■悪役令嬢、マウント渦巻くお茶会での戦い(※本人だけ口内の物理戦)■
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よく晴れた放課後、公爵家の庭園にて、令嬢たちを招待してお茶会を開いた。
テーブルには色とりどりの洋菓子と、
黄金色をした淹れたての紅茶が所狭しと並んでいる。
令嬢1「ふふ、分かりますわ。
わたくしも、大通りのブティックに専属のスタイリストがいまして…」
令嬢2「先日、わたくしの父上のブランド店に新作のコロンが出ましたの。
よろしければみなさんで…」
令嬢たちがワイワイと談笑に花を咲かせる。
悪役令嬢「ふふ、そうなんですか。是非今度、私も寄らせていただきますわ。」
とりあえず話に合わせるように相槌し、手元の紅茶を持ち上げる。
悪役令嬢(乙女ゲームで見てる分には構わなかったけど、
令嬢たちのマウントの取り合いとか…上流貴族って、面倒くさい。
とはいえ、私も今は悪役令嬢。そして、王族の次に権力のある公爵家の令嬢。
ここで毅然たる態度をし、優雅で気品溢れる公爵令嬢を演じなければ…!)
悪役令嬢「是非今度、みなさんをうちの専属パティシエを呼んだ
パーティーにご招待したいですわ」
令嬢1「まぁ♪ ありがとうございます、ティセ様。
そんな素敵なパーティーにご招待させていただけるなんて光栄です!」
令嬢2「今からとても楽しみですわ♪」
令嬢たちがとても嬉しそうに微笑む。
悪役令嬢(ふふ♪ まぁ、こんな感じでいいわよね)
今回は上手く『公爵令嬢』をできたと思い、優雅に紅茶を口にす…
悪役令嬢「あつ…っ!!」
令嬢たち「ティセ様っ?!」
うぅ…思ったよりも紅茶が熱かった…。
そういえば私…猫舌だったの、すっかり忘れてた…。
…うーっ…舌がヒリヒリしてきたよ…。
…
なんか、思ったよりも締まらないお茶会となった。
こうして今日もまた、私の『悪役令嬢』としての日常が、
変な空気のまま過ぎていくのだったーー。
▶to be continued...?
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