■悪役令嬢、物の名前が混乱し、ゲシュタルト崩壊する(※違う)■
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侍女「ティセお嬢様、お食事の準備が整いましたのでこちらへ」
侍女についていくように、公爵家のリビングへと向かう。
今日は父も母も忙しいようなので、この広いリビングで一人、夕食を摂る。
長テーブルに侍女が手際よく料理や食器を並べていく。
侍女「では、ごゆっくり。失礼いたします。」
侍女が丁寧にお辞儀をして退室する。
いつものように夕食を食べ進めるが…
カシャンーッ
悪役令嬢「あ…」
うっかりフォークを落としてしまった。
仕方ないので、ベルで侍女をリビングに呼びつける。
悪役令嬢「これ、落としてしまったので、代わりを頂けるかしら?
この、『カラトリー』。」
侍女「…はい?」
なぜか侍女がキョトンとした。
悪役令嬢(…あれ?なんか違った?)
自分でも不思議に思い、もう一度言う。
悪役令嬢「これよ、これ。カラトリー。」
侍女「カラ…?」
悪役令嬢(…あれ?…カラトリー。…カトラリー?
…カラトリー?…カラ…カト…。…どっちだっけ…?)
…ちょっと待って?
なんかよく分からなくなった。
あれよね。
トウロモコシ?トウモロコシ?どっち?っていう…
そう、あれと同じ。
…まぁ、でも、いいや。
もう、フォークって言っておこう。うん。
悪役令嬢「この…フォーク、代えてちょうだい。」
侍女「あ、はい。かしこまりました、ティセお嬢様。
少々お待ちください。」
侍女が慌ててお辞儀をして退室していった。
うん、オーケー。恥ずかしいのは、こっち。
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