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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
78/307

78話 そういえば‥‥

翌日。

今日は二国の王族揃って朝食の席についていた。

そして朝食後、私は聞いてみたかったことを聞くことにした。


「姉様。」

「ん?なに?」

「どうして姉様の婚約者はスヴェート殿下だったんですか?」

「え?どうしてって言われても‥‥」

「普通は第一公子であるスヴェート殿下が公王を継ぐものだったんじゃなかったのかと。」

「ふふっ。ルリ、それはな‥‥」

「「ルクス!!」」

「「え?」」

「聞いたら駄目なことなんですか?姉様。」

「えっと‥‥駄目じゃないけど‥‥」

「けど?」

「兄上、ユリ姉。二人が話してあげないから話そうとしたのに止めないでくださいよ。ルリだけ仲間外れにするんですか?」

「「うっ‥‥」」

「ルクス殿下は教えてくださるんですか?」

「ああ。実はな、兄上がユリ姉に一目惚れしてな。俺に公王の座を任せて婿入りしていいか?とまで言ってきたんだ。」

「え!?スヴェート殿下、格好いいですね~!」

「ってルリもだろ?リヒトさんがルリに一目惚れしたから迎えに行くのを志願したんじゃなかったか?」

「そうですけど、今は姉様達の話です!で、姉様は?姉様もスヴェート殿下に口説かれたんですか?」

『も?』

「そこに食い付かなくていいんです!で、どうなんですか?姉様。」

「く‥‥‥どかれた‥‥。」

「おお~!殿下はどんな風に言ってきたんですか?」

「「‥‥‥」」

「‥‥‥姉様。私とリヒトを散々弄っておいて自分だけ逃れようなんてずるいですよ。」

「うっ‥‥」

「ルリ、簡単よ。リヒト君並みの口説きを見せたわ。」

「え!?スヴェート殿下がですか!?‥‥‥すご~い!やりますね~!殿下。」

「ルリ。リヒトさんにどうやって口説かれたんだ?」

「え?‥‥‥言わないと駄目ですか?」

「聞いてみたい。」

「うっ‥‥‥簡潔に申し上げますと、「可愛い」と‥‥好きだと度々言われ‥‥‥隙あらば抱きしめられました‥‥あの綺麗な顔でそんなことされたら‥‥」

「すごいな‥‥リヒトさん。」

「‥‥‥は!スヴェート殿下も同じようなことを?」

「されたわね‥‥‥。」

「あ、兄上‥‥いつの間に‥‥!」

「くそっ‥‥この恥ずかしい空気にリヒトだけいないのが腹立つな!」

「連れてきますか!!」

『え!?』

「いやいや!まて、ルリ。リヒトは王太子だぞ。そう簡単に連れて来ていい人物じゃないぞ。大体一週間は掛かる距離を‥‥」

「父様。そうは仰いますが、私が帰って来てからも1ヶ月ぐらい一緒にいたじゃないですか。それに多分一瞬ですし。」

『あ。』

「それに王子と王女が一同に会す機会なんてそうそうないですよ?面白そうじゃないですか?」

『‥‥‥。』

「ちゃんと伯父様達に許可を得に行きます。勝手に連れてきたらそれこそ誘拐じゃないですか。それぐらい弁えてます。」

「‥‥‥ちゃんと兄上に言うんだぞ?」

「は~い!やった!じゃ、早速。ー空間を司りし精霊ラウム。巫女ルリの名の元にその姿を現せー」


《ルリ様。遊びじゃないんですよ?》


「あ、聞いてた?」


《はい。》


「ふふっ。勿論面白そうっていうのは本当だけど、私の為でもあるんだよ?」

『え?』《え?》

「ラウムが最初に言ったんだよ?本来は私のイメージする場所に行ける術だって。でもまだ私、実践できてないでしょ?今まではラウムを呼び出す余裕があったからいいけど、本当に危険な時にしかもラウムを呼び出す余裕もないとなると逃げ切れなかったりするんだよ?この間ルクス殿下を先に逃がした時みたいに誰かを避難させることも咄嗟にできる様にしておきたいし。」


