■悪役令嬢、断罪イベントで自分のセリフが吹っ飛んだ■
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王城の広間、中央には王子、聖女、そして悪役令嬢の私。
あのゲームのシナリオどおりなら、
この後に王子と聖女は私を断罪するはず。
王子「公爵令嬢、貴様との婚約をここで破棄する!」
聖女「さっさと別れて。王子様は私を愛しているんだから!」
聖女が王子にくっつき、王子はこちらを睨んでいる。
悪役令嬢「…」
無言で黙り続ける私。
王子「…お、おい、どうした?なぜ黙っている?!」
聖女「そうよ!なにか言いなさいよね!」
悪役令嬢(……あれ? 次のセリフって…なんだっけ?)
困った…。ド忘れした。そして…
セリフ、全然出てこない。
こういう時ってほんと、出てこないんだよね。
1ミリも。
…え?
どうするの?
これ…。
悪役令嬢「…」
静まり返る王城の広間。そして、変な謎の緊張感。
王子「…お、おい…ほら、早く何か言え…」
聖女「そうよ!なにかくらい言いなさいってば!」
悪役令嬢「…とりあえず…」
王子「うん?」
浮かばない…ほんと、浮かばない。
どうしよう?!
で、でも話は進めないと?
そうだよね?
うん、そうに違いない!
悪役令嬢「……『どうぞ』?」
周り全員(それでいいんかいっ?!?!)
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