Google帝国の本業は何年か前にマクドナルドになった。だからGoogleは終わる
色々お話を伺いまして、どうも最近Googleは、評価軸がダメな方向に向かっているという話題になります。
どうも、みなさんこんにちは、ふりがなです。
Google検索がバカになっているという話題は、前にもしたと思います。
何故、今Google検索がバカになっているのか、思い当たる事がありまして、再び執筆と相成りました。
みなさん、ミヒャイル・エンデの『モモ』という作品をご存知でしょうか?
そこに出てくる時間泥棒にですね、Googleが非常に近しい存在になっているようです。
ミヒャイル・エンデの意図した現代社会の縮図という時間泥棒よりも、もっと時間泥棒の名が相応しい企業が世にも出るとは、私も予測していませんでした。
今回、時間泥棒に気づいたきっかけが、Google傘下であるYouTubeです。
話に聞くと、YouTubeは質の高い一作品をつくるYouTuberより、とにかく最低限の質で量を出せるYouTuberを優遇しているそうです。
これは、動画の投稿量により、ユーザーを他のサイトに行かせずに、トラフィックを稼ぐやり方です。
結果、YouTubeでは現在、質の高い作品と、その作者は駆逐されつつあります。
粗製乱造のYouTuberに報酬をし払い、質の高い作品をつくるYouTuberには報酬をし払わない、YouTubeは、そんな構造になりつつあるというのです。
この構造をそのまま検索に置き換えると、近年のGoogle検索が、よりダメになっていく理由が見えてくるのです。
そう、正確な情報ほど表に出さずに、何回も検索させてユーザーの時間を無駄にし、他のサイトに行く時間を奪えば、Googleの広告収益は最大化される。
正に時間泥棒と言える行為です。
評価軸が広告収益の最大化のための、トラフィックの最大化になった結果、Googleは時間泥棒となり、本来の目的である検索機能をも喪失しつつある。
お金がGoogleの本質を変えました。
Googleの時間泥棒化は、ある意味で、洗練された結果とも言えます。
顧客の動線の理解、最大公約数を目指した最低限の満足感、そして大量生産。
これ同じことをしているのが、ご存知ジャンクフード界の王、マクドナルドです。
Googleの情報は正に資本主義の下、ジャンクフード化しつつあるのです。
こうなってしまった大きな原因は、Googleの評価軸が薄っぺらい事にあります。
YouTubeなら、高評価と低評価だけで深度が足らない。
結果、動画がジャンクフードだらけになる。
そして、これが我々の最大公約数だと、ジャンクフードを肯定していく。
検索でもおそらく、それは同じです。
仮に我々がミシュランの三ツ星レストランで食事をしたくても、Googleには肝心の商品が無くなってしまいした。
Googleは言います、マクドナルドに来い。
ですが、本当に、現代社会はマクドナルドに行く層ばかりで成り立っているのでしょうか?
そしてマクドナルドは、外食界の王になれたのでしょうか?
因みに、私はマクドナルドに年に2回行くかなぁという程度。
確かに、アメリカの富裕層には、マクドナルド好きを公言する人が一定数います。
しかし、情報のマクドナルド好きを公言する人なんて、果たして居るでしょうか?
日本のマクドナルドには、幾つかの苦境時代がありました。
Googleがこのままなら、Googleはこれから、マクドナルドの苦境の二番煎じをしなければなりません。
しかし、ジャンクフードの提供者が、如何にイメージ戦略をしたところで、マクドナルドは結局マクドナルドです。
ロッテリアやモスバーガーにはなれても、もう一流のレストランには戻れないでしょう。
一時のマクドナルドと同じように、低品質のブランドイメージが、Googleを破滅に追い込む時が来るのかもしれません。
毎日マクドナルドは正直苦しいからです。
もしかすると、Googleは他の業種に変わって残るのかもしれませんが、本業であったハズの検索はもう長くは持たないでしょう。