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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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37話 精霊について

いつもより少し長めです。

ちょっと詰め込んでしまいました。

翌日。

ラズライト、セピオライトの国王一家はルリと共に庭園に来ていた。

理由は。


「あ。今日もいてくれた。水の精霊さん。」

《ん?あ、ルリだ。ってまた違う人達連れて来たの?》

「うん。みんな私の家族や親戚だよ。」

《へ~。》

「みんなが話してみたいって言ってるんだけど、いい?」

《私と?》

「うん。」

《ん~。ま、いっか。いいよ。》

「ありがとう。」

そしてまたルリが差し出した手のひらの上に精霊が乗ると。


『おお~。』

「ルリ、この子が?」

「うん。水の精霊さんだよ。」

「初めまして。リヒトと申します。」

《リヒト?》

「うん。私のいとこだよ。」

《へ~。》

「ほ、本当に話せる‥‥‥。」

「えっと、そんなにすごいことなの?」

《うん。ルリの前に話した人‥‥‥何年前だったかな‥‥?とりあえず覚えてないくらい昔なんだよ。》

「こうして精霊さんと話せる人がなかなかいなかったってこと?」

《うん。》

「へ~。何で私は話せるんだろうね?」

《ルリは特別だからね。》

「何が?」

《う~ん。ルリってまだ洗礼受けてないよね?》

「うん。明後日受けるよ。」

《なら洗礼の後の方がいいよ。》

「そうなの?」

《うん。》


「普通に話してる‥‥。」

「ええ‥‥。」

「洗礼で何があるんだろうな?」

『さあ‥‥?』


《あれ?水の。その子誰?》

「あ。新しい子だ。私はルリっていうの。」

《ルリ?っていうか、もしかして私のこと見えてる?》

「うん。見えてるし、声も聞こえるよ。」

《おお~久しぶりだ‥‥人と話すの。》

「あなたは色的に風の精霊さん?」

《うん。そうだよ。》

「へ~。あ、そこにいる人達は私の家族と親戚だよ。」

《あ、そうなんだ。でも私達が見えるの、ルリだけなんでしょ?》

「うん。そうみたい。」


「えっと、ルリ?」

「ん?なに?リヒト。」

「もしかして精霊増えたか?」

「うん。風の精霊さんが来た。」

『え!?』

「やっぱり誰も見えないですか?」

『うん。』

「だって。精霊さん。」

《やっぱりね。ここにいるってことはルリは王族?》

「うん。第二王女だよ。」

《へ~!》

「ここには他にも精霊さん達がいたりする?」

《うん。いるよ。》

「私が気付いてないだけ?」

《ううん。ルリには気付いてるけど、姿を見せてないだけだと思う。》

「何で?」

《私達みたいに行動しないから。かな?》

「その内会える?」

《うん。会えるよ。》

「そっかぁ。楽しみ。」


「楽しそうだよな?」

『ええ‥‥。』

「俺達忘れられてません?」

『‥‥‥。』

「仕事とかに戻るか?みんな。」

『ええ‥‥。』


「ルリ。」

「ん?なに?」

「俺達戻るけど、ルリはどうする?」

「あ。私、この後座学があるから私も戻る。」

《戻る?》

「うん。また話に来ていい?」

《《勿論。》》

「良かった。じゃあまたね。」

《《またね~!》》


「行こ。リヒト。」

「もういいのか?」

「うん。また話に来ていいって言ってくれたから。」

「そうか。」


そして両王族一家は庭園を後にした。


ルリの座学の場には、何故か講師に呼ばれたリヒトもいた。


「えっと‥‥俺は何故呼ばれたんだろうか?」

「察しはつくから先に言っとくね。ごめん。リヒト。」

「え?」

「ルリ姫様が謝られる必要はありません。王太子殿下。」

「は、はい。」

「ルリ姫様に微妙な話をするぐらいなら理解してから話すか、いっそ話さないでください。」

「えっと‥‥ルリ、何の話?」

「人間の国が使う法術の話。」

「え?」

「座学でね。改めて教えてもらったの。その時にリヒトに事前に教えてもらったことを話したら‥‥‥」

「説明が足りません。殿下。」

「って‥‥。」

「どの辺りがでしょうか?」


『精霊を介して自然界の力を借りて術を使う、いわば精霊術を使っていた。


「ここまではいいのですが、問題は次です。」


だが、いつの頃からか差別意識が芽生え始めた時に精霊達からも見離されたそうだ。《自然界の力を借りる方法をどうやってかは知らないが、得たらしくそれで術を使っているそうだ。》なので当時いた精霊の種類だけ術が使えるといわれている。』


