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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜二年生〜

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ジグロス杯


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の二年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

ビスタ

 ユーフィリアスの長女で王女。

 ラウとナタリーの同級生。


次の日の昼食は

学生全員ホールに呼ばれた。


先生達の話によると

対抗戦の日程が決まったらしい。


「競技内容も決まるのかな?」

「魔法と剣で公平に勝負するの

 難しくない?」


生徒達は食事をしながら

思い思いに予想を立てる。



食事もほとんど終わった頃

スカーレット副校長が言った。


「それではみなさん

 前に注目してください。」


生徒全員の視線が

スカーレット副校長に集まる。

皆言われた通りに注目する。


「まず対抗戦の名前が決まりました。

 国名をとってジグロス杯と名付けます。」


歓声があがる。


「そして日程ですが、

 来週行われる事になりました。」


生徒達からまたも歓声があがる。


「おおお!」

「一週間寝られないぞ!」

「どんな内容なんだ?!」


生徒が落ち着くのを待って

スカーレットが続ける。


「競技内容ですが一戦目は個人戦です。

 代表選手がひとりずつ

 自由に戦ってもらいます。」


「うぉぉ一対一か!!」

「フレール先輩頑張れ!」


選手個人を応援する声援もある。


「そして、第二戦は団体戦です。

 5人の代表選手のチーム戦です。」


「それは楽しみだ!!」

「緑、足引っ張るなよ!!」


緑とは2年生、つまり

ラウとナタリーの事である。

もとより足を引っ張るつもりは毛頭ない。


「そして!!

 ここで重大発表があります!」


「なんだ、なんだ?!」

「まだあるのか!!」


生徒達は興味津々だ。


「最後の三戦目は・・・」


スカーレット先生がもったいぶる。


ホールが一瞬の静寂に包まれる。

全員がスカーレット先生の

次の言葉を待っている。


「校長先生同士の一戦です!

 我がユーシリアからは

 もちろんイリス校長が参戦です!」


え?

全然エキシビジョンじゃないじゃん。

ラウのツッコミをよそに

この日一番の歓声が沸く。


ラウはもちろん

イリスの強さは知っている。


そして皆も伝説の様に

魔王を倒したPTの魔法使い

だという知識はある。


しかし生徒達、さらに先生達の多くも

イリスの戦いは見たことがないだろう。


「校長先生の戦いは

 校長が自由にパートナーを

 選ぶことになっています。

 もう決まっていますので

 当日を楽しみにしていましょう!」


ホールは大熱狂だ。

歓声のあまり、窓が割れてしまわないか

心配になるほどだった。




発表があってしばらくの間、

戦いの予想と

校長のパートナーの話題で持ちきりだった。


誰もが開催を待ち焦がれながら

さまざまな話をする中で

ラウはソルの様子が気になっていた。


元々ソルとは仲がいい訳ではない。

が、ソルは成績優秀で

学業においてはラウのライバルと言えた。


家柄もユピテル公爵家で

貴族としては最上級であるソルは

度々ビスタの機嫌を取ろうとしていた。


しかしそれ以外は嫌味な所もなく

平民を見下すような行動も発言もない。

どちらかというと好青年だ。


本人はそうなのだが、

取り巻きのゲイルとフィーゴは

絵にかいたような貴族で平民を見下す。


ラウがソルと仲良くなれない理由は

本人というよりも取り巻きの影響が

大きかった。


そのソルが最近元気が無いように見える。

ラウもソルを認めているだけに

少し気になっていたのだ。


しかし積極的に話をする関係ではないので

ラウも複雑な心境だった。


そんな事を考えていると

ビスタが話しかけてきた。


「ねぇラウ。

 ナタリーは一人で戦えるのかしら。」


「私は大丈夫よ。

 あれから本当に色々研究してるし。」


本人はそう言うが、ビスタは

親友の事が心配なのだろう。


ビスタはラウの強さを知っている。

もしかしたらしっかり守れと

釘を指しているのかもしれない。


「大丈夫だよビスタ」


ここは安心させておくことにする。


「いざとなったら

 試合に乱入してでも守るよ」


「本当に?」


「当たり前だよ」


「なぜ?」


「なぜって、それが

 一番大事な事だからだよ」


言いながらビスタを見ると

ナタリーを見ながら

クスクス笑っている。


聞いていたアストンもオルフェも

顔を見合わせて笑っている。


ビスタの視線の先のナタリーは

頬を赤らめながら

ラウがあげた髪飾りを触っている。


ビスタに乗せられた事に気付いて

ラウも少し照れくさくなる。


「ありがとう、ラウ。」


「約束だしね」


ラウはフォーレ村での

約束を思い返していた。





そしていよいよ

ジグロス杯の日がやってきた。




今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日祝を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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