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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜魔法学校一年生〜

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36/68

天才少女と剣神少年


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の一年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。



「お前はもう許さん」


ラウはメフィストに吐き捨てた。


「そうなのですか?

 もっと絶望の顔をみたいのですが」


無視してイリスに言う。


「師匠!

 いいですよね?」


1人で戦っているイリスだが

まだ余裕がある。

しかし相手はどんどん増えている。


「ん。

 仕方ない。」


返答を聞くやいなや

ラウは剣士の力を解放する。


〔いくぞデュランダル!〕


[私を忘れてるかと思ったぞ]


言いながらも剣に変わってくれる。

神々しいその剣は、

シンの愛剣デュランダルだ。


前世では無意識に

身体強化のバフを使っていた。

今世では魔法を学んでいる。


身体いっぱいに魔力を巡らす。


<撃>

気を込めた突き技だが

今回は意識して魔力を込める。


目の前のリッチ数体を粉々になった。

残ったコアにイリスが魔法を当てて

コアも破壊する。


いい連携だ。


ドラゴンゾンビにも技を繰り出す。


<閃>

威力を重視して剣に魔力を纏わせて

高速で切り付ける。


その剣の通り道はすべてを切り空間になる。

ドラゴンゾンビをコアごと二つにする。


空をちょろちょろ飛びながら

魔法を使ってくるピクシーの群れに

突きを放つ。


<散>

魔力を剣にためて巨大な玉にする。

それを突きと共に飛ばす。


突きの一撃とは思えない広範囲のピクシーが

霧散していく。


<瞬歩>

脚に魔力を流して高速で移動する。


一瞬の内にケルベロスの懐に入る。


<百花>

腕と体幹に魔力を集中して

速度重視で左右に切りつける。


ケルベロスは固形物が残らないほど

粉々に切り刻まれる。


ラウはどの技も無意識に

魔力を使っている事が認識出来た。


ベヒーモスも瞬歩で懐に入り

百花で霧散させていく。


あっという間に目の前の敵は片付いた。


そしてその間に増援の集団は

イリスが片付けていた。



「あとはお前だけだ」


自分が呼んだ軍が壊滅してしまい

うろたえているメフィストの

喉元に剣を突き付けた。


「誰がお前を呼び出したか言え」


「それは出来ませんね。」


なんとか平静を保とうとしながら

メフィストが答える。


そして指を振り転移して逃げようとした。


しかし、転移する前に転移窓は閉じてしまう。

ラウは確認しなくても、

イリスが破壊してくれたと分かっていた。


「無駄だ」


もう一度言い聞かせる様に言う。


「早く吐け。

 拷問は嫌いなんだ」


「それを言ってしまうと

 地上に行けなくなってしまうので

 言えませんね。」


まだ頑張るつもりらしい。


ラウは無造作に足を剣で刺すと

剣先に風魔法を発動した。


メフィストの足の中で風魔法が

中の組織を切り刻む。


「ぐ・・・

 その程度で・・・

 ぐぁぁぁ・・」


最後まで聞かずに反対の足にも

同じことをする。


「どっちみちお前は

 地上へは二度と行けない」


悲痛な叫びをあげる

メフィストに言い放つ。


「楽に消えるか

 最後まで苦痛を味わうか、だ」


返事を聞かず次は腕に同じことをする。


「ぐはぁぁぁぁ・・・どうやら私の・・・

 負けなのですね・・・

 分かりました・・・」


まだ粘ろうとするメフィストの

反対の腕にもまた同じことをする。


「ぐおおぉぉぉ!

 もうやめてください!!

 ドリジャ公です!」


ラウはその名前を知らなかった。

しかし公というからには

公爵なのだろう。


「しかし・・・私をこんな目に合わせて

 いいの・・・ですか?

