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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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53話 城下での出会い

『あ!』

という複数の声。その声の主である子供達は。


『イリスおねえちゃんだ~!』


と言ってイリスに群がった。


「ふふっ。こんにちは。みんな。」

『こんにちは!』


おお~!イリス人気者~。


と思って見守っていると。

イリスの反対側から私の服の袖をくいくいとされたので見てみると、女の子がいた。


「おねえちゃんだれ?」

「ん?私はルリっていうの。」

「ルリおねえちゃん?」

「うん。」


と私達が話してるのに気付いた他の子供達はイリスから私の方に向き直ってきた。


「イリスおねえちゃんのしってるひと?」

「うん。私はルリっていうの。この広場には初めてくるからイリスに連れてきてもらったの。」

「そうなんだ~!」

「みんなのお名前も聞いていい?」

「うん。おれ、ライアン。」

「ぼく、ジョエル。」

「おれはレリオっていいます。」

「わたしはラヴィーナっていうの。」


そして最後に私の服の袖をくいくいってした子。


「わたしはニコラです。」

「そっか、みんな教えてくれてありがとう。」

「ルリおねえちゃんはおさんぽ?」

「うん。そうだよ。みんなは?」

「おかあさんのかいものがおわるのまってる。」

「お母さん達は?」

「あそこ~。」


と指差してくれた方を見ると、店の中でお買い物ではなくお母さん同士で話ながらお茶していた。


中から見える位置だからって‥‥‥誘拐とかされたらどうするんだろ‥‥‥?


と思っていると私の考えを読んだのか、イリスが。


「大丈夫ですよ。その為に我々騎士がいるのです。私も見回りに参加することがありますしね。」

「あ。だからみんなの人気者なんだね。イリス。」

「!!!」

「そうだよ~!イリスおねえちゃんよくあそんでくれるの。」

「へ~!」


と話していると、いつの間にか子供達の母親達が近付いてきていた。


「イリス様。申し訳ありません。またうちの子がご迷惑を‥‥」

「いいえ。構いませんよ。」

「あら?今日はお一人ではな‥‥‥」

「?」


あれ?お母さん達、私を見て固まっちゃった。


「も、もしやそのお髪と目の色‥‥‥ルリ姫様でいらっしゃいますか‥‥?」

「はい。そうです。」


と答えると、ピシッと音がしそうな程また固まってしまった‥‥。


「おかあさん?」

「は!ルリ姫様。うちの子がご迷惑をお掛けしてませんでしょうか?」

「はい。自己紹介してくれただけですよ。」

『あ‥‥‥。』

「?‥‥‥ああ!‥‥ふふっ。私、怒りませんよ?」

「!!‥‥良かった‥‥‥ありがとうございます。」

「ねぇねぇ。ルリおねえちゃん。」

「ん?なに?」

『!!!』

お母さん達が驚いている‥‥。


「おねえちゃんのてにのってるこ、だれ?」

「この子達は精霊さんだよ。」

『え!?』

再び驚くお母さん達。


「へ~!はじめてみた~。はなせるの?」

《話せるよ。》

「わっ!きこえた~!」


と、これを皮切りに少しの間子供達が精霊達と戯れていた。


その間、母親達はイリスに近付いて。


「あの、イリス様。だ、大丈夫でしょうか?」

「ふふっ。大丈夫ですよ。ルリ姫様はお優しい方ですから。」

「それは私達のことを咎めないで頂けたので分かりましたが‥‥‥。」

「子供達が姫様をおねえちゃんと呼んでいる件ですか?」

「は、はい。」

「姫様がお許しの様なので私から何か申し上げるつもりはありませんよ。」

「え?姫様がお許しに?」

「ええ。」

「そうですか‥‥。」


そしてしばらく私と精霊と子供達で話していると。


「姫様。」

「ん?なに?」

「そろそろ戻りませんと‥‥」

「あ。そっか。」

「おねえちゃんたちかえっちゃうの?」

「うん。また来るからその時お話しよ?」

「「「「「うん!」」」」」

「ひ、姫様。」

「はい、なんでしょうか?」

「姫様の寛大なお心に感謝申し上げます。」

「私は子供達とお話しただけですよ。それよりお母様方。」

『は、はい!』

「ふふっ。またお子さん達とお話してもいいでしょうか?」

『え?』

「むしろ、よろしいのですか?」

「はい。勿論。」

「姫様が良ければよろしくお願い致します。」

「はい。では今日のところは失礼しますね。」

『はい!』


そして私達は城へと戻った。


その時の様子を見ていた二人の人物に気付かずに。

ちなみに最後の一文は伏線ではありません。

すぐに出てきてくれます。

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