたい事あるの?」


セルマに聞かれて答えられなかった質問を

参考までにナタリーに聞いてみる。

ナタリーの反応は意外なものだった。


急に頬を赤らめ、しどろもどろに

答え始めた。


「最初は目的なんか何もなくて

 ただラウと同じ学校に行こうと

 思っただけだったんだけど・・・」


テーブルに視線を落として続ける。


「フォーレ村にいた頃は

 遊びの延長みたいなものだった。

 少しずつ出来ることが増えるのが

 とっても楽しくて。


 それからラウが

 王都の魔法学校に行くって聞いて

 置いて行かれたくなくて

 私も頑張らなくちゃって。

 一生懸命勉強した。


 途中でラウがとっても強い事が分かって

 ラウが遠く感じたりしたけど・・・」


一息ついて再び続ける。


「でも今は私にも

 出来ることがあるって分かって

 嬉しくなって夢中で勉強した。

 私だいぶ強くなったでしょ?」


それは間違いない。

魔法での戦いなら、

すでに学園内でトップクラスだろう。


「ラウに守ってもらうだけじゃなくて

 私もラウを守りたくて。

 私、考えてたんだけど・・・」


その後、ナタリーの口からは

ラウには予想が付かない言葉が

飛び出した。


「私、魔法の他に

 やりたい事が出来たの!」


今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日祝を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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