初めての会話
ーりおー
「りおー!」
柚葵が大声で廊下を走ってくる
「せんせーぇ!走っちゃだめですよっっ」
「ヴっ!」
こんなのが先生なんだからびっくりだ。
「で?なに?」
「りおさ、俺今日ちょっと帰るの遅くなるから、ご飯持ってけない…ごめんな!」
そう言って頭を思いっきり下げる。
そんなルール決まっていないのに律儀な人だ。
「ん。りょーかい!柚葵も大変だなぁ……」
180近くある柚葵の頭も下げていたら撫でやすい
「ッ///りおぉ!他の奴には撫でたりすんなよ!?」
なぜか俺の両手をがしっと掴み、目を見つめてくる
「あー…柚葵はワックスつけてないから、いいよな。」
手を振り解く。
「っ!そういう意味じゃ……!」
柚葵を睨み、あっかん(σ`д゜)べーだ!!して逃げる
ーそうー
『とんっ』
曲がり角で小さめの子とぶつかる
「あ、ごめん!!」
倒れかけるその子の肩に手を置き引っ張る
「あ、、ごめん。」
素っ気なく手を払われる。……ムカついた
「大丈夫?」
「ん!」
そう言って愛らしく笑う。
「あ、マズ…!貧血……」
落ちたティッシュを拾い起き上がった瞬間にこちらに倒れかける。
「大丈夫?……あ゛?」
ズボン……!?!?
「んー……良くなった!ごめんな!えと、?」
背が小さいせいで上目遣いになっていた
「ん?颯羽!」
「ん!そうね!おれはりお!」