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ドジっ子悪役令嬢ティセちゃん  作者: ひととせ そら


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10/10

■悪役令嬢、マウント渦巻くお茶会での戦い(※本人だけ口内の物理戦)■

-------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇-------


よく晴れた放課後、公爵家の庭園にて、令嬢たちを招待してお茶会を開いた。


テーブルには色とりどりの洋菓子と、

黄金色をした淹れたての紅茶が所狭しと並んでいる。


令嬢1「ふふ、分かりますわ。

わたくしも、大通りのブティックに専属のスタイリストがいまして…」

令嬢2「先日、わたくしの父上のブランド店に新作のコロンが出ましたの。

よろしければみなさんで…」

令嬢たちがワイワイと談笑に花を咲かせる。


悪役令嬢「ふふ、そうなんですか。是非今度、私も寄らせていただきますわ。」

とりあえず話に合わせるように相槌し、手元の紅茶を持ち上げる。


悪役令嬢(乙女ゲームで見てる分には構わなかったけど、

令嬢たちのマウントの取り合いとか…上流貴族って、面倒くさい。

とはいえ、私も今は悪役令嬢。そして、王族の次に権力のある公爵家の令嬢。

ここで毅然たる態度をし、優雅で気品溢れる公爵令嬢を演じなければ…!)


悪役令嬢「是非今度、みなさんをうちの専属パティシエを呼んだ

パーティーにご招待したいですわ」

令嬢1「まぁ♪ ありがとうございます、ティセ様。

そんな素敵なパーティーにご招待させていただけるなんて光栄です!」

令嬢2「今からとても楽しみですわ♪」

令嬢たちがとても嬉しそうに微笑む。


悪役令嬢(ふふ♪ まぁ、こんな感じでいいわよね)


今回は上手く『公爵令嬢』をできたと思い、優雅に紅茶を口にす…

悪役令嬢「あつ…っ!!」


令嬢たち「ティセ様っ?!」


うぅ…思ったよりも紅茶が熱かった…。

そういえば私…猫舌だったの、すっかり忘れてた…。


…うーっ…舌がヒリヒリしてきたよ…。



なんか、思ったよりも締まらないお茶会となった。



こうして今日もまた、私の『悪役令嬢』としての日常が、

変な空気のまま過ぎていくのだったーー。


▶to be continued...?

-------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇------◆------◇-------

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