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7話 危険なクエスト

 「なんだこの張り紙。破りてぇ……!」

 「絶対駄目だから! 全部のクエスト受ける事になるんだぞ!」


 俺達は今、クエスト案内所という場所に来ていた。

 この場所では、クエストを受注することが出来て金を稼ぐことができる。

 勿論、クエストを依頼することも出来る。


 クエスト案内所は結構賑わっていて、今日は少し人が多いかもしれない。

 そのせいでジューザラスはイライラしている様子だが、頼むから落ち着いてほしい。

 この神は、何をやらかすかわからない。


 俺は案内板に貼られたクエストの紙を見ながら、どれを受けようか選んでいく。

 まず、何を優先にしてクエストを選ぶのか決めなければいけない。

 報酬金を優先にするか、難易度を優先するか、それとも……。


 「おい。行くぞ」

 「え? だってまだ決めてな――」


 クエスト案内所を出て行こうとするのを引き止めようとすると、ジューザラスは手に一枚の紙を持っていた。


 「内容知らねぇが、報酬金が結構良かったからよ。別にこれでいいだろ」

 

 ジューザラスが見せつけてくる紙には、報酬金50万セリンと書いてあった。

 確かに報酬金は高額だ。

 でも、なぜ報酬金がそこまで高いか。

 理由は簡単だ。


 「そのクエスト……S級なんだけど……」






 俺達は現在、深い森の奥まで来ていた。

 ここまで来ないと、目的の魔物は現れないのだ。


 それにしてもS級か……。


 クエストは難易度でランクに分けられていて、上からS、A、B、C、D、Fとある。

 A級は、連携が上手くとれて個々が強力のパーティーならば、特に問題なくクリアすることが出来る。

 だがもし、報酬金目当てで何も考えずに受注すると、最悪死ぬこともある。

 だから、クエスト受注する時は慎重に決めなくてはいけないのに、それなのに……。


 「どうして勝手に決めちまったんだよ!」

 「知るかそんなもん! どうせS級なんて雑魚野郎だろ!」

 「雑魚じゃないからS級なんだ!」


 S級のクエストは、ベテランの冒険者で大体20人、勇者並みの実力を持っていたとしても、最低でも4人は必要となる。

 ベテランの冒険者を20人集めても、死者が出てしまう可能性は全く低くない。

 それだけ危険なのだ。

 

 それなのに、俺と神の2人だけ。

 無謀にも程がある。


 クエストをキャンセルすること出来るが、それには手数料がかかる。

 宿を借りてしまったせいで、俺の所持金は23セリンで、キャンセル料を払うことが出来ない。

 そのため、このクエストを受けるしかないのだ。


 「クソッ! この草邪魔だぁ! 燃えちまえぇ!」


 ジューザラスは、怒りをぶつけるように地面を殴ると、そこから炎が広がっていって辺りの草を焼いていった。


 「はん! ざまぁみろ!」

 

 だが、その炎は広がっていくことなく草を焼き払うと、そのまま静かに消えていった。

 

 「凄い……。それって魔法か?」

 「神は、魔法とかいうちょろいやつは使わねぇよ。俺は炎の神だからな。炎は自由に操れる」


 手の上で通常の炎とは別に、黒炎や青炎を出して見せてくる。

 ていうか、ジューザラスって炎の神なんだ。 

 グラは何の神なんだ?


 




 俺達はそのまま歩き続け、流れが穏やかな川を見つけた。

 一旦ここで休憩しよう。


 俺は持っていた剣を地面に置き、丸い岩に座った。

 苔が生えていなくて、ちょうどいい大きさだ。


 「全然いねぇじゃねぇか。どっかで死んでんじゃねぇのか」

 「それはないはずだ。()()()はそんな簡単に死ななさ」


 今回の討伐クエストの対象は、森の支配者(グリール)と呼ばれる超大型魔獣だ。

 今までに、500人を超える犠牲者を出し、誰1人としてグリールを倒すことが出来なかった。

 

 「そんなつえー敵と殺り合えるのさ。最高以外他ねぇだろ」

 「それは頼もしいな……」


 3大神に出会って、俺の中でだいぶ神の印象が変わった。

 是非、俺が見た神について書かれている本を訂正したいものだ。

 

 「おい! 早く移動するぞ!」

 「ああ」


 俺は剣を腰に付けて、尻に付いた砂を手で払う。

 とにかく生き残ることを考えて――


 なんだ……この地響き……。

 一定間隔で地面を揺らしている。

 火山の噴火か?

 でも、火山の噴火はこんな一定感覚じゃないよな……。


 ということは、つまり……。


 「森の支配者のお出ましダァ」


 俺達の視界の先には、目を血のように赤く染めた巨大な生物がゆっくりと迫ってきていた。

 

 

 

 

 

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