花子とアンとわたし
連続テレビ小説の「花子とアン」の再放送を楽しみにしている雪の花です。
当時はあれやこれやと忙しく、見逃したり予約忘れたりで、とびとびに見ていた。だけど、今回はまとめて放送されるので、予約も簡単で、お話が連続で見れるため、当時見ていた時分より内容がダイレクトに伝わってくるように思います。
赤毛のアンの本も読みましたし、海外の映画になったものも見ました。好きな場面は親友のダイアナと繰り広げられるやりとりが大好きで、秘密の場所を見つけては勝手に一人二役して遊んでいました。小学生の時ですが(笑)
農業用のため池が「輝ける湖」に、学校から家に帰る途中にある道の両脇に木立が連なる場所は「恋人達の道」に、山の中に生えた野いちごを食べながら「ベリーベリーパイ」を想像する。色んな場所やものに名前をつけては、外国の世界に憧れた。
昭和時代のレース飾りのついた白やピンクのネグリジェは、私にとってはドレスにしか見えなかった。母が仕事でいない時にはそれを着て、お姫様になって旅をしたものです。ある時はゴンドラに乗り、ある時はお城の舞踏会で踊り、またある時はオフィーリアのように花に囲まれて水に浮かぶ。
現実が辛かった分、現実から乖離した世界を愛したのかもしれません。本の中と想像の中だけは、私は自由で・・・自分の思った通りにできたのですから。
あの仮想世界がなければ、今の私がいたかどうかわかりません。
「花子とアン」では、「想像の翼」という名前で呼ばれています。まさにそうだなと思いました。
想像の翼を広げたら、どんなことも叶えられた子ども時代。
想像の翼を広げすぎると、変人扱いされる大人時代。
だから、ここで想像の翼を広げるんです、今日も・・・わたしは・・・(笑)
そうでした!
ドラマの中で花子さんの童話が受賞し、その祝賀パーティーで、彼女は小説家になってはと友だちの醍醐さんに言われ、編集長に「私は小説家になれるでしょうか?」と、期待をかけて問いかけます。
すると、「君は小説家になるには普通だ」と言う答えが返ってきて、彼女は小説家になることを諦めようと考えるのです。
ところが花子さんのご主人になる村岡さんが、こういう台詞を言うんです。
「あなたは十分に変わっています。そこが良いところ。これからも頑張ってください」みたいなこと。
私にもそう言ってくれる人が、ひとりでもいてくれたら良かったのになあと、素直に思いました。
これから・・・そういう人が現れるのか・・・どうなんでしょう?(笑)