プロローグ
どこまでも続く美しい平原、
風にたなびく草ヶ、、
文字通りのままの景色なら、現実にもおおよそ探せばあるかもしれない風景。
しかし、そこは雰囲気と、何より色彩がまったくこの世界のものじゃあなかった。
青いはずの空の色、
大地の平原の匂いも。
現実感のない世界だか、此処か故郷の様な気がして呆けていると、
(呼ばれた気がする…)
その方へ見ると側には、その光に溢れる世界の中でも一際光を放つ ―僕にはその子の光しか見れなかったほどの― 美しくも、可愛くも、愛おしい、小さな狐がいた。
共に笑い合い、幾時も過ごした。
生を受け、様々な事があり過ぎてはなし得ない、そこはれっきとした、僕らの
『理想郷』
だった。
記憶の最後はその子が、、
ただやはり笑うことだけ覚えてる。
それからは、…
あまり思い出せない。唯焦る事は無いし、あまり思い出そうとしない方がいい。かもしれない。
夢のような世界の記憶は、僕の最初から覚えている、そして何よりも大切な、僕の
『夢』
そして今は、人と獣と魔法と、精霊の飛び交う、この世界を僕は生きてる。
お読みいただきありがとうございます。頑張って書くので応援とアドバイスお願いします!