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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜魔法学校一年生〜

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35/68

魔界での戦い


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の一年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

イリス

 元シンのPTメンバーの魔法使い。

 ラウの魔法の師匠でもある。


ナタリーが放った魔法は

リッチがローブの腕を振ると

届くことなくかき消された。

ローブの隙間から骨だけの手が見える。


次の瞬間、再び腕を振ったリッチから

氷の塊が飛んできた。


「デフェンド!」


防御魔法を展開する。

しかし守り切れそうになかった。


「ファイヤーウォール!」


防御魔法を維持しながら

その前に炎の壁を作り氷を溶かす。

これで威力は弱まるだろう。


「サンダーレイン!!」


広範囲に雷を降らせる。

もちろんリッチだけではなく

メフィストも範囲に入れる。


しかしナタリーには

クロエも攻撃することは出来なかった。



「素晴らしい!

 私にまで攻撃するとは!」


雷を防御魔法で無効化したメフィストが言う。

リッチがいる分、メフィストには余裕がある。

同時に攻撃するのが無理そうだと

判断したナタリーはリッチに集中する。



それからしばらくは、リッチとナタリーの

一騎打ちが繰り広げられた。

魔法学校の一年生がリッチと戦えるのは

僥倖と言えた。


それを見てメフィストは楽しそうに言う。


「素晴らしい!!

 本当に素晴らしい!

 あなたの年でリッチと戦える使い手は

 なかなかいないでしょう。」


嬉しくもなんともない。

負けは死を意味することを理解している

腹を立てる余裕もなかった。


「楽しませてもらいました。

 ではこんなのはどうでしょう!」


メフィストが杖を一振りすると

骨で出来たドラゴンが現れた。


ドラゴンゾンビだ。


ナタリーは絶望感に襲われる。

リッチ相手でもギリギリの戦いだ。

趣味なのか、幸運にもメフィストが

手を出してこない事が救いだった。


しかし、新たな敵が現れた。

明らかに厳しい増援だ。

それでも足掻いて見せる、と

再び覚悟を決める。


戦闘において精神力は重要だ。

状況に気圧されない気迫が勝利を掴む。

その意味でナタリーには

十分その資格はあった。


だが、気概だけではどうしようもないほど

状況が不利なのは疑いようがない。


「この状況でどれだけ頑張れるか

 見せてもらいましょう。」


メフィストが笑っている。



敵が複数というのは非常に厄介だ。

集中することが出来ない。


攻撃魔法を中断して防御に回る事が

増えてきていた。


「頑張りますね。

 非常に楽しませて頂きました。

 あと数年生きていれば相当な使い手に

 なったでしょうが残念ですね。」


言葉とは裏腹に残念というより

楽しんでいる表情を浮かべる。


「次はこれです。」


杖を振り出てきたのはケルベロスだ。

地獄の番犬と言われるこの魔獣は

とても動きが素早い。


いうなれば物理アタッカー、

魔法使いとはとても相性が悪い。


しかしナタリーは折れなかった。

自分が狙われている事に納得もいかない。

さしたる理由もなく、こんな場所で

やられてなるものか。


土魔法で壁を作りながら

防御魔法で身を守る。


ドラゴンゾンビのブレスを

必死でかわしたところに

ケルベロスの牙が襲い掛かる。


反射的に急所を庇いながら

目を瞑ってしまった。


ーーーしかし衝撃は来ない。


「遅くなってごめん」


目の前にはラウがいた。

杖から出ている魔法の盾で

ケルベロスの攻撃をガードしている。


「またお前か」


ラウはメフィストにいう。

そしてメフィストの後ろにいる

クロエを見て呆れかえった。


「お前が呼び出したのか?」


クロエは目の前の光景に

ずっと気圧されていて

ほとんど反応していなかったが

その言葉にかぶりを振る。


「私は呼んでない!

 契約しただけ!

 こんなの知らない!!」


クロエにしてもこんなところに

転移させられたうえ

グロテスクな魔族を見せられるとは

思っていなかったのだろう。


「大丈夫?」


ラウにはクロエのこたえも

メフィストがいることもどうでも良かった。

ただナタリーが心配だった。


イリスがいるのも大きかった。


ラウがシンから転生し、

全盛期の力が発揮できないのと違い

イリスは全盛期のままだ。


この状況でもイリスにとっては

ものの数ではない。

その信頼も大きかった。


「よく頑張ったね。

 もう大丈夫」


ラウの言葉に安心したのか

ナタリーはへたり込んだ。

目からは涙が溢れる。


「来てくれるって信じてた。

 頑張ったけど、もうだめかと思った。」


「遅くなってごめん」


「ううん。

 来てくれてありがとう。」


ラウは驚いた。

ナタリーは表情を変えて立ち上がると

戦う素振りを見せている。


「あいつらやっつけて帰ろう。」


思えばセキトとの闘いでも

彼女は戦おうとしていた。


ラウは彼女の芯の強さに

尊敬の念さえ抱いた。


そして怒りがこみあげてくる。


「分かった」


一言いうとメフィストに向き直る。


「俺の・・・許さん」


見るとメフィストは

すでに増援を呼んでいた。

イリスがすでに

ケルベロスを処理していたからだ。


ベヒーモスが5体追加されている。


「あなた達相手では

 もっと必要ですね。」


さらに呼び寄せたのか

数体のリッチと何百ものピクシーが

軍団となって加勢しにきていた。

ドラゴンゾンビも増えている。


「さすがの私もこれだけの数を

 召喚するのは骨が折れますので

 呼ばせて頂きました。

 今度こそ屍を晒してください!」


目の前には魔族の大軍勢が

形成されていた。




今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日祝を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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