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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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82話 実践

昼食後。

私達5人は本当にそのまま公都の街へとやって来た。

もちろん護衛にイリスとラウルさんを連れて。


セピオライトの城と同じく城門を出ると、坂道がある。そこを下って街の入り口に着いた途端、近くにいた人から人へあっという間に伝わった様で、私達が「どこから行く?」と話してる間に囲まれた。国民に。


「もしかして‥‥」とリヒトに気づいた人。

それに続いて「王子や王女達が集合してる?」と遠巻きにこそこそ話す人達。

囲んだはいいが、声を掛けていいものか分からず近くの人と話し合う人達。

大半がこんな感じでざわついてる間に。


「(どうする?ルクス。)」

「(ふっ。任せろ。俺はこの国の公子だぞ?)」

「(おお~!頑張れ~。)」

「すまないが、客人達を案内したいんだ。通してもらえないか?」

『はい。』

国民の人達はそう返事をすると一斉に道を開けてくれた。


おお~!


と思いつつ国民達から離れ、歩きながら。


「やるじゃないか。ルクス。」

「兄上。俺は普段から歩いてるので国民は慣れてるでしょうが、今日はリヒトさんまでいますし、兄上やユリ姉という普段街を歩かない人達までいるんです。驚きが勝ったのでしょう。確認に集まっただけですよ。ルリとイリスだけ連れて来たときはさほど多くはなかったですから。」

「そうなの?」

「はい。」

「確かにさっき程はいなかったですね。」


《ルリ様~。どこから行くんですか?》


「う~ん。ルクス、どこから行くの?」

「精霊がいるのか?」

「うん。リヒトについてきた子。」


《ルリ様。肩をお借りしてもいいですか?》


「いいよ。」

というと、ふわっと私の肩の上に水の精霊が座った。


「あ。本当だ。」

「で、その子が聞いてきたのか?」

「うん。」

「う~ん‥‥大体のおすすめの場所は案内したからな‥‥。」


《じゃあ、私が一つやること提案していいですか?》


『え?』

「うん。いいけど‥‥なに?」


《ルリ様は攻撃系の精霊術を使ったことは?》


「まだないよ。」


《やってみますか?私が力をお貸しします。》


「え?いいの?」


《はい。ルリ様は巫女様でいらっしゃいますから、私達が他の人と契約してても関係ありません。ルリ様、早速ですが攻撃するのに(ボール)(バレット)とかありますが、やってみたいのはありますか?》


「対象は?」


《人間です。》


「じゃあ、怪我させたくないから(ボール)で。」


《では、ちょうどそこの角から人間が来ます。そいつに打ってみてください。悪さをしたやつなので、遠慮はいりません。》


『え?』

と私達が戸惑ってると、本当に誰かが走って角を曲がってきた。


「あ、あの人?」


《はい。ルリ様、どうぞ。》


「え!?ど、どうぞって~~っ!ええい!ー水よ。彼の者を打ち貫け!【ウォーターボール】ー」


私が放った水球は狙い通り、曲がってきた人の足元に当たった。

で、その人こけた。


《ルリ様。拘束しちゃいましょう!》

スヴェート殿下の土の精霊。水の子とは反対の肩にいつの間にか座ってた。


「え!?拘束って‥‥」


《私の力をお貸ししますから、どうぞ。》


「また!?~~っ!もう!ー彼の者を縛りし鎖となれ。【アースバインド】ー」


結果から言うと、できた。

走ってきた人は私の水球でこけて、立ち上がろうとしたら土の鎖に捕まった。

そしてその人の後ろから追手が来た。巡回していたと思われる騎士である。


騎士はまず、拘束されている人を見て「え?」となり、続いてこちらに視線がきた。まず、自国の公子二人は分かるだろう。だが側に他に三人も王族がいる。

‥‥‥まさか。


という風に騎士が顔を変えていったので、私は

「この人を追いかけてました?」

「は、はい。‥‥もしや、ルリ姫様が?」

「はい。」

「お手数お掛けしました!申し訳ありません!」

と言って頭を下げた。


「いえいえ。精霊術の練習になりましたからお気になさらず。」

と返すと、騎士は頭を上げて、


「え?練習?」

「はい。私、まだ攻撃系とか試したことがなくて‥‥その方が何か悪いことした人だと精霊が教えてくれたので遠慮なく試しました。」

「そ、そうですか。とりあえず、この者は私の方で連行します。」

「お願いしますね。」


そして騎士が拘束し直したところで土の鎖を解いた。

騎士が連行していくのを見届けたあと。


「ねぇ。オリジンといい他の精霊といいさ、なんでいつも突然なの?」


《え?ルリ様なら問題なくできると思ったので。》


「オリジンと同じ様なこと言ってる‥‥。」

「いや実際、本当に初めてか?と思うぐらいすんなりできたじゃないか。」

「まぐれだよ。リヒト。」

「そうか?俺が初めて使った時よりできてたと思うぞ?」


《うん。確かにリヒトよりルリ様の方が上手かった。》


「「「ぷっ。」」」


《笑ってるけど、スヴェートもだよ?》


「「ぷっ。」」


《ユリも頑張らないと!》

《ルクスも!》

二人は私の腕に捕まってた。


「「「「‥‥‥」」」」

「ねぇ、みんな。今私がやったことはリヒトとスヴェート殿下の二人もそれぞれできるの?」


《はい。できますよ。リヒトは(バレット)もできますよ。》

《スヴェートも他に(バレット)とか攻撃系もできますよ。》


「おお~!」


「本当にルリにはあっさり話すんだな‥‥」

「精霊は契約者の俺達より巫女のルリか‥‥」


《《当然!!》》


「ふふっ。とりあえず、ありがとね。二人共。」


《《どういたしまして!》》


「さてスヴェート殿下、リヒトも。行きましょ?」

「とりあえず、公園が近いからそっちから行くか?」

「うん。」


そして私達は再び歩き出した。

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