プロローグ
はじめまして。
ホラー小説なんてなろうで読まれるかわからないけど、とりあえず人に自分の書いた小説を読んで欲しくて投稿しました。
反応があると大変嬉しいです。
瞼の裏にただひたすら真っ直ぐ、自由に走る電車とその路を支える一本の重厚な線路をみた。
私の口から出る息は白く、ほうっと何度も吐き出されてはタバコの煙の白さと共に上空へと舞い上がっていった。口に含んだ煙の味がいつもと違うことにその時気がついて、吸っていたタバコの銘柄を確かめるためにコートに手を突っ込んだ。セブンスターのソフトだった。
いつもと違う銘柄にこれは夢なんだと段々と気がついてくる。
そうだ、私はあの晩、人を殺した。
私はそいつを探すために旅に出たのだ。
そしてそいつも同じく、きっと私を探しているのだろう。
全てを思い出し、体が急速に震えていくのが手に取るようにわかった。これから私は目を覚まし、ヤツを探す準備を始めなければならない。私の悪夢は、ヤツを完全に葬り去るか、私がヤツにやられるか。それでしか終わらないのだ。
そうして私はその悪夢を終わらせるために、ゆっくりと瞼を開き、目を覚ました。