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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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45話 新たな疑問

そして父様の執務室。

そこにはセピオライト・ラズライトの両国の王族が揃っていた。


そう考えるとすごいところにいるんだな‥‥私。


「ルリ、リヒト。座ってくれ。」

「「はい。」」

そして私達が父様、母様と向かい合わせにソファーに座ると。


「さて、ルリ。今までルリにフローライトの面々を会わせなかった理由だがな。二つあるんだ。」

「え?二つですか?」

「ああ。一つはルリの封印をやってくれたのが、現フローライト公妃だからだ。」

「え!?‥‥ではまさか私に近付いて意図せず封印が解けない様にですか?」

「ああ。あともう一つの理由。これが一番話辛かったことなんだが‥‥‥多分ルリから聞いた日本にある魔岩。あれはこの世界から来た。」

「でしょうね。向こうには魔素もなければ精霊もいませんし。」

「ああ。でな、この世界から日本に送ったのもフローライトの現公妃だと思うんだ。」

「‥‥‥え?」

「この大陸にあれができた時、魔物が増えた。こちらでもな。それで根元たるあの魔素の塊を破壊することになった。」

「あ。やっぱり魔素の塊なんですね。」

「ああ。そうだ。それで三国の代表、当時まだ王太子や王女だった俺達が集まって協議してな。その時、王族以外で最も強かったのが公爵令嬢だった現公妃でな。破壊を頼むことになった。」

「王族がやらなかったのは危険だからですか?」

「ああ。その通りだ。」

「当時の陛下が父様達に代表を任せたのは?」

「次期国王としての試練の一環だと言われたな。」

「なかなか思いきった判断をなさいましたね。先王陛下。」

「確かにな。俺達が今のルリやリヒトぐらいの年だったからな。」

「あ、すみません。話を中断してしまいました。続きをお願いします。」

「ああ。現公妃は承諾してくれてな、すぐに破壊に出てくれた。そして破壊できたと思っていた。」

「どういうことですか?」

「魔法を当てた後には何も残ってなかったんだ。強力な魔法を撃ったから跡形もなく消し飛んだのだと思ってたんだが‥‥」

「私の話を聞いて消し飛んだのではなく、日本に何故か移動したと思ったと?」

「ああ。」

「なるほど‥‥‥話辛かったのは日本に移動したから私が公妃様を恨んだりすると?」

「‥‥‥‥そんな感じだ。」

「皆さんもですか?」


コクン

全員頷きました。


ふむ。


「何故恨むんですか?死者は出てないんですよ?怪我はありましたが、私達だけの話ですし。その経験があったからこの世界に来た時、リヒトを助けられたんですよ?」

「そうなんだが‥‥。」

「こんなにあっさりしてるのが意外ですか?」


コクン

また全員で頷きました。


「正直に申し上げますと、少し恨む気持ちはあります。私を育ててくれた家族や日本にいる友人達の生活を脅かそうとした物ですから。でもそれが意図せず日本に送ってしまったと、破壊できたものだと思っていたなら確認のしようもなかったでしょうから責める権利は私にはありません。そしてそれと同時に私に封印を掛けてくれた方なら感謝しないとなとも思います。公妃様のお陰で私は今、こうしてここにいることができてるんですから。」

「‥‥‥ルリがこういう反応をしてくれるなら早く話せば良かったな。」

「全くです!蚊帳の外は寂しいですよ。」

『うっ‥‥。』

「では、いつか会わせてもらえるのでしょうか?」

「ああ。封印も解けてしまったからな。」

「義理の兄になる人にも会えますよね?」

「ああ。勿論。」

「良かったです。‥‥‥それで父様。」

「ん?なんだ?」

「話は変わりますが、巫女のことはいつ教えてもらえますか?」

「それは俺より原初の精霊に聞いた方がいいと思うぞ。」

「逃げるんですか?」

「違う違う。本当に原初の精霊の方が知ってることが多い筈だからな。話せるならそっちに聞いた方がいい。」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥分かりました。」

