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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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79話 三国の未来集合

ちょっとした思いつき・空間移動の練習のつもりでラズライトにゲートを繋げただけだったのだが、何故か責められそうな雰囲気‥‥


「え、えっと‥‥リヒト達がセピオライトから帰る途中で魔物の集団に襲われたでしょ?あの時、初めてラウムを呼んで移動したの。」

「「「ラウム?」」」

「空間の精霊です。本来は私のイメージしたところに行ける術だったんですけど、いきなりは無理だったのでラウムにリヒト達のいる近くに移動できる様にしてもらったんです。」

「あ、リアンが言ってたルリの精霊術ってそれか?」

「うん。そう。ちゃんと最初から話すね。」


そしてイリスが報告に来る前にオリジンから魔物達に襲われてることを知らされたことや、移動はどうしたのか、あとは破魔の力を使って魔物達を消した旨を話した。


『‥‥‥』

セピオライト一家以外全員唖然としていた。


「えっと‥‥まあ、結果的に無茶はしてないみたいだな。」

「兄上。ここに来てから無茶しましたよ。ルリは。」

「ほう‥‥?ルリ。俺には無茶するなと言っておきながらどういうことだ?」

「父様。あれは無茶とは言いません。私の力量不足です。」

「とりあえず、話してくれるよな?ルリ。」

「うん。」


そしてフローライトでの私の行動、言動を話すと。


「ルリ‥‥‥どこから何を言えばいいんだか‥‥。」

「む。何もないよ。そもそも国民から王族に話し掛けちゃ駄目って意味分かんないもん。そんな風潮があるから無駄に時間とって、あり得ない犯罪者を作り出すところだったんだから。私はできることをしただけだし、何も間違ったことしてないもん。」

