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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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91話 お披露目~ラズライト・イリス~

さて、ウラノスと共にリヒトのところに向かおうということになったが。


「あ。ウラノス。リヒトがどこで何してるか分かる?」


《分かるけど、折角ならルリも分かる様に練習する?》


「できるの?」


《むしろラウム様がいながら今まで出来てなかった方が不思議だよ。》


「え?でもラウムは小精霊達に聞いたらいいって言ってたよ?」


《あ~それは精霊達と会話を増やすことと、精霊術に慣れてから教えようとしてるのかも。》


「そうなの?」


《多分。なら今日は止めておこうか。いつかちゃんとラウム様に教わって。》


「うん。分かった。で、リヒトは?」


《中庭でお茶してるみたいだよ。親子仲良く。》


「お。それはちょうどいいね。早速行こ!」


《お~!》


そしてラズライト城、中庭の上空に着くと確かに三人揃ってお茶していた。

なので、遊び心で上空から声を掛けてみた。


「リヒト~!」

「!」


あ。キョロキョロしてる。伯父様達も。


「伯父様~、伯母様~!」


「やっぱりルリの声だ。」「どこ!?」ってまだキョロキョロしてる。


《楽しいね。これ。》


「でしょ?そろそろ教えてあげるか。‥‥‥三人共~上ですよ~!」

「「「!!!」」」

三人共上空の私を見て唖然としていた。


ふふっ。驚いてる。


そう思いながら、ゆっくり降りて着地した途端、翼も消えた。

そしてリヒトは立ち上がってこっちに来たかと思ったらそのまま私を抱きしめた。


「え?り、リヒト?」

「俺のルリが本物の天使になった‥‥。」

「は!?‥‥翼、消えてるけど?」

と言うとリヒトは私の背中に回した手と、私の肩越しに自分の目で見て確認した後、


「あ、本当だ。勿体ない‥‥折角神々しかったのに。」

「は!?」

「まあ、それはいいとしてルリ‥‥今、空を飛んでたよな?」

と言いながら抱きしめていた腕を離して私を見た。


「うん。」

「翼生えてたし‥‥精霊術か?」

「うん。空の精霊ウラノス。一緒にいるんだけど、見えない?」

と言いつつ隣で手を繋いだままのウラノスを見ると、その視線を追ったリヒトは、


「まさか、この隣にいる少年か?」

「あ、見えるの?」


《ルリに触れたら見えるよ。》


「おお‥‥。あ、ちなみにウラノスは上位精霊なんだって。」

「「「上位精霊?」」」


私が聞いたことを説明すると。


「え?じゃあ、イリスの雷も水の派生じゃなく、雷の精霊術なのか?」

「そうらしいよ。」

「へ~。あ、えっとウラノス?って呼び捨てでいいんだろうか?」


《うん。ルリがつけてくれたこの名前、気に入ってるんだ。みんな呼び捨てでいいよ。》


「え?ルリがつけたのか?」

「うん。」

「そうか‥‥じゃあ、ウラノス。誰かと契約は?」


《してない。ルリだけ。セルシウスもしてないと思うよ。》


「セルシウス?」

「氷の精霊だよ。」

「へ~!氷ってことはルリが名付けたのか?」

「うん。海の精霊もマールって名前付けた。だから名前ないの雷の精霊だけだよ。」

「そうなのか。で、ルリがここにきた理由は?」

「勿論、空から来た私を見たリヒトの反応を楽しむため。」

「「「‥‥‥。」」」

リヒトや伯父様達がちょっと呆れ気味の表情になった。


「‥‥で、満足か?」

「うん!楽しかった。ね?ウラノス。」


《うん!》


「そうか‥‥。」

リヒトはちょっと呆れまじりだけど、笑ってくれた。


「ふふっ。でもさっきのルリは正しく天使みたいだったわね。」

「え?」

「ああ。そうだな。翼生やして飛んできたしな。」

「私の癒したる可愛い子が本当の天使になった!って思ったもの。」

「‥‥‥ウラノス。リヒトだけの時を狙えば良かったかな?」


《かもね。でも、ルリはここでも愛されてるね~。》


「そう?」


《いや、どうみても愛されてるでしょ。良かった。ルリの周りは優しい人達ばかりで。》


「ふふっ。ウラノスも一緒だよ?」


《!! うん。》


「さて、ウラノス。山に戻ろうか。」


《そうだね。じゃあ、今度は手を繋がないでやってみようか。》

そしてウラノスは握ったままだった私の手を離した。


「うん。ー我が身に天を駆ける翼を。【フライ】ー」


そして再び私の背中に翼が生えたのを見ると伯母様が、


「やっぱり天使だわ~ルリは可愛いから特に。」


その言葉に私は苦笑いである。

そしてフワッと浮き上がると、


《うん。いい感じだね。》


「ふふっ。ウラノスの説明が分かりやすかったからね。じゃあ、リヒト。伯父様と伯母様も。また来ますね。」


「は~い。またね~ルリ。」

