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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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48話 ルリの実力

オリジンの話は続く。


《で、最後にこの大陸の豊穣だ。》


「豊穣?どうやって?」


《勿論精霊の力を借りてだ。簡単に役目だけ話したが、説明は後な。で、何故洗礼の後ルリの封印が解けたかだが。》


「え?う、うん。」


《簡単だ。俺が解いた。》


「は?」


《だから、俺が封印を解いた。ルリに使った封印式は原初の精霊である俺と、巫女か巫女に近い能力を持った者が揃わないと発動しない。そして当時巫女がいない上にフローライトの公妃だけが辛うじて俺の姿を確認できる存在でな。協力してルリに封印を施した。》


「姿を確認できる?オリジンの声は聞こえてないの?」


《ああ。話し掛けてみたが、返事がなかったし見えてない時もあったからな。その時々の調子によるぐらいだったんだろうな。》


「じゃあどうやって協力したの?」


《俺が封印式を組んで、公妃に力を流させた。声は聞こえなくても手振りで理解して力込めてくれたぞ。ちなみに巫女とやる時もこのやり方だからな。》


「じゃあちゃんと本来のやり方なんだね。で、封印式を組んだのがオリジンだから解くのも簡単だったってこと?」


《そういうことだ。》


「じゃあなんで解いたの?先に言ってくれないし。」


《巫女になるには精霊達が見えて話せるだけじゃなく、契約して力を借りることが出来る様にならないといけない。他の者は最大3精霊ぐらいだが、巫女は全ての精霊と契約できる。しかも大精霊とな。》


「え?大精霊?」


《ああ。ルリは俺以外の精霊と話したことあるか?》


「うん。水と風は会ったよ。」


《そいつらはルリに触れたら他の者にも見えて、話せたか?》


「うん。」


《なら、そいつらは小精霊だ。大精霊は巫女以外に見て話すことはできないからな。話を戻すが、大精霊と契約するにはルリが祈りを捧げて大精霊達がルリに力を注ぐことが必要だ。これは他の者でも同じだが、洗礼とは精霊と契約する儀式のことでもある。で、その時ルリの封印があると精霊達が力を注げない。だから封印を解いた。》


「えっと‥‥洗礼が精霊と契約する儀式ってことは私も含めて使う術は魔法じゃなくて精霊術ってことじゃ‥‥?」


《ん?まあ、それも後で説明してやる。とりあえず封印を解いた理由は理解したか?》


「うん。大丈夫だと思う。あ、じゃあ洗礼の後に髪の色が変わる理由は?」


《ああ。それは、王族は髪の色だけ正常に出ないまま産まれる様になってな。精霊が洗礼で力を注ぐ時、それを正常に戻すのを俺がやってる。》


「様になったってことは昔はそうじゃなかったの?」


《ああ。昔は産まれた時から両親のどちらかの髪色を必ず受け継いでいた。だが、精霊と契約する内に少しずつ何かしらの影響を精霊達から受けたんだろうな。巫女は大抵王族から出るから余計にだろう。》


「洗礼で精霊との契約もしていて、その洗礼を受けるのは15歳の成人の時。結婚して子供ができるならその後。だから精霊の影響も受け継いだ?」


《そんなところだ。》


「ならなんでその事を誰も知らないの?私の前の巫女は話さなかったの?」


《それは知らん。精霊の影響って言っても髪色だけだ。他は体に全く影響がなかったから言う必要もないだろ。俺がしれっと元々なる筈だった髪色に戻してやってるし。》


「まあ、確かにそうだね。あ、じゃあ洗礼後に私の体の中を何かが蠢いてる感覚がしたのは精霊達の力?」


《ああ。そうだ。試しに四大でも呼んでみるか?》


「呼べるの!?私。」


《ああ。意識を体の中で蠢いていた力に集中してみたら言葉が浮かんでくる筈だ。》


「う、うん。」


《言葉が浮かんだら唱えてみろ。》


「‥‥‥‥‥‥あ。やってみる。」


《ああ。》


「ー巫女ルリの名の元に集い、その姿を現せ。サラマンダー・ウンディーネ・シルフ・ノームー」


すると、四人(?)の男女が現れた。


《あら、早速私達全員呼び出せるなんて有望ね。》


多分ウンディーネさん。髪も服も全部が青系の色の美女さん。


《だな。お。オリジン、久しぶりだな。》


多分サラマンダーさん。こちらは髪も服も赤とかの暖色系の男性。


《先に自己紹介するべきではないでしょうか?》


多分シルフさん。髪も服も緑系の色の美女さん。


《‥‥‥。》


茶髪に茶色い服の大人しそうな男性。

多分ノームさんだが、私をすごい見てる。観察されてる?


四人(?)共、いかにもな見た目だけど一応。

「えっと‥‥四大精霊さんですか?」


《ええ。見た目で分かるだろうけど、私がウンディーネよ。》


《俺がサラマンダーだ。》


《私がシルフです。》


《‥‥‥ノーム。》


あ。全員合ってた。

そしてノームさんやっと声聞けた‥‥。


「私はルリと申します。セピオライトの第二王女です。」


《そう。ルリっていうのね。私達のことは呼び捨てでいいからね。》


《敬語もいらん。》


「お二人も‥‥?」

と、まずシルフさんの方を見て聞いてみると、


《はい。私もそれで構いません。私はずっとこの話し方なので気にしないでくださいね。》


そしてノームさんに目線を移すとコクンと頷いた。


いいってことだよね?


「分かった。で、オリジン。呼べちゃったけど、どうしたらいいの?」


《ん?顔合わせで呼んだだけだからな。どうもしない。》


《だろうな。ルリ、俺達は勝手に帰るから気にすんな。》


「う、うん。」


《これで私達の呼び方分かったでしょ?私達の力が必要になったら呼んで。》


《お話できて良かったです。》


《‥‥‥‥また。》


「うん。ありがとう。」


《じゃあな!》


と言って全員サッと消えた。


《やるな。ルリ。本当に呼ぶとは思わなかったぞ。》


「え?」


《こんなすぐに四大全員を呼び出したのはルリが初めてだ。歴代の巫女はなかなか全員を一度には呼べなかったぞ。》


「そうなの!?」


《ああ。巫女としては歴代随一の実力だ。》


私、すごいことしちゃったみたいです‥‥‥。


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