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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第四章 精霊術と破魔の力
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69話 色々あった初日

さて、謁見の間での初対面。私的には色々あった。


リヒトもルクス殿下も私に一目惚れって‥‥


「‥‥‥私、そんな可愛いかな‥‥?」

『え?』


今私達がいるのは客室に案内してもらってる途中、つまり廊下。なのに、私がボソッと言ったことに全員が反応した。


「え?あれ、何か聞こえました?」

「ああ。」

「ルリ。あなたまだ分かってなかったの?」

「え?母様?」

「そうよ。リヒトもルリには一目惚れって言ってたじゃない。」

「え?リヒトさんもですか?」

「そうよ。ルクス。しかもまだ二人共小さい頃よ。つまり昔からルリは可愛いの。自覚して、いい加減。」

「姉様‥‥‥自覚するのも恥ずかしいのですが。」

「ふふっ。でも実際、可愛いわよ?ルクスが動揺したところ、久しぶりに見たもの。」

「母上!」

「え?でもルクス殿下、モテるんじゃないですか?」

『え?』

「え?だって皆さんも勿論ですが、ルクス殿下格好いいじゃないですか。あ。しかもよく見たら左右で目の色が違うんですね。」

と、隣を歩いていたルクス殿下は勿論私より背が高いので、顔を下から覗き込んで言うと。


「え!?か、格好いい‥‥‥ですか?」

「はい。私はそう思いますよ?」

「あら、良かったじゃない。ルクス。」

「‥‥‥。」

「照れましたね。」

「ふふっ。照れたわね。」

「あ。ルクス殿下の目の色、陛下と公妃様のを両方受け継いでるんですね。フローライトは代々緑色ですか?」

「ああ。そうだよ。ルリは陛下の色なんだな。」

「はい。そしてリヒトとお揃いです。」

「ふふっ。確かにそうね。」


ちなみに。

公王陛下→緑の髪と目

公妃様→クリーム色の髪とオレンジの目

第一公子殿下→緑の髪と目

第二公子殿下→緑の髪 緑とオレンジのオッドアイ


「ん?ルリ、リヒトさんは呼び捨てなのか?」

「はい。本人がものすごく希望してきましたし、婚約者ですからおかしくないですよね?」

「まあ‥‥な。」

「ルクス。歳はリヒトとルリの間なのに呼び捨てにしてもらえないからいじけたか?」

「うっ。兄上、そういうことは言わなくていいんです。」

「ははは!弄り甲斐あるだろ?ルリ。」

「みたいですね。」


話ながら廊下を歩いていると。


「あ!イリス、団長!」

「「!!」」


あれ?誰かと話してる?


「皆様。お話はお済みに?」

「うん。そちらの方々は?」

「フローライトの騎士団長と副団長ですよ。」

「これはセピオライト王家の皆様。お久しぶりにございます。」

「ああ。久しぶりだな。団長。」

「もしや、そちらの方が第二王女殿下でいらっしゃいますか?」

「はい。セピオライトの第二王女でルリ・セピオライトと申します。」

「ご丁寧にありがとうございます。私はフローライト公国にて近衛騎士団長を仰せつかっております、グロス・ヴァーグと申します。」

「私は副団長を仰せつかっております、ラウレル・ノビリスと申します。よろしければ、ラウルとお呼びください。」

「こちらこそ、ご丁寧にありがとうございました。ところで、イリス。なに話してたの?」

「勿論警備のことですよ。万が一がない様に。」

「大丈夫だよ。魔物の集団が来ても大丈夫だったでしょ?」

「あれはルリ姫様が殆んど消してくださったから無事に済んだだけです。」

『え!?』

「え?ルリ、魔物消したって‥‥魔物の集団に襲われたの?」

「え?はい。セピオライトを出発して3日目だったので、まだセピオライト領内ですけどね。」

「消したってどうやって?」

「え?勿論、破魔の力でですよ?」

『‥‥‥。』

「うん。わかるぞ。フローライトの方々。何から聞けばいいのか、そもそも聞いていいのか迷ってるだろ?」

『はい‥‥。』

「明日以降にルリに聞いてくれ。」

『はい。』


さすがに廊下で話すことでもなかったな。というのもあり、私達はそれぞれの客室に案内された。


そして夕食の席で食堂に集まった時。

私は例の如く城下街を歩きたいと申し出ると、やっぱりフローライトの人達に驚かれた。

驚かれたけど、いいよと許可をもらえたので早速明日行こうかなと考えていると。


「もしかして、明日早速行くつもりか?」

「え?な、何故分かったんですか?」

「ふふっ。意外とルリも分かりやすいわね。」

「‥‥‥そうですか?」

「「「「うん。」」」」


フローライトの全員に頷かれた!


「それで、ルリ。護衛は?」

「セピオライトではいつもイリスか、もう一人の副団長であるリアンに付き合ってもらってるので、今回もイリスについてきてもらおうかと思ってます。」

「ふ~ん。」

「ルクス~。俺が案内するとか言わないのか?」

「兄上!?‥‥‥ルリが気まずいでしょう。」

「え?私よりルクス殿下の方が気まずいって顔してますよ?」

『ぶっ!』

「‥‥‥‥よく吹き出す家族ですね‥‥。」

「だ、だって‥‥!」


なるほど。こうして弄られるからちょっとひねくれたのか。


「ふふっ。」

「ルリ?」

「仲いいな~って思っただけですよ。」

「ははは!違いないな。」


こうして和やかにフローライト到着初日が終わった。

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