今朝の夢ー1
私は大学生。
今日は秋晴れ、青い空がどこまでも広がり、白い雲がぷっかりと浮かんで、マラソン大会にはうってつけだ。
だが、私は走る様子もなく、学校の一階にある応接室で、なぜか酒を注いでいる。
窓の外では、マラソン大会の看板や案内の標識がそこかしこに立てられ、野球のネットも見える。多くの女子学生男子学生が様々なスポーツウエアを着て行き来し、次に走る組の校内アナウンスもされ、慌ただしい様子が目に入ってくる。外ばかり見てる暇はもうない、これをやってしまわないと、もうすぐ受け取りの人が来そう。
すると、一人の先輩らしき紺色に白い英字の入ったキャップを被った眼鏡の男子学生がやってきて、私にどんな感じ?みたいなことを聞いてくる。
「すみません、これって何個に、どのくらい注ぐんでしょうか?私、今回が初めての参加なので、詳しく教えてください!」
「うん?ああ・・・適量、適当でいいよ。君に任せる」
そう言って、白襟、濃紺ラガーシャツの後ろ姿は足早に応接室を出て行く。
「適量、適当ってなに?」
いいわよ、もうこっちだって適当にやっちゃうからね・・・後で先輩が何か言われても知りませんよー。
そこらじゅうにあるカップを集めて、一升瓶から一個ずつ注いでいく。同じような形のほどよいサイズのカップたち。白地に赤い文字で○○酒造とか、○○記念とか、水色の湯飲みみたいなもの、唐子の絵が入ったもの。
しかしだ、実際に注ごうとすると、カップが妙にデカかったり、歪んでいて零れたり、底がグラグラしてたり、お皿のようになっていて注げない、などで一向に進まない。零れた酒を布巾で拭いていると、手に一升瓶があたり、横倒しになって中身がでたり・・・。すったもんだ・・・そうこうしているうちに・・・挙句の果ては一升瓶が空になるという・・・。はあー・・・もう!
慌てて私は、先輩に報告にいこうとする。
応接室の窓がガラリと開いて、
「準備できた?」
と、茶色の髪がクルクルした、おめめパッチリのリア充っぽい女子の先輩の声がかかった。
「ああ、一巻の終わりだ~」
たぶん、私の大学生活もね・・・。
*そこで私の夢も終わった。