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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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63話 明かされた謎

そして国王の執務室に向かう為、ルリはオリジンと共に祈りの間を出て、移動しながらルリとオリジンは話続けていて。


「オリジン。祈りの間がやっぱり最上階?」


《ああ。》


「私、豊穣の祈りをする度にこの階段上がって来ないといけないの?」


《そうなるな。もしくは山登りだな。》


「だね‥‥‥。あ、そもそも豊穣の祈りをする意味は?」


《そりゃ農作物が不作の年もあるからなるべく避けられる様にと、気候の安定だな。この大陸、魔素と精霊が両方揃ってるからルリ達には暮らしやすいが、その分色々と不安定でな。精霊達の力で安定させてるんだ。》


「へ~確かに豊穣だね。って、オリジンは歩かなくていいから楽でいいね。」


《そうか?》


「うん。」


オリジンは移動中、ずっと浮いてる。大聖堂や祈りの間でも話してる間は地に足をつけてるけど。


「あ。そういえばオリジン、魔素溜まりってどうやって探すの?」


《ん?ああ。それも教えないとだったな。》


「まだ色々知らないといけないことがありそうだね。」


《だな。》


と私達が話しながら階段を降りて、王族の私室がある階にくると。


「ルリ姫様!!」

「リアン?どうしたの?」

「どうしたではありません!陛下がお呼びです。」

「父様が?まあ行くつもりだったから行くけど、リアンは何をそんなに焦ってるの?」

「先程の光をご覧になっていないのですか!?」

「え?光なら見たよ?っていうかやったの私だし。」

「え?」

「とりあえず父様の所に行くけど、気になるならリアンも一緒にくる?」

「はい!是非ともお供させてください。」

「じゃあ、行こっか。」


そして執務室へと向かい、ノックすると中から扉を開けられ、驚きつつ中に入ると。


「ルリ。先程の光、見たか?」

「はい。というか、やったのは私ですよ。」

「「「え!?」」」

「え?豊穣の祈りをしてきたんですが、ご存知なかったですか?」

「え?豊穣の祈り?」

「巫女の役目だそうなんですが。」

「‥‥‥‥‥‥あ。何かで読んだ気がする様な‥‥?」

「そうね‥‥‥?」

「父様、母様。ルリが巫女の役目って言ったんですから、巫女に関する記述じゃないですか?」

「「あ。」」

「長い間豊穣の祈りは行われてなかったそうなので、ご存知ないのも仕方ないかもしれませんね。」

「そうなのか?」

「はい。オリジンが忘れるぐらい昔だそうです。」

「そうなのか!?‥‥‥なるほど。なら、先程の光は豊穣の祈りとやらをした時の光だと?」

「はい。精霊達の力を大陸全土に行き渡らせるものだそうです。」

「「「大陸全土!?」」」

「あ。精霊達の力を借りてやってるので、私はなんともないですからね?」

「あ、ああ。ならいいが‥‥。」

「あの、私も質問があるのですがよろしいでしょうか?」

「ん?なんだ?」

「私が産まれてすぐに使った魔法ってなんだったんですか?」

「ああ。それはな、回復魔法だよ。」

「え?回復魔法?誰にですか?」

「私よ。ルリ。」

「え?姉様?」

「ああ。ユリは当時体が弱くてな、1日のほとんどの時間をベッドの上で過ごしていたんだ。」

「ユリが心配だった私は、産まれてから会えてなかったルリを見せてあげようと思って、ユリの枕元にルリを置いてあげたの。」

「私が側にきたルリのちっちゃな手に触ると、ルリの手が光ってね。その瞬間、今まで重くて辛かった体が一気に楽になったの。当時まだ3歳だったけど、この時のことは鮮明に覚えてるわ。」

「そうなんですか!?」


《やっぱり光の精霊だな。》

「え?そうなの?‥‥‥ってことは精霊術!?」

《ああ。洗礼を受ける前でも稀に精霊に愛された者が精霊術を使うことがある。ルリの場合もそうだろうな。》

「魔術じゃないと言い切れる理由は?」

《城に魔素がある訳ないだろ?》

「あ。そっか。」


「ルリ?」

「あ、オリジンがいます。」

「あ。そうなんだ。で、なんて?」

「私が姉様に使ったのは魔法じゃなくて精霊術だそうです。そして、私が赤ちゃんの時に見ていた精霊は光の精霊じゃないかと。」

「「そうなの!?」」「そうなのか!?」

「はい。オリジン曰く、そうらしいです。」

《呼び出して聞いてみたらどうだ?》

「‥‥‥簡単に言うね。」

《できるだろ?》

「‥‥‥。」


なんなんだ。この出来て当たり前みたいな言い方は。


ーふふっ。昔からオリジンはそんな感じよ?ー


「!!」

「ルリ?」

「今、声が‥‥。」

《呼んでやれ。》

「あっさり言うな~もう。やるけど。」


ーあら。呼んでくれるの?ー


「うん。ー光を司りし精霊アスカ。巫女ルリの名の元にその姿を現せー」

『え!?』


すると、私の前に金髪を靡かせた綺麗な女性が現れた。


《こうして話すのは初めてね。ルリ。》


「うん。話す為に呼んだんだけど良かった?」


《ええ。勿論。話せて嬉しいわ、ルリ。》


「えっと、私達の話を聞いてたの?」


《ええ。ルリの中には私達精霊の力の一部があるからそこから聞こえるし、それはルリに召喚される時の要でもあるわ。》


「へ~!じゃあ、私が召喚する時とかに詠唱を教えてくれてるのってそれ?」


《そうよ。》


「へ~!」


《ルリ、私に質問があったんじゃないの?》


「あ。えっと、私が赤ちゃんの時も側にいてくれた?」


《ええ。ルリの側にいて、ルリのお姉ちゃんを治す手助けもしたわ。》


「本当にそうなんだ。ありがとう、アスカ。‥‥って呼び捨てにしちゃったけど、良かった?」


《ふふっ。今更ね。勿論構わないわ。敬語も今更つけないでよ?》


「うん。」


《あと洗礼後、王太子の傷を治した時も私が手助けしたわ。ルリの為に行動してくれたからね。私なりのお礼よ。》


「そっか。改めて色々ありがとう。アスカ。」


《ふふっ。私はルリが大好きだもの。いいのよ。あ、私の力をちゃんと使える様になったら重傷者も治せる様になるわよ?》


「え?そうなの?どうやってやるの?」


《ふふっ。都度、私を呼んでくれたらその内使いこなせる様になるわ。》


「つまり、実践あるのみと。」


《そういうことよ。》


「そっかぁ~。」

「る、ルリ?」

「はい?なんでしょう?姉様。」

「光の精霊もいるの?」

「はい。いますよ。」


《ふふっ。私達大精霊はルリに触れても他の人には見えないし、話せないわよ?名前があるのが大精霊ね。》


「え?じゃあ、ラウムも姉様達には見えてなかったと?」

「え、ええ。見えてないわ。だからいきなり空間に裂け目ができて、何の疑いもなく通っていったルリを呆然と見てたわ。」

「え?リアン、よく普通についてきてくれたね?」

「姫様を疑う余地はありませんから。」

「その信頼はどこからくるのよ?」

「私は近衛の副隊長を仰せつかっている身。お仕えしている姫様を疑う訳がありません。例えそれで命を失おうと本望にございます。」

「‥‥‥‥リアンはすごいね。」


《本当にね。さて、ルリ。私への用事は終わりかしら?》


「あ。う、うん。ありがとう。」


《ふふっ。どういたしまして。またね、ルリ。》


そう言ってアスカは消えていった。

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