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剣神になったけど本当は魔法に憧れてたので魔法使いに転生します  作者: A’s
〜魔法学校一年生〜

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29/68

魔界の情報


【主要人物紹介】

ラウ

 剣神シンから転生した少年。

 魔法学校の一年生。

ナタリー

 ラウの幼馴染。

 一緒に入学するために王都へ来た。

ビスタ

 ユーフィリアスの長女で王女。

 ラウとナタリーの同級生。



寮の部屋に戻ったラウは

新たな決意を抱いていた。


自分のための今世だったが、

世界がなくなっては意味がない。

もしまた脅威があれば

再びこの地上を守って見せる。

今度は魔法使いとして。


ふと気になってさっき買った本を見る。


『魔界のすべて セント・サイモン』


気が付くと読みふけっていた。

このセント・サイモンなる著者は

一体どうやって調べたのか、

と思うほど色々詳しく書いてあった。


特に気になったのは

魔王も人間の国王と同じ様に

地位をあらわす称号で

何代にも渡って受け継がれる、

という文言だった。


たしかに魔王が一人と考える方が不自然だ。

人間より遥かに長い寿命を持つ魔族だが

寿命がないと考える方がおかしい。


そして王がいなくなれば世界が混乱する。

人の世も魔界も同じだろう。

何らかの理由で魔王が滅びた後は

次の魔王が生まれる事は自然な流れだ。


ラウの心に不安がよぎる。


もしかしたら。

すでに新たな魔王が誕生しているかもしれない。

むしろそう考える方が自然に思えた。


それにしても一体誰が魔族を召喚したのだろう。

そいつは分かっていない。

現世に魔族を呼んだという事は

その魔族が手引きして

いくらでも新たな魔族が地上に呼び出される。


悪魔を一体呼ぶのと

魔界の門を開くことは、ほぼ同義なのだ。


悪魔の目的は簡単だ。

地上を支配して人間達を支配下に置く事だ。

命や恐怖・絶望は悪魔の糧であることは

ラウの知っていたし、本にも書いてあった。

なんとかしなくてはならない。


しかし具体的に何をすればいいか

皆目見当がつかなかった。


メフィストは賭けの約束は守るだろう。

オクトの脅威はとりあえず回避できた。

メフィストが生きている限りは。


まずはメフィストを呼び出した人間を

探すことが、今出来る最善の事に思える。

そうすればある程度の目的が分かるだろう。


ただ、それもなんの情報もない。

結局、相手が動き出すまで

鍛えておくしかないのだろう。


ラウは修行に励むことにした。

たまにはセルマにも稽古を付けてやろう。

自分の剣技が衰えないようにするためにも

その方がいいだろうと思えた。




それからしばらくは平穏な日々が続いた。


学校では魔法の勉強をして

ナタリーがアルバイトの日は

イリスに魔法を鍛えてもらったり

セルマに剣の稽古をつけたりして

充実した日々を過ごした。


おかげで魔法陣による転移はマスターした。

これからは自分で陣を張り

転移アイテムを創る事が出来る。



ナタリーは、というと

元々才能があった上、努力家なので

ぐんぐん腕が上がっていた。


正直かなりの熟練冒険者とも

いい勝負になるだろうという勢いだ。

まだ学校に来て一年もたたずに

これは僥倖と言えた。



そしてセキトのPTもAランクに

上がったと言っていた。

冒険者としては三番目に高いランクだ。

その上にはSとSSランクしかない。

SSランクは国に1隊あるかないかで

シン達がPTを組んでいたときのランクだ。


セキトと一緒に戦ったラウは、

Aランクにも納得だった。


壁役の役割を完璧に理解した上

かなりの戦闘力も発揮する。

理想的な前衛だった。


普段のPTの連携もいいのだろう。



ビスタもかなりの腕前になってきた。

とはいってもナタリーは飛び級する勢いだが

ビスタの方は一年生ではトップクラス、

というレベルだ。


それでもさすがイリスの学校、

かなりのレベルであることは

疑いようもなかった。



そして学校でも気になる事ができ始めている。

身分によるイジメが目立ってきたのだ。

これは成績による上下関係が

顕著になってきたことも原因だった。


ナタリーのように

貴族より明らかに優秀な生徒が

ターゲットになる。


幸いナタリーは始終ビスタと一緒にいるので

ターゲットからはひとまず除外されていた。


しかし他の優秀な平民出身者は

そうではなかった。


最初は廊下で足を引っかけられたり

聞こえる様に嫌味を言われる程度だったが

どんどんエスカレートしてきていた。


靴や教科書を隠されたり、

といった事が見られるようになっていた。


やっかみの対象は平民出身で優秀な生徒だ。

その中にはアストンや

オルフェも含まれていた。


授業では5人でグループを組むことが多い。

入学試験で話しかけられて以来

ラウ達は技量も近いアストンとオルフェと

組むことが多かった。


もちろん感覚が鋭いラウは

殆どの事に気付いていた。


が、ラウは自分から動く事はしなかった。

それはラウの考え方も大きい。


魔王を討伐する、という

精神力は並外れているものだ。

さらにそれに向かって鍛えていくのも

常人の精神では持たなかった。


そんなラウはイジメ程度に

立ち向かえない精神では

この先に待ち受けている様々な困難に

立ち向かえるとは思えなかった。


自らの意思で立ち向かってこそ成長する。


そう考えているラウは

困っているからと自ら立ち向かわないものを

助ける気にはならなかったのだ。


もちろん全力で立ち向かう者を

手助けしようとは思っていた。

また、取り返しがつかない事

特に命の危険がある事まで見過ごす気はない。


当のアストンとオルフェも

あまり気にしている様子はなかった。

貴族がいる学校にいるのだから

その程度はあるだろうと

覚悟してたのかもしれない。



そうして数か月が経ち、

年も明けたころ、事件は起こった。


今回もお読みいただきありがとうございます。


いいね、ブックマーク、コメント頂けたら嬉しいです。

励みになります。


基本的には土日祝を除く月~金の昼に更新します。

次回もよろしくお願いします。

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