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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜二年生〜

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最強の魔法使い、校長の怒り


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の二年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

ビスタ

 ユーフィリアスの長女で王女。

 ラウとナタリーの同級生。


それからというもの生徒達は

交流戦の話題で持ちきりだった。

立候補の締め切りは2週間後だ。


「やっぱり代表は金マントからかな?」


「主席のベネ先輩は相当強いらしいよ。」


「フレール先輩もかなりらしいよ。」


「銀にはレダ兄弟もいるしね。」


「銀ならサマー先輩でしょ。」


皆予想家よろしく、

代表選手の選別に忙しかった。


金マント、とは最高学年の事で

ユーシリアはマントの色が学年ごとに違う。


一年は黄。二年は緑。三年は赤。

四年が青。五年が紫。

そして六年が銀で最上級の7年が金だ。


代表選手は立候補制なので

本人達が立候補しないと選ばれないのだが

立候補前に勝手に予想を繰り広げている。


しかし流石に最上級生は有利だろう。


それだけ長く学んでいるし、

身体も出来上がっている。

体力的にも有利である事は否めない。


特に、主席のベネジクト先輩は

評判の優等生で生徒会長間違いなし、と

言われている最優秀生徒だし、

フレール先輩は戦闘では

ベネジクト先輩より強い

という噂があるくらいだ。

演習でも勝ち越しているらしい。


ナタリーはこの中に入って

代表戦を戦うつもりなのかと

勇気と向上心に感心した。


しかしナタリーならもしかしたら

と思わせるところもある。


成績は非常に優秀だし、

なにより無詠唱を使える。


無詠唱はそれだけで

有名になるほど、貴重な能力だ。


有名になっていないのは

それを使ったのが魔界での出来事で

ラウと校長しか見ていないからだ。


ナタリーは自分で言うタイプではないし

ラウも言うつもりはない。

口下手な校長から漏れる心配もない。


という事で誰も知らない訳だ。



「ナタリー、本当に立候補するの?」


アストンが聞いてきた。


彼はアストン・マイヤー。

そばかすが特徴の平民出身の同級生だ。

授業中5人で組む時の固定メンバーだ。


「でもナタリーなら

 本当に代表になっちゃうかもね。」


オルフェが言う。

金髪のオルフェリア・ムランも

平民出身だ。


「かもね、じゃなく

 私達のナタリーは代表になります!」


ビスタが力強く言った。

ビスタ・ランベールはこの国の王女。

ナタリーの親友だ。


「うん。

 必ず代表になるわ!」


ナタリーはラウが思っている以上に

並々ならぬ決意を持ってる様子だ。


何がこんなに

ナタリーを掻き立てているのか

ラウにさえ分からなかった。


とにかく2週間後の受付が

皆楽しみな様子だった。



週末になるとナタリーは

アルバイトに出かけ、

ラウはいつも通り

師匠のイリスに指導を受けるために

校長室を訪れた。


「こんにちは師匠」


「ん。」


ラウは校長室の魔法陣から

訪問することを許されており、

最初はイリスがくれた魔道具で

転送してきていたが、

魔法陣転送を覚えた今では

自分の魔法で来ている。


陣無しの転送は目下練習中で

さすがに難易度が桁違いで

まだ身に付けられていなかった。


「今日は炎魔法。

 火魔法の応用。」


今日に来たにもかかわらず

すぐに対応してくれる師匠に

いつも感心させられる。


イリスは口下手な割に教え方が

ものすごく上手かった。


学校の創設者でもあり

校長でもあるイリスは

学年ごとのカリキュラムも

作っているらしく、

生徒も学びやすいと評判だった。


直弟子のラウの魔法の腕が

メキメキ上達していくのも

当然と言えば当然だった。


今は3年生のカリキュラムが終わりそうで

もう少しで4年生の分野に入る。


週に2・3回指導を受けているだけで

このペースだ。


卒業するまでにどれくらいの魔法を

マスターできるか楽しみだった。



指導が終わった後、ラウが礼を言うと

イリスが話し始めた。


いつもはすぐに解散するので

そんなことは珍しかった。


「ラウ。

 交流戦、出て。」


「え?」


ラウは驚きを隠せない。

完全に傍観者の気分だったからだ。


「どうしてですか?」


当然の疑問だった。


「もっと高学年の生徒がいるでしょう?」


「そうだけど、絶対負けられない。」


「何かあったのですか?」


話を聞くと、シリアスの校長に

バカにされたのが原因らしかった。


貴族が中心のシリアスは

入学試験がとても厳しい。

対して、平民も無試験で受け入れている

ユーシリアはレベルが低いとか

魔法など援護無しでは戦えない

弱い技術であり、生活用が関の山、だとか

散々な言われようだったらしい。


「だから交流戦することにした。

 剣で戦ってもいい。」


「ちょっとそれは・・・」


頭に血が昇りすぎてるようだ。

ラウの剣技は学生レベルではない。


「さすがに酷すぎませんか?」


「いい。

 私のプライド、傷ついた。

 許せない。」


たしかによく考えたら世界を救った勇者PTの

メンバーによくも言えたものだ。


「それにしても私が剣を使ったら

 相手になりませんよ?」


「私が馬鹿にされるだけならいい。

 でも・・・」


イリスは言おうか言うまいか

悩んでいる。


「どうしたのですか?

 私達の仲です、

 言ってください」


「勇者は運が良かっただけ。

 もう少し早く生まれてれば

 自分が魔王を倒してた、って。」


「なんだそれは。

 相手の校長が言ったのか?」


ラウは怒りのあまり

無自覚にシンの口調になる。


「そう。

 シンが命をかけて倒した魔王を

 あんな奴が倒せるわけがない。」


「俺もユー坊やお前たちがいなかったら

 倒せていない」


イリスは口調を咎めるどころか

優しい笑みを向けた。


「ありがとう。

 でも私の家族、馬鹿にするの

 許せない。」


「分かった、出よう」


「うん。よろしく。」


「そして言っておいてくれ」


やる気が出たラウはイリスに言った。


「ハンデとして

 校長が出て来い、と」



今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日祝を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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