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タビスー女神の刻印を持つ者ー  作者: オオオカ エピ
十章 盟約
193/374

□月星歴1573年6月⑨〈条件〉☆

□ユリウス

【□ユリウス】

ーーーーーーーーーーーーーー 

 ユリウスにとって、人間の身体は面白いとしか言いようが無かった。


 構造上、脆い部分に触れると、いくら本人か拒んでいてもびくんと反応する。


 食いしばって、声を漏らすまいとするアトラスの眦には涙が滲んでいた。


 その表情に、また一つユリウスの心が跳ねた。


 アトラスが浮かべている表情は羞恥だ。通常よりも速い鼓動に、朱く染まる耳。


 羞恥に歪む顔が愛おしい。


 ユリウスの中で、また一つ一片ピースが揃った。

 これは「愛しい」という感情。


 こんなに追い求めていたものを何故忘れていられたのだろう。


「そうか。そうだったっ……!」


 思わず、声が洩れ出た。

 胸の奥にあたたかいものが広がる。

 なんて、柔らかく優しい感情。

 ユリウスは、暫しその感情を噛み締め、酔いしれた。


 断片は揃った。

 これが条件だった。


 「愛しい」と、そうユリウス自身が思った者の手でしか、ユリウスの望みは叶わない。


 そういう呪いがあの剣にはかけられていたことを、ユリウスは思い出した。

お読みいただきありがとうございます

キリが悪いので短いです。 

息切れしてますね。作者が。

次話は大丈夫、いや【閲覧注意】、かな?

ただ、けっこう大事な話をします。

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