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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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74話 庶民派王女様

そしてルリ達が建物から出て、夕暮れの道を戻って誘拐された建物に着くと。


「改めて見ると、結構大きいですね。」

「まあ、元領主館だからな。」

「え?そうなんですか?」

「子爵家だからそれほどでもないがな。」

「‥‥‥‥そうですか。」

「姫様、殿下。とりあえず、中に入りませんか?」

「そうだな。」


そして再び中に入り、とりあえず応接室(多分)に集まって一息つくことにした。


「姫様。ここには今、我々と護衛の騎士達しかいませんので、私がお茶を入れて参りますね。」

「あ。ありがとう、イリス。」

「いや、待ってくれ。茶葉が多分無い。この屋敷、子爵が亡くなって後継ぎがいなかったから放置されてたんだ。」

「あ、そうなんですね。分かりました。」

「では、この辺りは子爵領だったのですか?」

「ああ。今は公家直轄地になってる。子爵が亡くなったのが先月の‥‥丁度、ルリが豊穣の祈りをしてくれた辺りだ。」

「ああ。だから、さほど汚れてないんですね。」

「ああ。」

「ふと思ったのですが、何であんなに地下室があったんでしょうか?」

「さあ?俺も子爵が亡くなった時に来たのが初めてだったからな。」

「へ~。」


とこれで会話が途切れてしまった。


「意外と暇ですね。グロス団長とラウルさんが戻ってくるまでどうしますか?屋敷探険します?」

「探険って‥‥でも、確かに他にやることがないな。」

「姫様、殿下。まずは寝床確保です。」

「「あ。」」

「まさか殿下と姫様を同じ部屋にはできませんので‥‥私と同室でもよろしいでしょうか?姫様。」

「あ。‥‥むしろお願い。イリス。さっきはあんまり考えずにここに来たけど、そういえば私達だけだったね。女性陣。」

「お願いですから考えてください‥‥。姫様は王女であり、婚約者もいらっしゃる方なのですから。」

「実際結婚するの3年後だし、帰ってきてから半年も経ってないからたまに自分の立場を忘れるんだよ。」

「忘れないでください‥‥‥。」

「私からも。お願いですから王女だと自覚して下さい。」

「‥‥‥‥はい。」

「で?探険、するか?」

「「「はい。」」」


という訳で探険という名の(今晩だけの)部屋決め開始です。


‥‥‥‥さすが貴族の屋敷。無駄に広い‥‥。


主寝室、寝室(多分)、客室‥‥‥主亡き今、中は家具等は放置されている状態だ。

なので一晩しのぐには使えそうだ。‥‥‥掃除すれば。


とりあえず客室を借りることにして応接室に戻ってくると、グロス団長とラウルさんや騎士達も戻ってきたと知らせがきたので、全員で玄関に向かうと。


「あ。姫様、殿下。遅くなりました。」

「団長。陛下に言ってくださいましたか?」

「ええ。姫様の意志はお伝えして参りました。国王陛下も姫様の思う通りにやってみろと仰っておりました。」

「そうでしたか。なら犯人さん達は大丈夫ですね。では、私達はまず使うところだけでもお掃除しますか?」

『え?』

「え?掃除しないと寝れませんよ?」

「いえ、姫様。そこではありません。掃除は我々でしますから、姫様と殿下は休憩なさってください。」

「え~!私、王女に戻る前は庶民暮らしだったので、掃除の手伝いとか普通にしてましたよ?できますよ?」

『‥‥‥。』

「ルリ。昔はそうでも今は王女なんだ。騎士達の心の平穏の為にも、手伝いはするべきじゃない。」

「‥‥‥イリス。私が手伝ったらやり辛い?」

「‥‥‥はい。正直、気になってしょうがないです。」

「むぅ~‥‥‥‥分かった‥‥待ってる。」

『(ホッ)』


そして一先ず応接室に逆戻りし、団長達が持ってきてくれた紅茶を飲みながら、殿下と二人掃除が終わるのを待っていた。(一応近くに数名の護衛騎士達あり。)


掃除が一通り終わる前に夜になった為、代わる代わる夕食を取り、掃除も終わったあと。

2国の団長・副団長、ルクス殿下と共に応接室に集合し、これからどうするかを話すことになった。


「なあ、ルリ。その前に聞きたいんだが、いいか?」

「はい。なんでしょう?」

「犯人達がルリに頼みとして話したのは、正確にはなんて言われてたんだ?」

「昼間に魔物が近くの森から出てきて、怪我人がいる。魔物がそれなりにいたけど、全部退けたから怪我人を治してほしいと。」

「‥‥‥‥それだけ?」

「はい。端的に申し上げるとこれだけです。その時の魔素溜まりの話は私の予想でした。後にオリジンから魔素溜まりがあると断言されましたが。」

「なるほどな。ちなみにオリジンというのは原初の精霊だったよな?」

「はい。そうです。」

『‥‥‥。』

「‥‥‥うん。ルリがすごいのは分かった。質問はとりあえず以上だ。ありがとな。」

「?‥‥いえ。」

「で、これからだが‥‥」


そして今晩は団長達を含めた騎士達が交代で護衛、監視が決まり、何かあっても基本騎士達で対応する。魔物が大挙してきたとかが無い限り、私と殿下はきっちり休めと。特に私。殿下を逃がしたり、怪我人の治療したりと精霊術を使ってるんだから絶対にきっちり休めと念を押された。全員に。


アスカにも言われたし‥‥‥分かってるよぅ‥‥。



翌朝。

私が起こされることもなく、ぐっすり寝れたってことは何も起きなかったのかな?と寝起きでボーッとしながら考えていると、どこかに行っていたらしいイリスが戻ってきた。


「あ。姫様。おはようございます。」

「うん。おはよう。イリス。私が寝てる間、何事もなかったの?」

「いえ。何体か魔物が森から出てきたそうです。」

「え!?だ、大丈夫だったの?怪我人は?」

「今度は騎士達がいましたから大丈夫ですよ。怪我もかすり傷程度だそうです。」

「そっか‥‥良かった‥‥。」

「皆様、起きて来られてますよ。姫様も参りましょうか。」

「うん。」


私は何故か異空間収納に入っていた訓練用の服に着替えた。(本当にいつ入れたっけ‥‥?)

昨日、客室に入った時に着替えがないことを思い出し、「入ってたりしないかな~?」と探ったらあったのだ。

剣入れる時に一緒に入れたとか‥‥?分からん‥‥。


「姫様?」


着替えながら考え込んでた様で、既に着替え終わってるのに動かない私を不思議そうにイリスが見ていた。


「なんでもない。行こ。」


そして私達が応接室に行き、全員が集まって朝食をしっかり取ったところで。


「ルリ。確認だが、大丈夫だな?」

「はい。ちゃんとしっかり寝ました。大丈夫です!」

「よし、なら行くか。」

『はい。』


そして私達は魔素溜まりを消しに、森へと向かった。

気付かれた方、ゼロではないかもしれないので一応。

ルクスが自分のことを「私」と言ったり「俺」と言ったりしてますが、一応作者の中で線引きしているのです。

私→国民がいる時

俺→ルリ達王族やルクスの家族(公家)、騎士達しかいない時

他の人でも大体この感じですが、明確に使い分けてるのはルクスだけです。(笑)

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