「《》の部分です。精霊術は精霊と契約をした者が使える術ですが、精霊に見離されて契約がなくなろうと、自然界の力を使う方法は同じです。精霊を介さないので使い辛くなったたけです。魔術と違うのは自然界の力を借りるか魔素を取り込むかの違いだけです。ちなみに法術という名前は最初に精霊術を使った人物が精霊の力を借りていることを伏せたかったから精霊術と言わずに法術と言い出したとされてます。‥‥‥こう教わりませんでしたか?殿下。」

「‥‥‥はい‥‥教わりましたね‥‥‥途中曖昧になってましたね。改めて教えて頂いてありがとうございます。」

「いえ。お役に立てたなら光栄です。次からは知識が完璧なものでお話くださいね。殿下。」

「は、はい。」

「姫様はご理解頂いてますか?」

「確か以前教えて頂いた時は、自然界の力を借りるのも一度体に取り込む必要があると。でも体に取り込むのも人によって許容量が違う。それで足りない力を精霊に補ってもらっていたんですよね?」

「はい。ですが、それは昔の話です。今はどうです?」

「今は取り込んだ力だけなので、昔より威力は低いと。ですが、稀に術の元になる言葉を詠唱することによってかつて精霊に手助けしてもらっていた時と同じ威力を出せる方もいると記憶してます。」

「はい、正解です。素晴らしいですよ。姫様。」

「ありがとうございます。」

「では、姫様。原初の精霊(・・・・・)の話は覚えていらっしゃいますか?」

「最初の精霊術の使い手が契約していたとされる精霊さんで、能力やどういう時に力を借りるとかが一切不明の謎多き精霊さんですよね?」

「ええ。その通りです。」

「何故今、原初の精霊の話を?」

「洗礼を受ける大聖堂にいるといわれているからです。姫様なら姿を見ることができるのではないかと。」

「なるほど。」


そして次に洗礼の時のおさらいだ。


「姫様。先程申し上げた様に洗礼は大聖堂にて行われます。姫様は中に一人で入ることになります。」

「はい。中に入るのは私だけ。神官の方も入ってはならないと。」

「何故かは?」

「洗礼のお祈りをした時に受ける光の種類によって魔法の適正を見るからです。その時に他の人がいると分かりづらいからだと。あとはお祈りの途中で襲われない様にです。」

「その通りです。さすが姫様。大丈夫そうですね。」

「さすがかは微妙ですが‥‥‥はい。大丈夫です。あ。グラス先生。質問いいでしょうか?」

「はい。何でしょう?」

「巫女は洗礼と同時になるんですか?」

「どうでしょう‥‥?巫女に関しては記録が少なくてハッキリとは言い切れませんが、洗礼と同時になられた方もいらっしゃったかと。」

「なら、巫女になる人にはどんな光が当たるんでしょう?」

「それは分かりかねますね。申し訳ありません。姫様。」

「いえ。記録が少ないなら分からないこともあるでしょうから、大丈夫ですよ。」

「お心遣いありがとうございます。姫様。」

「いえ。先生が分からないなら誰も分からないでしょうからね。」

「そんなことは無いかと思われますが‥‥‥他にご質問ございますか?」

「いえ。今のところ無いです。ありがとうございます。」

「畏まりました。では、本日の座学はこれで終了です。」

「はい。今日もありがとうございました。」

と言いながら私は先生に向かって一礼した。


「はい。では、姫様。失礼致します。」


そして先生が去っていくと。


「ルリ。ちゃんと勉強頑張ってるんだな。」

「うん。知識がないと魔法を使いこなせないって分かるからね。特訓より先に知識を身に付けることにした。」

「そうか。」

「リヒトも王太子なんだから勉強中でしょ?」

「ああ。色々詰め込まれてる。」

「ふふっ。次期国王様だからね。」

「ああ。こうして次期王妃様の頑張りも見れたし、俺もまだまだ頑張らないとな。」

「そっか‥‥‥私、次期王妃になるのか‥‥‥。」

「どうした?」

「母様達みたいに王妃らしくなれるのかな?って思っただけ。」

「大丈夫だろ、ルリなら。」

「根拠は?」

「その王妃様達の血を受け継ぐ王女様だから。あと、ルリは努力をするからな。俺は全く心配してない。」

「そっか。」


そして私達はそのまましばらく話し、ゆっくりと一日が終わった。

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