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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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62話 豊穣の祈り2

窓の外に見える山頂からの光の輝き。

それを唖然としながら見ていた私。


「‥‥‥‥‥オリジン。成功‥‥?」


《おう。できたな。》


「また途中から説明やめたね。結局詠唱教えてくれなかったし。」


《できたんだからいいじゃないか。》


「はぁ‥‥‥で、この光止まらないの?」


こうして話してる間も光輝いたままだった。


《いや。久しぶりに豊穣の祈りをやったから、精霊達の力を行き渡らせるのに時間が掛かってるだけだ。終わったら元通りになる。》


「精霊達は大丈夫なの?」


《ああ。これぐらいで駄目になるほど柔じゃない。》


「そっか。それならいいけど。」


*****


一方その頃ルリ達がいる城内では。

リアンが執務室にいた国王の所に押し掛けていた。


「陛下!!」

「なんだ?リアン、騒々しい。」

「はっ!と、突然の入室失礼しました!」

「いいから、なんだ?」

「そ、外をご覧ください!」

「外?」


なんだ?と思いつつ窓から外を見ると、そこには大地が光輝く光景が広がっていた。


「な、なんだ!?これは!?」


バン!


「あなた!」「父様!」

「ナノカ、ユリ。」

「あ、あなた。これは一体何が起こってるの!?」

「お、俺にも何がなんだか‥‥‥‥はっ!ルリか!?リアン、ルリのところに!」

「は!失礼いたします。」


そしてリアンが去った後。


「一体何が‥‥‥。」


*****


一方緊急停車し、辺りを警戒しながらも馬車内に待機しているラズライト国王一家。


「な、なんだ!?この光‥‥。」

「もしかして大陸中に広がってるのかしら‥‥?」

「かもしれません。でもこの光‥‥‥」

「リヒト?」

「この光、嫌な感じはなくて‥‥‥むしろ暖かい感じがしたので‥‥‥‥ルリかな、と。」

「‥‥‥‥そうかもな。」

「ええ‥‥‥。」


*****


そしてもう1つの国。フローライト公国。

ここでも公王の執務室に一家が揃っていた。


「父上。これは‥‥?」

「分からん‥‥‥。」

「ルリ姫かしら?成人のパーティーを開催したなら洗礼を受けてるでしょうし。既に巫女になっていてもおかしくないわ。」

「そうだな‥‥‥。」

「ルリ姫ってユリの妹でしたよね?母上。」

「ええ。私も赤ちゃんの時にしか見てないけど、可愛い子だったわよ。」

「ユリ姉さんの妹なら、兄さんは近い内に会えるんじゃないですか?」

「そうだな。しかし、この光はいつまで続くのだろう?」

「「「さあ‥‥?」」」


*****


そしてルリ達。


しばらくすると光が徐々に消えていき、最後に山頂の方で一瞬キラッと輝いたあと、完全に光は消えた。


「‥‥‥‥終わり?」


《ああ。その様だ。よくやったな、ルリ。》


「結局、私がやる意味ってなんだったの?」


《ん?ルリは精霊達と大地の橋渡し役だよ。ルリが精霊達の力を大地に届けないと精霊達だけではできないんだ。》


「橋渡しした感覚無いんだけど‥‥。」


《だろうな。精霊の力を大地に繋いだ一瞬だけだからな。》


「へ~。で、オリジンが私にやってほしかったことはこれで終わり?」


《ああ。説明も終わったしな。》


「なら、質問していい?」


《ああ。なんだ?》


「私が洗礼前から使えた破魔の力が封印から漏れでた一部なのは分かったけどさ、治癒は?」


《ああ。多分魔術だな。魔族の地だったんだろ?》


「うん。じゃあ、最初の日本で使った時もかな。魔素の塊があったし。」


《魔素の塊があったのか?》


「うん。20年前?ぐらいに魔素の塊がこの大陸にあったんでしょ?あれ、壊れずに何故か日本に移動してたんだよ。」


《そうなのか!?》


「うん。‥‥あ、じゃあ洗礼後は?封印が解けたあと、リヒトの怪我を治したけど。」


《それは精霊術だな。光の精霊が力を貸したんだろ。》


「魔術と同じ感覚でやったんだけど‥‥‥。」


《だろうな。光の精霊は特にルリを気に入ってるみたいだからな。封印を掛ける時には側にいたぞ?》


「え!?‥‥‥じゃあ、私が赤ちゃんの時に見てた精霊って光の精霊?」


《かもな。さすがに精霊術を使うのは無理だっただろうけどな。》


「え?じゃあ、私が魔法使ったって何やったんだろ?」


《え?》


「父様が産まれてすぐの赤ちゃんである私が、魔法を放ったって言ってたんだよ。」


《なんだと!?》


「あれ?オリジン、知らなかったの?」


《ああ。》


「う~ん。なら、父様に聞いてみるか。」


《今から行くか?》


「うん。まだ執務室にいるだろうし。一緒にくる?」


《ああ。》


そして城内が一時大騒ぎになっていたとは知らないルリ達は国王が待っている筈の執務室へと向かった。

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