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烈火仰ぐ皇帝






 のり弁はのりが命。


 綺麗に破いて米と一緒にパクリ。


『悪くない』


「人の上に居ながら食べるご飯っておいしい」


 ショコラが呟いた。


「残酷なことを言うなあ」


 降りてこないことを悟った相手はその場で座り込んでる。


 食べ終えた俺はショコラに一言だけ残して飛び降りることにした。


「そこに居ろ」


 降下しながらスキルを発動する。


『ブーストソード』


 機械音に気づいた相手が俺に気づく。


『スラッシュ』



 もう遅い。



 高速で振り下ろし、舞った血飛沫をブーストエフェクトが焦がした。


 斬撃スキルを頭から貰った男は初歩スキルで動かなくなる。


「なんだなんだ!」


「ずるい!」


 早速だが、俺は囲まれてしまった。


『シルフブースト!』


『ロイヤルゼクティス!』


 早くなるシルフ強化と守備力が上がるゼクティス強化。



 それを相手は使ってきて。


『フォーゼ! 独眼竜!』


『フォーゼ! カイザー!』


 フォーゼまで使われてしまった、ピンチ!



 囲まれて最強体制を組まれるとはな!


「いい判断だな」


「ひざまずけ! ドラゴンアイ!」


「センスはない」


 背を向けて独眼スキルを無効化し、俺もスキルを発動させる。


『フォーゼ』


 同時に走り出し、ジャンプで包囲網を飛び越える。


「追え!」


 都合よく現れた銀翼のバイクに飛び込み、銀翼装備を纏う。


 ブオンと走るバイクで逃げた。


 逃げきれたら勝ち!


『タイタンライフル』




 当たるわけな『プシュー』




 アクセルバハムートが!! パンクした!!


 最悪。


 アクセルスキルを使うしかない。


『バハムート、力を貸せ』


 飛び降りたバイクが砕け、俺が身に付けている銀翼の鎧にハマっていく。



 使えなくなったバイクは自分の力にするのが妥当だ。


 剣に付けることもできるが、鎧に付けた理由は守備力が上がるからだ。


 もう相手は俺に追いついてて、独眼竜の剣士がソードダッシュで近づいてくる。


「天下無双」


 分かりきったスキルをカリンガで避け、すぐさま攻撃する。



『ソードウェーブ』


 普通に攻撃しながらソードダッシュで一旦下がる。



 相手はもうタイタンライフルを使いまくってきてるし、カイザーの奴が来てる!


『タイタンマグナム』


 とりあえずリボルバーで時間を稼ぐ。


 パンパンと放った弾丸がカイザーに当たる。


 キンキン。


 ちっ。チートスキルに無効化されたわ。


『ソードダンス』


 計画変更。


『クロススラッシュ』


 空撃ちしたスキルは虚しく空気を割く。


「素振りとか舐めてる!」


「しねええ!」


 カイザーは無視して独眼竜を使った奴を叩く。



 素振りした理由はバグにある。



 ソードダンスでクロススラッシュを使うと何が起きるのかと言うと。


『フォーゼ』




 スキルリロードが完了する。




 俺も独眼竜を選んでソードダッシュで飛び込む。


 鎧を捨て、刀を片手に突っ込んだ。


「なんでもうフォーゼが!?」


 敵の攻撃を誘ってカリンガを使う。


「なにい!」


 独眼竜の攻撃無効はソードウェーブで成立している。


 こいつは独眼竜でもなんでもない。


 ただの男。


「もう少し、ゲームについて知るべきだ」


 カリンガの切り上げで独眼スキルに繋げる。



『天下無双』



 高速化された俊足の一刀が男を襲う。


「ぎゃあああ!!」



 振り返った俺は近づくカイザーに独眼の強さを見せつける。


『ドラゴンアイ』


「……ッ!」



 完全に硬直する2秒。



「タイタンライフル!」


「マグマエンドレス!」


 別の場所に居る魔法使いに効果はなくてもいい。


『ソードダンス』


 クロススラッシュでリロードを終わらせる。



『フォーゼ』


 カイザーを選択すると周囲が魔法使いのマグマで溢れ始める。




 天井から俺にだけ赤い光が注がれようとしている。



 破滅の紅に染まりきった地獄に降臨する炎の加護。



 獄炎の皇帝(カイザー)として勝利とマグマを仰いだ。






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