「沈黙が長かったな‥‥。」

「それは仕方ない。お前が話すって言ったのにやっぱり原初の精霊に聞けだからな。納得いかないだろ。」

「兄上‥‥。」

「あ、ルリ。そういえば言い忘れてたが、俺達明日帰るから。」

「え?もう帰っちゃうんですか?伯父様達。」

「ああ。往復二週間だからな。これ以上国政を止める訳にはいかないからな。」

「あ。そうですよね‥‥。」

「ふふっ。ルリ、リヒトに会えなくて寂しい?」

「‥‥‥‥はい。伯母様ともっとお話したかったです。」

「あら。素直に「はい」って返ってきたわ‥‥それに私も3年後、ルリが嫁に来てくれた後は毎日一緒なのよ?」

「!!‥‥‥そうでした‥‥‥。」

「あら。顔、真っ赤にして‥‥ナノカ。あなたの娘、可愛すぎるわ!」

「でしょう?姉様。あ、ルリ。そういえばまだ大浴場入ったことないでしょ?女性陣全員で一緒に入らない?」

「え!?」

「あら、嫌?」

「いえ!むしろ嬉しいです。入ってみたかったんですが、一人で入るには広すぎるのでずっと断念してたので。」

「そうなの?言ってくれれば私達喜んで一緒に入ったのに。ね?ユリ。」

「はい。」

「本当ですか!?なら今度から入りたくなったら母様達をお誘いしますね。」

「うん。」

「待ってるわね。」


そしてそのまま女性陣で「今日いつ入る?」と相談していたら、男性陣が暇そうにしていた。

そして、ふとリヒトが思い付いた様に話し掛けてきた。


「なあ、ルリ。」

「ん?なに?」

「旅の途中俺が世界地図見てたの覚えてるか?」

「勿論。あ、そういえば私もいつか使える様になるって言ってたね。」

「ああ。あれな、洗礼を受けた全員が使える様になるんだ。」

「そうなの?じゃあ私ももう使えるの?」

「ああ。ワールドマップって言ったら出てくる筈だ。」

「うん。【ワールドマップ】」


すると、目の前に世界地図が表示された。


「これ、拡大とかできる?」

「ああ。」


そして今私達がいる大陸だけを見ると。


「私達の国、大陸の中心の山を背にして囲うように三国の城が建ってるんだね。」

『え!?』


いつの間にか母様達女性陣も聞いてたらしい。


「え?なに?」

「ルリ、中心の山。拡大できるか?」

「え?‥‥‥うん。できたね。」

「何が見える?」

「え?頂上に大木が見えるけど‥‥‥これ、御神木か何か?」

『やっぱり。』

「何がですか?皆さん。皆さんだけでまた納得して説明してくれないんですか?」

「いや、ちゃんと言うよ。まず、ルリ。俺達にはその中心の山は映ってない。」

「え?なんで?」

「俺達とルリの違いは?」

「え?‥‥‥私が巫女だから?」

「そういうこと。で、今ルリが言ったがその大木は御神木だ。そしてその山自体が巫女のみ立ち入れる聖域なんだ。だから他の人達は入ろうとしても入れないが、その山を守る為に三国それぞれの裏手に山がくるように城を建てたんだ。」

「へ~。じゃあ、この山登れるのは私だけ?」

「そういうことだ。」

「なんで巫女しか入れないの?」

「それは巫女しか知りえないことなんだ。」

「え?そうなんですか?父様。」

「ああ。」

「ではそれもオリジンに聞いてみます。」

「ごめんな。俺達で説明できたら良かったんだが‥‥。」

「ううん。説明したくてもできないならしょうがないよ。でも、オリジンとの話は長くなりそうだな‥‥。」

「だな。」

「あ、リヒト。私、異空間収納も使えるの?」

「ああ。多分ルリなら使えると思うぞ。そのままだが、異空間に自分の収納場所があるイメージで使ったらいいよ。」

「分かった。今度試してみる。」


こうしてフローライトの人達に会えなかった理由は分かったが、別の疑問が出てきたのだった。

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