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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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88話 精霊達との話

私は今、三国の城で囲む様にしてある、御神木と精霊達が守る裏山に来ている。

そしてそこで見た光景の私の感想。


精霊達(みんな)仲いいな~。


と思っていたら、


《ルリ、さっきも言ったが悪友だからな?》


「はいはい。仲がいいのは変わらないでしょ?」


《ぷっ。‥‥ふふっ。確かに仲はいいわね。生まれ変わったシャドウとクロノス以外はずっと一緒だったもの。》


「シャドウとクロノスは前の記憶はないの?」


《うん。》《はい。》


「そうなんだ。」


《さて、ルリ。何となく分かってると思うが、精霊術は連度を重ねることで強くできる。要は精霊達との結びつきだな。》


「あ。精霊術はサラマンダーが教えてくれるんだ。」


《オリジンと術を使うとしたら封印の類いだからな。俺達自然の力を使うのとは違うんだ。》


「あ。私に掛けてた封印だよね。」


《そういうことだ。話を戻すな。この間、精霊術を色々試しただろ?》


「うん。」


《あの時、雷やら爆発やらさせたりしたのにあんまり疲れなかっただろ?》


「あ。そういえばそうだね。」


《それが精霊達との結びつきが強まった証拠だ。ルリ自身が吸収した自然の力と、精霊達の力の両方が調和してたからだな。》


「へ~!じゃあ、あの時は精霊達がすごい協力的だったからあんまり疲れなかったってこと?」


《まあ、そんな感じだ。あとは、ルリが精霊術に慣れてきたからだな。まあ、あの雷のやつが協力したのは驚いたが。》


「え?」


《ん?なんだ?》


「雷のって‥‥あれって水の派生じゃないの?」


《ん?ああ。違うぞ?雷の精霊が別にいる。ただ、上位精霊だから眷属はいないがな。》


「上位精霊?」


《‥‥オリジン。なんで説明、端折ってんだよ?》

《後々知るだろうし、一気に知識詰め込んだらさすがに可哀想だろ。》

《はあ‥‥そういうことかよ。分かった。‥‥よし、ルリ。》


「なに?」


《今、ここにいないやつもいるが、ある程度は教えてやる。》


「? うん。」


《まず、俺達が大精霊なのは聞いたな?》


「うん。聞いた。私に触れたら他の人達にも見える、皆の眷属達が小精霊なのも聞いた。」


《そうか。上位精霊ってのはその間だ。》


「間?」


《ああ。俺達程の力はないが、小精霊達よりは強いってだけだ。で、その上位精霊の中に雷の精霊がいる。》


「もしかして他にもいるの?」


《ああ。氷、空、海がいる。》


「へ~!‥‥あれ?雷もだけど、サラマンダー達みたいに名前ないの?」


《ああ。今のところ決まってないからルリがつけてやれ。》


「え?でも、さっきの話でいうなら雷はイリスと契約してるんじゃないの?」


《してるだろうな。でもそいつには雷のやつは見えないだろ?》


「私に触れても見えないの?」


《‥‥‥どうだったかな‥‥?あいつらなかなか人前に出てこないし、巫女もあんまり使うことがなかったからな‥‥。》


「名前がないと呼べないんじゃないの?」


《いや。巫女は全ての精霊の力を借りれるのも知ってるだろ?ルリの中には俺達と同じ様にあいつらの力もある。呼ぼうと思えば名前がなくても呼べるんだ。》


「あ、そっか。でも人前にあんまり出ないなら名前、つけられないね。」


《まあ、お互いの気が向いたらでいいさ。》

と、上位精霊の話が終わったところで。


《何を仰ってるんですか?サラマンダー様。》

《そうだ!そうだ!僕は今、付けて欲しい!》

《私もですわ!》

《げっ!お前らいつの間に来やがった。》

《げっ!とはなんですか。失礼ですよ。》


「えっと‥‥サラマンダー?もしかして、上位精霊さん達?」


と聞くと、答えたのはサラマンダーではなく、水色の髪のクールビューティーさん。


《ええ。私は氷の精霊です。》


続いて空色の髪の男の子。

《僕は空の精霊だよ。》


最後にコバルトブルーの髪の女性。

《私は海の精霊ですわ。》


「お、おお~‥‥。」


《《《‥‥‥》》》

《‥‥‥ルリ。名前つけてほしいんだと思うぞ?》


「え!?今!?」


《《《今!!》》》


「え~‥‥‥ゆっくり考えたかった‥‥。」


《え~。今まで誰もつけてくれなかったからつけて欲しかったのに~。》

《おい、空の。ルリはゆっくり考えたかったって言ったんだぞ?つまりつけてくれるってことだ。な?ルリ。》


「うん。ちょっと考えるから待って。」


《やった!》


「う~ん。やっぱり精霊っぽい名前にしたいんだよね‥‥あ。まず、氷の精霊さんはセルシウスで。」


《セルシウス‥‥悪くないですね。》


「う~ん‥‥海と空かぁ‥‥」


《セルシウスはなんであっさり決まったんだ?》


「ん?私が育った国は想像力豊かな人達が多くてね、見えない精霊を想像して名前をつけて、それで物語を書いたりしてるんだよ。物語も色々あってね、その中に氷の精霊がいて、格好いいな~って思ってたからそのまま採用させてもらった。」


《へ~!》

《セルシウスという名前は確かに格好いい感じですね。》


「あ。私が読んだ物語もセルシウスは女性だったからね?」


《ふふっ。そうでしたか。安心しました。》


「‥‥‥クールビューティーが笑うと、綺麗‥‥。」


《!!!》

《もう!僕達の名前は!?》


「あ。ごめんごめん。‥‥‥‥‥‥よし、空の子。」


《なになに?》


「ウラノスで。」


《おお~!いいね~!気に入った!》


「海の精霊さんはマールで。」


《あら。可愛らしい感じですわね。》


「三人共、この名前でいい?」


《《ええ。》》《うん!》


「良かった‥‥。」


《とりあえず、ありがとな。ルリ。》


「ふふっ。なんでサラマンダーがお礼言うのよ?」


《何となくだな。》


「あ。セルシウス、ウラノス、マール。今更だけど、私の名前はルリっていうの。呼び捨てでいいし、話しやすい喋り方でいいからね。」


《はい。私は元々この話し方なので、このままで。あと、私はルリ様と呼ばせて頂きます。》

《僕はルリって呼び捨てにするね。》

《私はルリさんと呼ばせて頂きますわ。》


「うん。これからよろしくね。三人共。」


《《ええ。》》《うん!》

《すげぇな‥‥ルリ。この三人がこんなに友好的なの初めて見たぞ。》


「え?そうなの?」


《ああ。》

《ルリ。僕がルリに貸してあげられる力の説明はまた今度にするね。他に知りたいことがあるから来たんだったよね?》


「うん。そうなの。ありがとね、ウラノス。」


《では、私も。基本は海にいますので、必要とあらばいつでも呼んでくださいね。》

と言ってマールだけは姿を消した。


《海に帰ったか。》


「えっと、話を戻すね。サラマンダーの説明を要約すると、精霊には大精霊・上位精霊・小精霊がいる。精霊術を使う上で強くなりたいなら精霊達と練習して連度をあげたらいいと。」


《ああ。その認識でいいぞ。この大陸には他にも精霊がいるからな。色々話してみるといい。で、色んなことを学べ。》


「まだ他にもいるの?」


《ああ。大精霊がまだいる。が、》

《ああ。今、ここにいない連中もいる。次は破魔の力だな。》


「うん。」


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