「いや、まあ‥‥その通りなんだがな。」

「なによ?」

「‥‥‥いや。ルリは人助けで動いただけなんだよな?」

「うん。勿論。治癒の後にふらついたり、魔素溜まりを消した後に倒れてみんなに心配掛けたのは私の力量不足だから、それはこれから強くなれる様に努力するつもりだよ。」

「塊は今のままだと破壊できないのか?」

「うん。今回のことで、私の今の力量がまだまだだって分かったからね。」

「はは!やっぱりルリは変わらないな。旅してる時から努力をやめない。」

「そりゃそうだよ。目的は変わったけど強くなることに際限はないよ。」

『!!』

「ふっ。勇ましいな、ルリ。俺も負けてられないな。この国の公子として、ルリを守る筈が守られたからな。」

「確かに。俺もユリを守れる様に努力しないとな。」

「お。未来の兄様、格好いいこと言ってくれましたね~!」

「ルリ。そういえば俺の恥ずかしさを共有させる為にリヒトを呼んだんじゃなかったか?」

「「「え?」」」『あ。』

「‥‥どういうことだ?ルリ。」

「えっとねぇ‥‥」

やっと朝食後話していたことに内容が移った。


「へぇ~!俺もどうやってユリ姉とスヴェートさんが婚約することになったのか初めて聞いた。」

「え?そうなの?」

「ああ。スヴェートさんも頑張ったんですね‥‥。」

「ああ‥‥。ユリは俺に対して「絶対モテてる筈なのに私に一目惚れとか絶対嘘だ!」ってなかなか信じてくれなかったんだ‥‥」

「俺もです!10年以上片思いし続けたっていうのに全然信じてくれなかったんですよ!ルリ。」

「同士だな‥‥リヒト。」

「そうですね‥‥スヴェートさん。」

「「‥‥‥」」

としみじみと握手をしている二人を見る複雑な顔をした私達姉妹。


何、この私達姉妹の被害者の会みたいなの‥‥


「ははは!やっぱりリヒトさんには敵わないですね。それだけ頑張って口説いたルリを横からかっさらうのも無理というものです。」

「え?ルクス‥‥お前、ルリを狙うつもりか?絶対に渡さないぞ?」

「大丈夫ですよ。ルリにはあっさり振られてますし、リヒトさんに敵うとも思ってません。諦めてますよ。」

「‥‥‥なら、いい。」

と言いつつ私は後ろからリヒトに確保された。


「そう言うなら何で私をしれっと捕まえてるのよ?」

「折角、1ヶ月振りにルリが側にいるんだ。こうするに決まってるだろ。」

「‥‥‥なあ、ルリ。」

「はい?何でしょうか?伯父様。」

「そろそろ帰りたいんだが、いいか?」

「あ。そうですね。お仕事ありますよね。えっと、ラウム。」


実はずっといて空気と化していたラウムさん。


《はい。何でしょうか?》


「まだゲート使う度にラウムを呼んだ方がいいのかな?」


《いえ。私を呼ばなくても私の力をお貸しできますので都度呼ばなくても大丈夫ですよ。大人数を一気に移動させるとかする時はさすがに心配ですので、呼んで下さい。》


「分かった。今も?」


《いえ。私は今回までで大丈夫でしょう。ただし、次に使う時もまだ詠唱してくださいよ?》


「分かった。とりあえず伯父様をお帰ししないとだからやるね。」


《はい。‥‥‥ルリ様。そのままでするんですか?》


「そんな訳ないでしょ。‥‥リヒト、放して。」

「何で?」

「伯父様を帰して差し上げる為。ラウムの力を借りるから放して。」

「分かった。」

あっさり放してくれたので


「じゃあラウム。」


そして先程と同じ様に私の肩に手を置くと

《はい。どうぞ。》


「ー彼の地に続く道を示せ。【ゲート】ー」


また空間に穴が開くと。


「‥‥‥詠唱、短いんだな。他のもそうなのか?」

「ううん。ゲートだけ短いの。他はもう少し長いよ。」


「まあ、とりあえずありがとな。ルリ。」

「いえ。伯父様、朝から押し掛けてすみませんでした。」

「いや、いいさ。聞きたかったことは聞けたからな。マノカ、帰るぞ。」

「え~。私、もう少しルリ達といたい。」

「駄目だ。休みなのはリヒトだけなんだ。帰るぞ。あ、ルリ。リヒトは明日の今頃ぐらい迄に帰してくれたらいいからな。」

「は~い!了解です!」

「むぅ‥‥リヒトだけずるい!」

「姉様、セピオライトに帰ったらたまにルリがラズライトに遊びに行くでしょうから‥‥。」

「本当!?」

「はい。ゲートの練習にもなりますし、邪魔しない程度には行かせてください。」

「勿論よ!いつでも待ってるからね。ルリ。」

「はい。」

「なら、今日は大人しく帰るわ。」

と言ってマノカは潔くさっさとゲートを潜っていった。


「ナノカ、ルリ。助かった‥‥」

「「いえいえ。」」

そしてシエルもゲートを通っていった。


《さて、私はこれで失礼しますね。》


私はゲートを閉じながら

「うん。ありがとう、ラウム。」


そしてラウムも消えていった。


「空間の精霊は帰ったのか?」

「うん。」

「空間の精霊とかは俺達には見えないのか?」

「うん。名前があるのが大精霊でね、私に触れても私以外の人には見えないらしいよ。」

「そうなのか‥‥ちょっと残念だな‥‥。」

「だよね~。四大もラウムもアスカも個性豊かだし、美男美女だったりするし、見れないのが勿体ないよね~。」

『え!?』

私の家族以外の全員の声。


「え?何ですか?」

「今、四大って言ったか?それにアスカって?」

「うん。四大って言ったし、アスカは光の精霊だよ。」

「呼べるのか?四大。」

「うん。呼べたよ?」

「呼んだことあるのか!?」

「うん。オリジンに試しにやってみろって言われて。自己紹介だけで終わったからちょっと申し訳なかったけどね。」

「試しに‥‥?四大ってそんな気軽に呼んでいい存在じゃないだろ‥‥?」

「らしいね。しかも四大を揃って呼べた私は歴代の巫女の中でも珍しいんだって。」

「だろうな‥‥俺が思った以上にすごいやつだったな、ルリ。」

「そう?」

「ああ。」

「で、勢いでリヒトを連れて来ちゃいましたけど、これからどうします?私が3日も寝てたから帰るのって明日でしたよね?」

『あ。』

「え?明日帰るのか?」

「うん。‥‥セピオライトに向けて出発するのは明日でしたよね?父様。」

「ああ。だから今日は三国の未来5人で過ごしたらどうだ?」

『え?』

「折角三国の王子や王女達が揃ったんだ。滅多にないんだから話したり‥‥街に行くでもいいし、一緒に行動したらどうだ?」

「いいと思いますよ。私達は普通に仕事がありますからお相手できませんし。スヴェート、ルクス。頼むな。」

「分かりました。父上。‥‥じゃあ、中途半端な時間だから場所を移動して話さないか?みんな。」

「いいわね、スヴェン。」

「へぇ~姉様だけの愛称ですか~その話も聞かせてくださいね~!」

「「あ。」」

「‥‥‥ユリ。」

「‥‥‥ごめん。つい。」

「楽しくなりそうだね。リヒト。」

「だな。」

「‥‥‥俺、邪魔じゃないか?」

「いや、頼むからいてくれ‥‥ルクス。」

「は、はい。分かりました。兄上‥‥。」


そして話すなら茶会。茶会なら庭園だろうということで5人でぞろぞろと移動していった。

いつか三国の王子達を揃えてみたかったんですが、ようやく。

そういえばルリの既にチートっぽい力の情報共有してなかったな~と集合させました。さすがに婚約者が一番知らされてないって違うなと思いまして。

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