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私、産まれ故郷ではチートでした。  作者: 霜月満月
第三章 決意とこれから
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33話 決意とこれから

陛下から期限短縮を言われたその日の夕食後。

私とリヒトは中庭のベンチに並んで座っていた。


「‥‥‥なあ、ルリ。」

「ん?何?」

「もう俺がこの城にいなくても大丈夫か?」

「え?」

「俺はラズライトの王太子だからな。やっぱり帰らないといけない。今まではルリが心配だったから側にいただけだからな。でももう心配はいらないだろ?」

「‥‥‥‥‥うん。そうだね。いつまでも王太子を引き止めちゃ駄目だよね。もう大丈夫だよ。ありがとう。リヒト。」

「ああ。洗礼の数日前にまた来るな。パーティーに参加しないといけないし。」

「うん。」

「じゃあ近い内に帰るな。」

「うん‥‥。」

「大丈夫だよ。ルリなら。」

「うん!」


「なんかかつての自分達を見てる気分だわ‥‥。」

「だな‥‥‥。」

「へ~。こんな感じだったんですか?父様と母様。」

「ああ。」「ええ。」


「「‥‥‥。」」

私達の会話を立ち聞きする人達もいたが。



それから3日が経った夕食後。

ルリは一人中庭のベンチに座ってずっと空を見上げて考えていた。


ーちなみに城の敷地内とはいえ、ルリを一人にする筈がなく。ルリの死角になる場所にイリスが隠れて警護していたが、ルリは気付いていない。ー


やっぱり世界が違うと全部が違うな‥‥電信柱は無いし、移動も車とかじゃなくて馬車だし。

空、めっちゃ綺麗だし‥‥‥。

日本にいる時は考えもしなかったよ‥‥自分が王女って誰が予想できる?

‥‥‥‥元気かなあ‥‥‥義母さん達‥‥‥

‥‥‥‥やっぱりあの化け物って魔物だったのかな?

‥‥‥‥‥‥ってこれか‥‥‥引っ掛かってたの。

今、陛下のところ行ったら迷惑だよね‥‥‥よし。明日朝食後に突撃しよ!



そして翌日。

朝食後に早速ルリは執務室へと突撃していた。


「で、ルリ。聞きたいこととは?」

「私はここに残れば魔法を使いこなせる様になりますか?」

「努力次第だな。」

「なら、私は努力すれば強くなれますか?」

「ああ。誰よりも強くなるだろうな。」

「そうですか。では、次に私が王女に戻っても自由はありますか?」

「何かしたいことでもあるのか?」

「はい。例えば日本に遊びに帰るとかは許されますか?」

「ん?遊びに?」

「はい。育ててくれた家族に会いにです。」

「まあこのまま一生会わないのも向こうに失礼か‥‥‥いつかは行ってもいいぞ。」

「ありがとうございます!先日何かが引っ掛かってるって言ったの覚えてますか?」

「ああ。」

「それは日本の家族のことでした。14年もお世話になった人達ですからね。それに‥‥」

「それに?」

「陛下。私が日本で魔法を発動させた話はしましたよね?」

「ああ。」

「でも発動する原因、魔法を使った先を言ってませんよね?」

「確かにそうだな。」

「発動させた原因は魔物です。」

「なに!?日本にもいるのか?」

「はい。二回共、魔物相手です。」

「何故日本に魔物が‥‥」

「それは魔岩のせいですよ。」

「魔岩?」

「はい。」

そして私が魔王城でリヒトに話したことを陛下にも話した。


「私はあの魔岩が魔素の塊で化け物は魔物ではないかと思ってます。」

「そうか‥‥‥‥ってまさかルリ!」

「はい。私は強くなって日本にいる魔物の原因である魔岩を破壊して来たいと思ってます。」

「そのために王女に戻って強くなるのか?」

「はい。巫女の力がどんなものかは知りませんが、なれるならなって、私を受け入れてくれたこの国の人達の助けになれる様になりたいです。」

「そうか。なら、王女に戻ってくれるんだな?」

「はい。14年もほっとかれて心情的に納得いかないのはその内、気にならなくなると思いますので。」

「うぐっ!‥‥最後にグサッとくる一言がきたが、嬉しいよ。ルリ。」

「はい。陛下‥‥父様と呼んだ方がいいんですよね?」

「そうしてくれると嬉しい。」

「えっと‥‥王妃様と姫様を呼んで来てもいいですか?揃ってからお二人にも話して一斉に呼び方変えたいので。」

「ああ。」


やがて二人と共にリヒトも来て、国王と話したことを伝えた。


そして。

「改めまして。父様、母様、姉様。私、ルリは第二王女に戻ります。これからお世話になります。」

「「「!!!」」」

「やっと‥‥‥母様って呼んでくれた‥‥。」

「はい。私も‥‥‥姉様って‥‥‥。」

「えっ‥‥‥泣くほどなんですか?」

「「当然よ!」」

「そ、そうですか。」

「ルリ。俺も嬉しい。これで堂々とルリを婚約者にできるからな。」

「え?婚約者?」

「ああ。言っただろ?俺はルリ以外は嫌だって。それともルリは俺の嫁になりたくないか?」

「‥‥‥ううん。私もリヒトがいい‥‥。」

「やった!!」

「「ルリが可愛い‥‥‥。」」

「母様、姉様。何仰ってるんですか?私、お二人に似てるので、かつての自分を可愛いって言ってる様なものですよ?」

「「は!」」

「ははは!確かにそうだな!」

「それで、私にとっては試練が待ち構えてますよね?」

「パーティーかしら?」

「はい。察しはついてると思いますが、母様。私、踊ったことありません。」

「やっぱりそうなのね‥‥‥特訓ね。」

「そうなりますよね‥‥‥。」


自分で決めたこととはいえ‥‥‥荷が重いな‥‥。


「さて、ルリ。決めてくれたなら早速行動開始だ。」

「王女教育の始まりね。」

「頑張ってね。ルリ。」

「‥‥‥‥やっぱりやめようかな‥‥。」

「「「「何で!?」」」」

「冗談ですよ。決めたからには頑張ります。」

「「「「良かった‥‥。」」」」

「今の内に決めたので期間は2ヶ月弱ありますからね。頑張りますよ。」


こうして私は王女に戻り、教育開始となった。

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[一言] ルリ頑張れ!。
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