人間の欲についてー2
人間って、欲がなくなったら、生きるのが辛くなると思う。こうしたい、ああしたいって思う目的がない日々は無味乾燥となるでしょう。
何のために生きて、何のために働いているのか、ここは大切な部分だと思う。だから、欲には良し悪しがないと言いたい。何かを欲すると言う感情は、心が動くから出て来るものであり、その自分から生まれ出でた感情を知るということも重要な気がする。この感情を知ってこそ、自分自身がどのような人間であるのかがなんとなく自分にも分かるのではないだろうか。
「心が動く」とは、五感で感じて起こるもの、ゆえに生きているからこそなのだから・・・。
先日、「徳川家康が総理大臣になったら」という映画を観た。とても興味深い内容だった。最初はコメディー映画かと思いきや(かなり笑わさせてもらいました)(笑)、最後は今後の日本について考えさせられるような言葉がたくさん出てくる。
ここにも欲に染まって欲に執着する者として描かれる豊臣秀吉と、俯瞰で大海を見る者徳川家康とが現れ、最終的には和解して、私たちにメッセージをたくさんくれる。それがどの部分が自分に刺さるのかは人それぞれ・・・。
とても面白かったのでおすすめです。
私が一番心に残ったのは・・・。
日本ができてから現代まで、「それは、とても大きな大河の流れのようだ」と言うような言葉があります。
秀吉や家康、聖徳太子、紫式部、北条政子、徳川吉宗など偉人たちが出てくるのですが、彼らも大河を作って来たものたちであり、もちろん、名も無きものたちも同様で、今は私たちがこの流れを受け継いでいる。私たちの為すべきことは、先人同様に大河の流れを止めず、後世の人たちに残していくのが大事だと。意味としては戦ってと言うものではなく、信念を持ち選択してより良き方へと流れて欲しいと言う意味だと私は解釈した。
そう思うと、スクリーン上に映された偉人たちの姿がとても愛おしく親近感が湧き、ここまで繋げて来てくれて「ありがとう」という気持ちと涙がこみ上げてきました。
先人たちの人生や思いがあり、そしてそれぞれが選択し、決断した結果の世の中が今ここにある。そうして、私たちも日々を選択し、決断していくのだ。
見失ってはいけないものは、たくさんの人じゃなくてもいい、一人でも『誰かを思うきもち』ではないだろうかと思う。
世紀末だとか、終末期だとか言う方々がいますが・・・なにが起ころうとも、誰かを思う気持ちさえあれば、この世は上手く越えていけると思うのです。そんな人が多くなればなるほど、とても大きな力になると。