《なるほど。確かにそうですね。やり方をお教えするにはもってこいですね。》


「でしょでしょ?で、今リヒトがどこにいるか分かる?」


《‥‥‥‥‥皆様と同じく朝食の席にいる様です。両親もご一緒ですね。》


「ラウム。前から思ってたんだけど、オリジンも含めてなんで分かるの?」


《小精霊達に聞いてるのですが?》


「あ、眷属達?」


《ええ。その辺にいる精霊にルリ様も言えば教えてもらえますよ?》


「そうなの!?」


《ええ。あれ?聞いてませんでしたか?》


「聞いてない‥‥‥もう!オリジンに変なところで説明省かれた~!」


《まあまあ、王太子のところに行くのでしょう?》


「あ。うん。どうしたらいいの?」


《まず当然ですが、目的地のイメージです。》


「うん。朝食の席なら食堂だよね。分かるよ。行ったことあるから。」


《ええ。イメージが出来たら詠唱です。ルリ様なら慣れれば術名を唱えるだけで移動できる様になりますよ。》


「本当!?」


《ええ。ですが、今はちゃんと詠唱してくださいね。》


「は~い!」


するとラウムもアスカの時の様にルリの肩に手を置いた。


《では、まずはイメージです。ルリ様、目的地のイメージしてください。》


「うん。」

私がラズライトの王族専用の食堂をイメージしたのが分かったのか


《では、詠唱の言葉は浮かびましたか?》


「うん‥‥浮かんだけど、短くない?」


《確かに短く感じるでしょうが、大丈夫ですよ。さ、どうぞ。》


「うん‥‥。ー彼の地に続く道を示せ。【ゲート】ー」


『短か!』と無言で思った一同だった。

が。


ちゃっかり空間の穴はできていた。


「‥‥‥成功?」


《ええ。ちゃんと成功してますよ。》


「じゃあ行ってみよっと。父様、行ってきますね~。」

「あ、ああ。」


そしてあっさり空間の穴に消えていったルリを呆気にとられて見ていた一同だった。


*****


一方突如できた空間の穴を凝視するラズライト一同。

そこから間もなくルリが出てくると、その顔は驚きに変わる。


「あ。本当に成功だ!伯父様、伯母様、リヒト。おはようございます。」

「「「お、おはよう‥‥。」」」

「ふふっ。伯母様。前に大浴場に一緒に入った時にお話したことを覚えてらっしゃいますか?」

「え?」

「瞬間移動の話です。できたらいいのにって話してたのが、できたんですよ!」

「そうなの!?やったじゃない!ルリ。」

「はい!で、今私と家族全員でフローライトに来てるんです。色々話しててリヒトも呼ばないかって私が提案して来ちゃいました。勿論、リヒトは王太子なので駄目なら諦めて帰ります。」

「いや、大丈夫だ。奇跡的に今日は休みなんだ。行くよ。構いませんよね?父上。」

「ああ。構わないぞ。その前に確認だがルリ、その穴は今フローライトに繋がってるのか?」

「はい。同じく食堂に繋がってます。今は全員集合してますよ。」

「俺も通れるのか?」

「多分人数制限はないと思いますよ?」

「じゃあ通ってみていいか?」

「どうぞ。」


そして恐る恐るシエルが通って行くと。


「兄上!?」

「お。ルエルだ。で、公王達も久しぶりだな。」

「陛下!?」

と挨拶をしている後ろから


「あなただけずるいわ!」

と王妃のマノカに続いてリヒトとルリも通ってきた。


「姉様!」

「あら、ナノカじゃない!‥‥って本当にフローライトだわ‥‥皆様お久しぶりですね。」

「本当にフローライトだ‥‥すごいな‥‥ルリ。」

『‥‥‥』


ルリが消えていった穴からラズライトの王族一家が現れて固まるフローライト一同。


「え?このゲート使ってリヒト達を助けに行ったんだよ?」

「「「え!?」」」

とルリの言葉に今度はラズライトの一同が驚いた。


「あ、あれ?言わなかったっけ?」

「聞いてないぞ?ルリ。説明してくれるんだよな?」

とちょっと黒い笑顔でルリに近づいてくるリヒト。


「え?う、うん。」


と何故か責められそうな予感を感じながら、長くなりそうだとゲートを閉じたルリだった。

まずは逃げる方法確保。

いざとなったら逃げるが勝ちです。

他の人の避難にも最適。‥‥‥素晴らしいですよね。

詠唱も短いし。三国を行ったり来たりすれば練習になりますね。一番連度を重ねやすい術になりそうです。

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