67話 公王一家との対面
セピオライトから一週間かけて公都に到着した私達は、そのまままっすぐ城へと向かった。
そして案内されるままに謁見の間へと通された。
玉座に座ってるのは勿論公王だろう。隣は公妃様だと思う。他には男性が二人。多分公子。
‥‥‥二人?あ、そういえば家族構成聞いてなかった。
姉様の婚約者ってどっちだろ?
とか考えながら玉座の前まで歩いていくと。
「遥々よく来てくれました。歓迎します。」
「久しぶりだな。公王。」
といきなり国家元首同士での会話から始まった。
「して、その子がルリですか?」
と私に公王陛下が視線を向けた。
「ああ。‥‥ルリ。」
「はい。父様。‥‥お初にお目に掛けます、公王陛下。私はセピオライト王国第二王女のルリ・セピオライトと申します。」
とカーテシーをして自己紹介すると。
「丁寧にありがとう。では我々も。‥‥私はフローライト公国公王のラクト・フローライトだ。」
「公妃のルナリア・フローライトですわ。」
「第一公子のスヴェート・フローライトです。」
「‥‥‥第二公子のルクス・フローライトです。」
ん?最後だけ嫌そうだった様な‥‥?
まあ、とりあえず。
「ご丁寧にありがとうございます。そして公妃様。遅くなりましたが、今の私があるのは公妃様のご尽力のお陰だと伺っております。ありがとうございました。」
と、改めてお礼を言いながら頭を下げると。
「ふふっ。ルリ姫。頭を上げてください。」
言われた通り頭を上げると、公妃様はにっこり笑顔だった。
「さすが、巫女になれる程の方ですね。とてもいい子だわ。精霊に愛される訳ね。」
「そうだな。‥‥‥ルリ姫。成人祝いに参加せず、すまなかった。」
「い、いえ!とんでもありません。お気になさらないでください。‥‥ところでルクス殿下。」
「‥‥‥はい?」
「私はルクス殿下の気に障る様なこと、してしまいましたか?」
『え?』
「何故そう思ったのです?」
「今もそうですが自己紹介の時、嫌々してくださった様に見受けられましたので。」
「確かにそうだな。ルクス、どうした?」
「‥‥‥どうもしませんよ。」
嘘つくの下手だな~この人。
なんかあるなら言えばいいのに。
「えっと‥‥‥私、本当に何か気に障る様なことしてしまったなら仰って頂ければと‥‥」
「なら聞こう。」
「は、はい。」
「リヒトさんの婚約者になったのは本当か?」
え?なんでここでリヒトが出てくるの?
私がきょとんとしていると、
「本当かと聞いている。」
「はい‥‥本当です。」
「チッ。リヒトさんもなんでこんなちっこいのなんか‥‥。」
うん。確かに私はあなたより背は低いよ?
男女の差があるんだから当然でしょ?
と心の中で文句を言っていると、公王陛下の目が鋭くルクス殿下を捉えた。
「ルクス?」
「!!‥‥‥。」
居心地悪くなるならこの場は流して後で私に直接聞くとかすればいいのに。
「すまない。いつもはこうじゃないんだが‥‥。」
「いえ。どうやら八つ当たりみたいなので気にしないことに致します。」
「ああ。そうしてくれ。」
「あ。ルリ、ちなみにユリの婚約者はスヴェート殿下だからな。」
「あ。良かったです。義理の兄になる方がルクス殿下ではなくて。」
「なんだと!?」
なんか言ったけど無視しよう。
「ちなみにいくつ上なんですか?」
「スヴェート殿下がルリの4個上で、ルクス殿下が1個上だ。」
うわ~1個上なのにこれ?
「父様。一応確認なのですが、スヴェート殿下は姉様と結婚してセピオライトの次期国王に。ルクス殿下がフローライトの次期公王になるんですよね?」
「ああ。その予定だ。」
「なるほど。‥‥‥恐れながら公王陛下。失礼を承知で申し上げてもよろしいでしょうか?」
「ん?なんだ?」
「次期公王がルクス殿下でフローライトは大丈夫なのですか?」
『ぷっ。』「な!?」
「え?」
あ、あれ?今、私とルクス殿下以外全員吹き出した様な?
「る、ルクス‥‥言われてるぞ‥‥。」
「ふっ‥‥じ、自業自得‥‥だがな。」
「ふっ‥‥そ、そうね。」
「‥‥‥父様。私、なんか面白いこと言いました?」
「いや。ルリは間違ってないぞ。だが、確かに前に会った時とはルクスの態度が違うな。」
「そうなのですか?」
「ああ。」
「確かに今日だけ様子が変ね‥‥‥‥は!もしかして‥‥。」
「ふふっ。多分同じことを思ったわ。ルナリア様。」
「ナノカ様も!?ではやっぱりルクスは‥‥‥。」
「?‥‥母様、公妃様。どうされたんですか?」
「ふふっ。ルリ姫。多分間違ってないと思うけど、ルクスがあなたに対してだけあたりが強いのはね、あなたにひと‥‥」
「母上!!!‥‥‥何を口走ろうとしてらっしゃるんですか?」
「え?だからルリ姫にひと‥‥」
「言わなくていいんです!!!」
「???」
公妃様、さっきから何を言おうとしてるんだろ?
「母様。公妃様は何を言おうとしてらっしゃるんでしょうか?」
「ふふっ。やっぱり私達、同じ意見だったわ。だから公妃様が言おうとしてたことも分かるけど、これは私から言うべきことではないから言えないの。ごめんね。」
「い、いえ!母様に謝って頂くことではないです!」
「ふふっ。ルクス~。素直に謝った方がいいわよ~。ルリ姫、このままだとまともに話してくれないわよ?」
と仰った公妃様の言葉に反応したのは‥‥