 オクトの・・・平和は・・・

 保証・・・できませんよ?」


ラウが稽古を付けたおかげで

セルマは相当成長した。

いざとなれば転送陣もある。


それよりメフィストを生かしておく方が

デメリットが多いだろう。


「心配は無用だ」


<撃>


これ以上会話する気にもならなかったラウは

約束通り一撃で頭を吹き飛ばした。


イリスに向き直って言う。

さすがイリス、ラウの拷問を見せないよう

ナタリーを抱きかかえていた。


「ドリジャ公を知っているか?」


「ん。

 ユーフィリアスがいう事をきかないと

 悩んでいた。

 最近見ない。」


どこかに身を隠しているのか。

調べてみなくてはならない。


落ち着いて周りを見渡すと

まさに地獄絵図だった。


魔界が地獄絵図とは皮肉だな。

考えると戦闘モードが解除される。


「師匠!帰れますか?」


ラウは少年の口調に戻ると

師匠のイリスに言った。


「もちろん。」


イリスに抱かれているナタリーの視界に

出来るだけ死骸の山が入らないように

いつも通り話しかける。


「さぁ帰ろう」


「うん。」





王都に帰った一行は

まずユーフィリアスの元へ急いだ。


オクト公についての報告と

クロエの身柄を引き渡すためだ。


さすがにナタリーの目の前で

クロエを殺すわけにはいかないと思ったラウは

ここに置いていこうと言ったのだが

ナタリーの猛反発に合い、

一緒に連れてきていた。


自分で引き起こした事とはいえ、

目の前で起きた戦闘はや惨状は

クロエの想像をはるかに超えていたのだろう。


クロエは半ば魂が抜けたように

何も反応しなくなっていた。


回復しない限り

情報は聞き出せないだろう。


とりあえず、地下牢で拘束して

回復を待つようだ。


思えばクロエも被害者かもしれない。

憎悪が好きなメフィストに近付かれて

利用されていたのだろう。



国王ユーフィリアスは

とうとう反抗勢力の主犯が分かって

喜ぶかと思いきや、

逆にショックが隠せない様子だった。


国を治めるということは

想像以上に面倒な事が

多いのだろう。


ただ、相手が分かっていれば

多少の対応は出来るかもしれない。


ラウは弟子の戦闘能力以外の成長に

期待することにした。


ビスタはいつも通りで

その日は一緒に食事をして

城をあとにした。



イリスは、というといつも通りだ。

次の学年の準備で忙しそうだ。



ラウとナタリーは田舎である

フォーレ村に帰った。


ドラゴンで帰ってきた二人に

村人たちは驚いていたが

しばらくすると、人の姿になったセキトと

打ち解けてくれていた。

一緒に酒を飲んで騒ぐ人まで出てきていた。


ナタリーの両親は

ナタリーが主席を取った事を

とても喜んでいた。


次の日には村人全員を呼んで

宴を開いていたほどだ。


ラウの両親も再会を喜んでくれた。

ただそれよりも、セキトとの

話を聞きたがった。


まだシンの話は

しないことにしていたので

ごまかすのに苦労した。



数日経って落ち着いた二人は

幼い頃から毎日魔法の練習をした

湖畔にいた。


「ねぇラウ。

 私お礼が言いたいの。」


「え?どうして?」


「だって・・・

 ラウが魔法学園に行くって言わなかったら

 まだここで普通の生活してたもの。

 そりゃ色々怖い思いもしたけど

 ラウはその度に約束守ってくれた。

 本当にありがとう。」


「そうだけど・・・

 沢山怖い思いもしちゃったろうし

 人が、その・・・」


「そう。

 ここで練習してた時は

 本当に命がけで戦う場面なんて

 想像してなかった。

 人が死ぬところを見る事も。」


「だよね・・・

 だから僕は・・・」


「でもね。

 そういう場面からも

 できるだけ守ろうとしてくれた。」


「気付いてたの?」


「もちろん!

 それに私はまだまだだけど

 魔王大戦ではイリス校長たちが

 そうやって戦ってくれて

 私たちの生活を守ってくれてたって

 頭では分かってたけど、

 本当の意味で理解できたと思う。」


「校長や国王も喜ぶよ」


「うん。

 それに、私主席を取れて

 とっても自信が付いたの。

 私でも大事なものを自分も守れるかもって。

 それも学園に行ったおかげ。」


「それなら良かった」

 

「でもラウ。

 私に何か隠してない?

 イリス校長ともユーフィリアス国王とも

 仲が良すぎるし。

 なんか変。」


「え・・・

 本当はイリス校長に・・・」


「でもいいの!

 私も隠してる事あるし!」


「ええ!

 そうなの?!」


「うん。

 でもこれだけは言える。

 私の隠し事はラウを傷つけるものじゃない。

 だからまだ隠しておく。

 ラウもきっとそうなんだろうって思ってる。」


「うん、そうだよ」


「だから・・・

 これからもずっと・・・

 来年も仲良くしてね!!」


「もちろんだよ!

 約束もちゃんと守るよ!!」


夕日が反射して湖が輝いている。


「おーいご主人様ー!

 そろそろ夕食ですってー!」


セキトが二人を呼びに来る。


「いまいくー!」


セキトに駆け寄る二人の足取りは軽かった。



 

 

今回もお読みいただきありがとうございます。

この回で一年目のお話は終了です。


二人が二年生になったお話は

来週から始めさせて頂きます。


もし少しでも興味を持たれたら

是非ブックマークして読んで頂けたら嬉しいです。



いいね、コメントも頂けたら励みになります。


次回もよろしくお願いします。

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