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エピローグ 『女神の溜息』へようこそ(フェリス視点)

「あ、あの。一人だけどいいですか……?」


 昼頃のことです。店の扉が開くと、赤い髪をした冒険者さんがおずおずと入ってきました。

 彼女はきょろきょろそわそわとクレハさんのところへ向かっていきます。

 それを見てクレハさんはやれやれと腕組みをし始めました。


「随分と白々しい演技だな。隠し切れない殺気が滲み出てるんだよ、アリスフィア」


「あら、おだてても何も出ないわよ?」


 二人のやりとりを目にして、近くのテーブル席に座ったこの店のオーナーさんはいつものように微笑んでいます。


「笑ってないでジラルドもなんか言ってやってくれよ。さてと、初めての()()()に向けていっちょやるか?」


 クレハさんに見つめられると、胸がどきどきして顔が熱くなります。

 わたし、なんだかおかしくなってしまったみたいです……。

 戸惑っていると彼は呆れたように笑いました。


「おいおい、頼むぞフェリス。忘れるなって昨日散々言ったろ。合図だよ合図!」


「え、あ、そうでした! では……せーの!」


 わたしが号令をあげるとクレハさんも大きく口を開きました。


「「いらっしゃいませ、『女神の溜息』へようこそ!」」


 涙ぐむジラルドさんにわたし達は駆け寄って、クレハさんもそれに続きました。

 新たな世界、新たな拠点。

 この酒場からわたし達の物語は始まっていくみたいです。

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