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プロローグ

【勇者PT】

シン   社畜から転生した剣神。PTの物理担当。

ユー坊  シンの弟子。勇者。本名ユーフィリアス。

イリス  無愛想な天才魔法使い。

ソフィア 僧侶。回復担当。


【魔王軍】

魔王ヴァルシュタイン 人間界を侵略しようとする魔王。

「もう少しだユー坊!イリスはユー坊に防御バフ!

 ソフィアは回復!俺は突撃するっ!!」

「おう!」

「りょ」

「気を付けて!」


俺はシン。

剣を極めた俺を人は剣神と呼ぶ。

RPG大好きな社畜だったが、この世界に転生した。

そして勇者パーティの一員として、

今まさに最後の魔王との闘いの真っ最中だ。


当たり前だが魔王は強い。


「俺が隙をつくるからユー坊はとどめを刺せ!」

その刹那、魔王の爪が俺の顔を目掛けて飛んでくる。

俺はよけると同時に魔王の首に

愛剣デュランダルで一撃を食らわせた。

しかし、さすが魔王。

この俺の斬撃ですら耐えて見せた。


が、一瞬の隙が生まれる。


そこへ、ユー坊の一撃。魔王の腹部に直撃した。

勇者の光の力をのせた渾身の一撃で、

魔王の腹部から光が溢れる。


「よくやった!」

勇者の渾身の一撃ですら

致命傷にはならないと踏んだ俺は

もう一度首を狙う。

「もう一度行くぞ!気合入れろよ!デュランダル!」

「!!」


パァン!!



破裂音とともに文字通り魔王の首をとった。

「勝ったぞ!!」

俺たちは達成感とともに雄叫びをあげた。


次の瞬間。

「うっ!」

俺の心臓は悲鳴を上げ激しい頭痛に襲われた。

「もしやウルシュの呪い?!」

魔王四天王ウルシュの最後のセリフを思い出す。


「おぬしらは魔王様に勝てん。魔王様の命が潰える時、

 おぬしらも滅びる。」


あれは魔王に止めを刺した者を殺す

死の呪いをかけたということか。


「師匠!大丈夫ですか!?」

ユー坊の心配している顔がうっすら目に入る。

「今癒します!」

ああ、僧侶ソフィアの声か。

「これは命を代償にした強力な呪い。解けない。」

魔導士イリスか。


俺はある事に気付く。まだ間に合いそうだ。

「ユー坊。PTを解除しろ」

「え?!」

ウルシュは「おぬし()」と言った。

こいつらだけでも。


「早く!PT解除だ!!!」

「わ、わかりました」

パーティ解除。

「イリス、呪いの影響は?」

「大丈夫。強い呪いだけに一人ずつ。私達はまだ。」

良かった。

これからこいつらには魔王がいなくなった世の中を

発展させる、という大仕事が待っている。

ここで彼ら失うわけにはいかない。


そうこうしてる間に俺の命も消えそうだった。

三人も察しているようだった。

俺は抜けていく力を振り絞りながら

仲間一人ずつに言った。


「ユー坊。魔王を討伐したからと油断するな。

 励めよ。」

「はい。」


惜しむらくはもう少し剣の技量を付けてやりたかった。


「イリス。もう少し愛想良くな。」

「え?わかった。」


イリスは優秀だ。

愛想を良くすればもっとうまくやれるだろう。


「ソフィア。次は世を癒せよ。」

「は、はい・・・」


ソフィアの癒しの力はPTだけにとどまらず

今後は多くの民を癒して欲しい。


伝えられたか?

最後は消え入りそうな声だったろうが

返事もらえたしいいか。


額に落ちてきた雫が心地いい。

誰かの涙?ユー坊か?

みんな、そんなに泣くなよ。

魔王討伐したんだぞ?

歓喜に沸くところだろ。


「じゃあな・・・」


前世では女性を数人助けただけだったが、

今世では世界を助けられた。


せっかく手に入れた平和を謳歌したかったが、

世界を救ったならまぁいいか。

でも願わくば魔法を使いたかったな。


そんなことを思いながら、

俺は自分の命の灯が消えていくのを感じていた。

異世界転生がものが大好きで

ずっと考えていたお話を形にしました。

楽しんで書くつもりなので、

ご覧になったかたも

楽しんでいただけたら嬉しいです。


プロローグとして転生前の最後の戦いから

始めさせていただきました。


これからどんどん楽しくしていくので、

読んでいただけたら嬉しいです。


土日を除き、出来る限り

毎日更新したいと思っております。


応援していただけたら光栄です!

よろしくお願いいたします。

※12/10改行等修正

※12/23前書きを修正

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