「今度は普通に来てくれ。」

「ふふっ。は~い。」


そして私は山に向かって飛び立った。


御神木のところに帰還すると。


《どうだった?楽しかったか?ルリ。》


「うん!リヒト達、いい反応返してくれたよ!」


《ははは!そうか。まあ、普通人が空飛ぶとは思わないからな。》


「だよね。あ、そうだラウム。」


《はい。なんでしょう?》


「私、精霊に聞かなくても気配追ったりできるの?」


《ええ。可能ですよ。前にルリ様が誘拐された時は小精霊に聞いたのではなく、私自身で空間を認識して場所を特定したのですよ。》


「私も同じ事できるの?」


《ええ。ちょっと訓練は必要ですが、頑張って頂ければ個人の場所の特定もある程度できる様になるかと思いますよ。》


「それは私がセピオライトにいても、ラズライトのリヒトの場所が分かったりもするの?」


《はい。》


「‥‥‥多用すると疲れるよね?」


《勿論。》


「‥‥‥あ。魔素溜まりも分かる様になる?」


《恐らく。全てはルリ様の努力次第ですね。》


「分かった。頑張る。」


《ですが、今日はやめておきましょう。空を飛び回ってお疲れでしょう?》


「うん。そうだね。今日のところは大人しく帰るよ。あ。セピオライトにも飛んで帰ろうかな。父様達にもお見せしておかないと。」


《いいんじゃないか?》


「オリジンはこのままここにいる?」


《‥‥‥そうだな。たまにはいいか。》


「じゃあ、私だけだね。ー我が身に天を駆ける翼を。【フライ】ー」


そして再び浮き上がったところで。


「またね。精霊達(みんな)。」


と言うとみんなが各々「また」と言って見送ってくれた。



そしてセピオライト城の上空に移動すると、まず他の騎士達と一緒に訓練していたイリスを発見した。


「イリス~!」

「?」

やっぱりキョロキョロするイリス。


「上だよ~!」

「!? 姫様!?」


着地してイリスの側に近づくと、周囲の騎士達にもどよめきが広がっていた。


「‥‥‥今のも精霊術ですか?」

「うん。空の精霊ウラノスの力を借りてる。それと、イリスがこの間見せてくれた雷の精霊術だけどね、水の派生じゃなくて雷の精霊が別にいるんだって。」

「そうなのですか!?‥‥では私の周囲に?」


と聞かれたので周囲を見回すと、近くのベンチに腰掛けた黄色い髪の男性がいた。


「あなたが雷の精霊?」

『え?』


私が声を掛けただけなので、みんなには姿が見えていない筈だ。

端からみたら誰もいないところに話し掛ける不思議ちゃんの光景だろう。


《ああ。そうだ。巫女だよな?名前は‥‥ルリだったか?》


「はい。そうです。」


《敬語はいらない。今、空飛んで来たってことは空のやつの力か。ウラノス?って名前つけてやったのか?》


「うん。氷の精霊にはセルシウス、海の精霊にはマールって名前付けたよ。」

『え!?』

多分精霊に名前付けた件に驚いたんだろう。


《なら名前ないの、俺だけか。‥‥‥つけてくれるのか?》


「名前を付けるのはいいけど、イリスじゃなくていいの?」


《俺の姿見えないだろ?》


「私がいるじゃない。」


《あ。‥‥‥いいのか?》


「うん。」


と言うと、雷の精霊は立ち上がって私に近づいた途端ちょっと困った様な顔をした。

改めて見ると、眼光は鋭いが格好いい感じの精霊だった。


精霊まで美形揃いか‥‥?


と思いつつ「どうしたの?」と聞くと、


《いや‥‥女の子に触るってどうしたものかとな‥‥》


「なんだ、そんなことか。手を繋いだらいいじゃない。ほら。」

と言って私が雷の精霊の手をとると、みんなにも見える様になったからか、驚きが広がった。


「‥‥‥姫様、彼が雷の精霊ですか?」

「うん。でね‥‥」

と、ここでも上位精霊の話をしたあと。


「だから名前がないのはこの雷の精霊だけなの。で、イリスと契約してるんだからイリスが名前付けたらどうかなって。」

「私がですか?‥‥‥姫様が名付けた方がいいと思いますよ?」


《何故だ?》


「私が名付けると、壊滅的に変らしいのです。」

「え?」《え?》

「変って例えば?」

「えっと‥‥雷の精霊を見て思いついたのは「イチョウ」‥‥でした。」

「‥‥‥まさか黄色い髪だから?」

「‥‥はい。」


《よし。分かった。ルリ、頼む。》


「ははは‥‥。じゃあヴォルトはどう?」


《お。イチョウより遥かにマシだ。むしろ気にいった。》


「そっか。良かった。じゃあ、ヴォルト。これからもイリスをよろしくね。」


《ああ。ルリも手助けが必要なら呼んでくれ。いつでも力を貸してやる。》


「うん。ありがとう。さて、次は父様達のところに行こうかな。」

「陛下なら恐らく執務室にいらっしゃると思いますよ。」

「ありがとう。イリス。」

「その前に確認いいかしら?」


と背後から声がしたので振り返ると、そこにいたのは。

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